
株式投資の始め方とは?初心者向けの基礎知識と勉強法・おすすめアプリを解説
結論からいえば、株式投資は資格や専門知識がなくても始められ、少額・新NISAを活用すれば初心者でもリスクを抑えながら経験を積めます。先行き不安な時代において資産形成の重要性は増していますが、「株式投資には興味があるけれど、知識不足で踏み出せない」という人は多いのではないでしょうか。この記事では、株式投資の基礎知識から、初心者が活用したい新NISA制度、勉強方法、役立つアプリまでをまとめて解説します。
株式投資の基礎知識
株式投資とは、企業が発行する株式を売買することです。企業は株式と引き換えに事業運営に必要な資金を集めており、株式投資は企業への資金提供という側面も持っています。株式を購入した人は株主・オーナー・出資者などと呼ばれ、配当金などの利益を受け取る権利を持ちます。この利益を受け取ることが、株式投資の主な目的のひとつです。
株式の売買方法
株式の売買は、一般的に証券会社を介して行います。証券会社は投資家からの注文に応じて、東京・名古屋・福岡・札幌にある証券取引所に売買注文を取り次ぎます。つまり、株式投資を実際に行うには、まず証券会社で取引用の口座を開設する必要があります。
株式の購入単位(単元株)
株式は、好きな株数だけ自由に購入できるわけではありません。上場企業は、株式の最低売買単位(1単元)をそれぞれ設定しています。
例えば1単元を100株に設定している企業の場合、50株や10株だけを購入することはできません。購入数量は1単元に整数を掛けた数になるため、100株、200株、300株という単位での取引になります。一方で、1単元を1株に設定している企業もあり、その場合は1株単位での取引が可能です。多くの上場企業は1単元100株に統一されていますが、購入前には必ず単元数を確認しておきましょう。
初心者がまず押さえておきたい新NISA制度
これから株式投資を始める初心者にとって、まず確認しておきたいのが「新NISA(新しい少額投資非課税制度)」です。通常、株式投資で得た値上がり益や配当金には約20%の税金がかかりますが、新NISAの口座内で得た利益はこの税金がかかりません。
新NISAには、長期の積立・分散投資に適した「つみたて投資枠」と、個別株なども購入できる「成長投資枠」の2つの枠があり、併用が可能です。生涯にわたって利用できる非課税保有限度額は合計1,800万円まで(うち成長投資枠は1,200万円まで)で、非課税で保有できる期間に期限はありません。株式投資の税金については、以下の記事でも詳しく解説しています。
株式投資の勉強方法
株式投資を行うのに資格は必要ありません。しかし、情報収集や基礎知識の勉強は欠かせません。ここでは、初心者におすすめの勉強方法を紹介します。
書籍や雑誌で学ぶ
初心者は、まず株式投資に関する基礎知識を網羅的に学ぶことをおすすめします。書籍や雑誌は、株式投資の全体像や売買の手順、関連する用語などを手軽にインプットできる方法です。
初心者向けの株式投資入門本は書店などで多く見つかります。また、実践的なテクニックを学びたい場合は「ファンダメンタル分析」や「テクニカル分析」といったキーワードを手がかりに参考書を探してみると、売買のタイミングや判断基準についての知識が身につきます。
経済ニュースや経済新聞で学ぶ
最新の時事や企業関連ニュース、上場企業の財務情報・株価情報などは、株式投資に欠かせない情報です。これらは経済新聞や経済ニュースサイトから得られます。日々の値動きの背景を理解する習慣をつけるためにも、定期的に目を通すようにしましょう。
会社四季報を活用する
会社四季報とは、上場企業の業績や事業内容をまとめた情報誌で、年4回発行されています。書籍版のほか、ウェブ版や証券会社のアプリ内でも閲覧できるサービスがあり、中長期的に投資先を検討する際に役立つ情報が満載です。証券会社によっては口座開設者向けに四季報情報を提供しているケースもあるため、口座を選ぶ際の比較ポイントの一つにしてもよいでしょう。
株式投資に役立つアプリ
スマートフォンは株式投資に欠かせない情報端末です。情報収集から発注まで対応できるアプリも多く登場しています。ここでは代表的なアプリをいくつか紹介します。
Yahoo!ファイナンス
「Yahoo!ファイナンス」は、株価や経済ニュース、企業情報などを幅広く確認できる無料アプリです。気になる銘柄を登録して値動きをまとめて確認したり、設定した価格に達した際に通知を受け取ったりできる機能があり、毎日チェックすることで市場の動きをつかみやすくなります。SBI証券や楽天証券など主要なネット証券のアプリと連携できる点も特徴で、情報収集から取引画面への切り替えがスムーズです。
楽天証券「iSPEED」
「iSPEED」は楽天証券が提供する株式取引アプリです。チャート機能や画面分割表示など、銘柄情報を直感的に把握できる機能が充実しており、その場で売買注文を出すこともできます。新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠での取引にも対応しており、楽天ポイントを使った投資も可能です。なお、投資信託の購入はスマートフォン向けサイトでの操作が必要になる場合があるため、用途に応じて使い分けるとよいでしょう。
PayPay証券
「PayPay証券」は、シンプルな操作で株式や投資信託の売買ができるアプリです。1,000円単位でわかりやすく購入できるほか、1円単位での購入に対応した銘柄もあり、少額から大企業の株主になれる点が特徴です。保有銘柄をまとめて確認できるポートフォリオ機能も備わっており、初めて株式投資をする人にも扱いやすいアプリといえます。
少額から始める株式投資のポイント
株式投資は少額から始められます。東京証券取引所に上場している企業の多くは、10万円以下でも株式を購入できる設定になっています。少額で株式投資を行う際は、以下の2点を意識しておくと安心です。
利益率に注目する
少額での株式投資は、ローリスク・ローリターンになりやすく、大きな利益は期待しにくいのが実情です。例えば1株200円の株式が1株400円に値上がりした場合、100株保有していれば2万円の値上がり益になりますが、10株保有であれば2,000円程度にとどまります。
金額だけを見るとモチベーションが下がりやすいですが、上記の例ではどちらのケースでも利益率は2倍です。投資の経験を積む段階では、金額そのものではなく利益率に注目し、株価の動きの理由を理解することを大切にしましょう。
手数料を抑える
株式の売買には証券会社への手数料がかかります。少額取引の場合、手数料が割高になると利益を圧迫してしまうため、運用コストの確認は欠かせません。
主要なネット証券では、国内株式の現物取引の手数料を無料化する動きが進んでおり、数十万円程度の取引でも手数料の負担を抑えられるケースが増えています。口座を選ぶ際は、手数料体系を必ず確認しておきましょう。
まとまった資金がない場合は、毎月一定額を積み立てる「積立投資」や、複数の銘柄・資産に分けて投資する「分散投資」も選択肢になります。これらの方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ:株式投資は難しくない
株式投資は、企業に資金を提供し、その企業が成長することで利益を受け取れる資産形成の方法のひとつです。まずは証券会社で口座を開設し、新NISAを活用しながら少額で経験を積むところから始めてみましょう。最初は難しく感じるかもしれませんが、書籍やニュースで情報収集を続けることで、どの企業に投資すべきかを判断する力が身についていきます。株式投資で得られるメリットについては、以下の記事も参考にしてください。

