【photoshopの色収差】超簡単!3ステップで地味画像が魅力的に変身
色収差のある画像は、画質が荒く見えるため失敗作と思われがちです。
しかし、photoshopでデザインする時には、使うポイントによって良い効果を生み出します。
本記事では、photoshopで簡単にできる色収差の利用方法とともに、デザイン上のメリットもわかりやすくお伝えします。
目次
色収差(いろしゅうさ)とは
色収差は「いろしゅうさ」と読みます。
実際の現場では、「この写真には色収差が見受けられる」「あのイラストのデザインには色収差が使われている」などのように使われるでしょう。
下記画像では、色収差を加えるとどのような変化があるかわかります。
色収差とは、光の三原色がズレた状態のことを意味します。
パソコンのブラウザに表示されるイラストや画像は、光の三原色(R:赤、G:緑、B:青)が、ピッタリ重なり合って表示される状態が正常といえます。
それに対して、色収差の画像は、三原色の位置がズレた、異常な状態といえます。
色収差をデザインに活かすメリット
色収差のある画像は、三原色がズレているので、色がにじみ、ボケてしまうので、低画質に見えてしまいます。
普通に考えれば、このような画像は失敗作ですが、photoshopでデザインする時には、良い効果を発揮することがあります。
余談ですが、最近では、漫画やイラストなどに色収差を加えるテクニックが、ちょっとしたトレンドにもなっているようです。
色収差で地味イラストがポップアート風に変身
地味なイラストにちょっとしたアクセントが欲しい時など、photoshopで色収差を加えると、ポップアート風にデザインすることができます。
例図のバナナのような単純なイラストが対象の場合は、色収差の変化の度合いを大きくすると効果的です。
反対に、漫画のキャラのような、複雑に書き込まれているイラストの場合は、小さな変化にとどめておくと良いでしょう。
色収差を加えた背景がファンタジー色を強調する
例えば、上図のような写真の場合、背景に色収差を加えることで人形の存在感を強調することができます。
似た手法に「ぼかし」がありますが、色収差だとファンタジーっぽい仕上がりにすることができます。。
日常の中の非日常のようなことを表現したい時に使えるテクニックではないでしょうか。
このように、単純に画像全体に色収差をかけるだけでなく、部分的に加工することで魅力的なデザインにすることができます。
photoshopでの色収差の使い方解説《簡単3ステップ》
photoshopで色収差Step001_下準備
まず色収差を加えるレイヤーを選択して下さい。
その後、チャンネルタブに切り替えて下さい。
photoshopで色収差Step002_チャンネルを操作
対象のチャンネルを選択して下さい。(例:レッド)
「RGBチャンネル」にチェックを入れることで、全体像を確認しつつ調整することができます。
以降の手順では、実際にチャンネルを操作します。
チャンネル操作は、選択範囲を指定してから行うのですが、選択範囲の取り方で、表示結果が異なります。
全体選択と部分選択という2つの手法を紹介します。
全体選択の場合
メニュー「選択範囲」>「すべてを選択」《ショートカット:Ctrl+A》
《移動ツール》を選択し、チャンネルを移動する。※移動はマウスのドラッグでも、十字キーでも可能です。
部分選択の場合
《Ctrl+チャンネルサムネールを左クリック》する。
《移動ツール》を選択し、各チャンネルをずらす
ドラッグをする場合、選択部分をきちんと選ばないと移動できず、エラーが出ます。
photoshopで色収差Step003_繰り返し作業の後、完成
STEP_002に戻り、残りのチャンネル(グリーン、レッド)にも同じ作業を繰り返して完成です。
全体選択の場合
部分選択の場合
同じ色収差でも、チャンネルの選択範囲によって、出来上がりに差が生じます。
目的に合った効果が出るまで微調整する必要があるでしょう。
まとめ:photoshopの色収差
本記事では、photoshopでの色収差を使ったデザインについて解説しました。
色収差は作業が簡単な割に、大きなインパクトを与えることができるデザイン手法です。
チャンネル操作の経験が少ない方にとっては、多少扱いにくいかもしれませんが、すぐに慣れて直感的な作業ができるようになるでしょう。
変化のつけ方を色々と試してみてください。