
定期預金と個人向け国債を比較!金利・安全性・期間の違いをざっくり理解する4つのポイント【2026年版】
銀行などの金融機関にお金を預ける方法には、普通預金のほかに「定期預金」があります。定期預金は普通預金よりも金利が高めに設定されているのが特徴です。
一方で、国が発行する「個人向け国債」という金融商品もあります。個人向け国債も、銀行の普通預金より高い金利が期待できる商品です。
では、定期預金と国債にはどのような違いがあり、どちらを選んだほうがよいのでしょうか。この記事では、定期預金と個人向け国債の特徴を「期間」「最低預入金額」「安全性」「金利」の4つのポイントから比較して解説します。
定期預金と国債の共通点
定期預金と個人向け国債には、次のような共通点があります。
- 元本が保証される(個人向け国債は国による保証)
- 普通預金よりも金利が高く設定されている
この共通点から、どちらも「比較的安全に資産を運用できる商品」というイメージを持たれています。そのため、初めて資産運用に取り組む方の入り口としてもよく選ばれています。以下では、両者の違いを4つのポイントに分けて見ていきましょう。なお、この記事で「国債」とは「個人向け国債」を指します。
比較ポイント1:預け入れ期間と解約ルール
定期預金は、1カ月、3カ月、6カ月、1年、5年、10年など、金融機関ごとにさまざまな期間が用意されており、いつでも預け入れることができます。ただし、満期を待たずに中途解約すると、約束されていた金利よりも低い「中途解約利率」が適用されるため注意が必要です。
一方、個人向け国債は発行スケジュールが決まっており、毎月募集されるタイミングでのみ購入できます。商品の種類は「変動10年」「固定5年」「固定3年」の3種類で、いずれも発行から1年間は中途換金ができません。1年が経過すれば中途換金は可能ですが、その場合は直近2回分の利子相当額が差し引かれます。それでも元本が割れることはなく、これは個人向け国債の大きな特徴のひとつです。個人向け国債そのものの仕組みについては、個人向け国債について初心者が知っておくべきポイントで詳しく解説しています。
比較ポイント2:最低預入金額・購入金額
定期預金の最低預入金額は、金融機関によって異なります。大手メガバンクでは1円以上1円単位で預けられるところが多く、ゆうちょ銀行は1,000円以上1,000円単位です。一方、ネット銀行のなかには、最低預入金額が1万円や10万円からとなっている商品もあります。
個人向け国債は、1万円以上1万円単位で購入でき、購入金額の上限はありません。少額から始めやすく、3種類の国債それぞれの特徴は個人向け国債の種類とそれぞれのメリットでまとめています。
比較ポイント3:安全性
もし預け先が経営破綻した場合、定期預金と国債では保護のされ方が異なります。
定期預金は、預入先の金融機関が破綻した場合でも、預金保険制度(ペイオフ)によって、1金融機関ごとに元本1,000万円とその利息までが保護されます。ただし、それを超える部分や対象外の預金については、保護されない可能性があります。
個人向け国債は、発行元である日本国がその元本と利子の支払いを保証しています。そのため、預金保険制度のような上限額を気にする必要がない点が大きなメリットです。万が一国が財政破綻するような事態になれば元本割れのリスクはゼロではありませんが、その場合は金融機関も同時に深刻な影響を受けると考えられるため、現実的にはどちらを選んでも同程度のリスクと捉える見方もあります。
比較ポイント4:金利【2026年最新】
定期預金と国債を比較するうえで、最も気になるのが金利です。定期預金の金利は金融機関や預け入れ期間によって異なり、一般的には預け入れ期間が長いほど金利が高くなる傾向があります。2026年時点では、メガバンク3行の定期預金金利の目安は、3年もので年0.6%程度、5年もので年0.7%程度、10年もので年0.9%程度となっています。
一方、個人向け国債の金利はどの金融機関で購入しても全国共通で、決められた計算式によって毎月見直されます。2026年6月募集分では、変動10年が年1.74%、固定5年が年1.8%台後半、固定3年が年1.5%台と、近年の金利上昇を背景に、いずれもメガバンクの定期預金金利を上回る水準になっています。また個人向け国債には、市場金利がどれだけ下がっても年0.05%を下回らない最低金利保証も設定されています。
ただし、ネット銀行のキャンペーン金利付き定期預金など、一時的に国債の金利を上回る商品が登場することもあります。金利は時期によって変動するため、実際に申し込む前には各金融機関や財務省の発表する最新の金利情報を確認するようにしましょう。
どちらを選ぶ?ルールを知って納得して預けよう
お金は大切な資産です。預け先のルールをきちんと理解しないまま預けてしまうと、「思ったより早く解約できなかった」「金利が思ったほど付かなかった」といったミスマッチにつながりかねません。
一般的には、近いうちに使う予定のない資金で、できるだけ高い金利を確保したい場合は個人向け国債、必要なときにすぐ引き出せる流動性を重視したい場合は定期預金、というように使い分けるとよいでしょう。それぞれのルールを確認したうえで、自分のライフプランに合った方法で資産を預けることを心がけましょう。あわせて、少額から始められる資産運用方法の比較もチェックしてみてください。

