
住宅ローンの月々返済額はいくらが安全?「年収の25%」を年単位で考えるコツ
住宅ローンを組むとき、最初に考えるのは「いくら借りられるか」、次に考えるのは「月々の返済額をいくらにするか」です。結論から言うと、無理のない返済額の目安は「年間の返済額が手取り年収の25%以内」に収まることです。さらに、月単位ではなく年単位で家計を見直すことが、安全な返済計画を立てるポイントになります。この記事では、その具体的な考え方を解説します。
家賃を基準に住宅ローンを考えてはいけない理由
月々の住宅ローン返済で気をつけたいのは、毎月の支払いが家計を圧迫しすぎないことです。ギリギリいっぱいの返済計画を組んでしまうと、ちょっとした収入の変化で返済が苦しくなってしまいます。
特に注意したいのは、現在賃貸住宅にお住まいの方です。今の家賃と同じ金額を、そのまま住宅ローンの返済額の目安にしてしまうのは危険です。マイホームを購入すると、住宅ローンの返済とは別に、マンションであれば管理費や修繕積立費、戸建てでも固定資産税などの負担が新たに発生するためです。今までの家賃と同額で住宅ローンを考えてしまうと、思った以上に住居費全体の負担が重くなってしまうケースが少なくありません。
月単位ではなく年単位で計算する
こうした見落としを防ぐには、月単位ではなく年単位で家計を見直すことが大切です。年単位という大きな視点で見ることで、月々の細かい出費の変動による誤差が出にくくなります。
理想は、マイホーム購入前の年間予算と、購入後の年間予算がイコールになることです。そのためには、購入後の年間予算から管理費や駐車場代、固定資産税などの諸経費を差し引いた残りを、年間の住宅ローン返済額として割り振ると、無理のない返済計画を立てやすくなります。
ボーナス払いはあてにしすぎない
勤務先のボーナスは、定年まで安定的に支給される保証があるでしょうか。景気や会社の業績によって減額・カットされる可能性は誰にでもあります。そのため、ボーナス払いを返済計画にがっつり組み込むことは、個人的にはあまりおすすめしません。
一方で、ボーナス払いを想定すると借入可能額が増えるというメリットがあるのも事実です。ボーナス払いを利用する場合は、リスクを十分理解したうえで、慎重に金額を決めるようにしましょう。
ボーナスはいくらまで住宅ローンに充てられるか
ボーナス払いを検討する場合も、年単位で考えるのがポイントです。まず「毎月の返済額×12か月分+ボーナス時の加算返済額」を「年間の住宅ローン返済額」とします。
次に、この「年間の住宅ローン返済額」が、手取り年収の25%以内に収まるようにすることが、無理のない返済比率の目安とされています。たとえば手取り年収500万円の方の場合、その25%は125万円です。月々の返済額を8万円とすると、8万円×12か月=96万円。125万円-96万円=29万円なので、ボーナス時の加算返済は29万円程度までが一つの目安、ということになります。
「返済負担率25%」を全体像の目安にする
金融機関の審査上は、年収に対して30〜35%程度までの借入が認められることもありますが、これはあくまで「借りられる上限」であって「無理なく返せる金額」とは異なります。生活に余裕を持たせながら返済を続けるための現実的な目安は、年間の住宅ローン返済額を手取り年収の25%以内に抑えることです。
なお、ここでいう「年収」は額面ではなく手取りベースで考える必要があります。年収と手取りの違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
頭金の決め方や返済期間の考え方についても、あわせて確認しておくと、より無理のない資金計画が立てられます。
まとめ
住宅ローンの月々の返済額は、賃貸時代の家賃を基準にするのではなく、管理費や固定資産税などを含めた「年単位」の家計バランスで考えることが大切です。年間の住宅ローン返済額が手取り年収の25%以内に収まっているかを目安に、ボーナス払いに頼りすぎない無理のない返済計画を立てましょう。

