気になる!40代の平均年収

家庭を持ち、仕事で脂の乗りきってくる時期の40代、よその家庭がどの程度稼いでいるかは誰しも気になる所です。自分の家庭が実は貧乏なのではないか、きつい仕事の割に稼げてないのでは、そういった悩みをお持ちの方は、40代の平均年収を見て考えてみましょう。

40代の平均年収はこれくらい

40代の平均年収を平成29年度の国税庁の民間給与実態統計調査からみると、40代前半と後半で変わってきます。40代前半では平均468万円なのに対して、40代後半では平均496万円と当然ながら上がってきています。

これはやはり40代になって責任ある役職に就く人の割合が増えるからです。ただしこれは男女混合の平均ですので、さらに詳しく見ていくとわかってくることがあります。

男女では40代で伸び率に差が

さきほどの平均年収を男女別でみると、40代前半では男性が569万円に対して女性は308万円、40代後半では男性が630万円に対して女性は310万円となっており、男性の平均年収はかなり上がってくることがわかります。一方女性にとっては厳しい結果となっていますが、女性は非正規雇用で働いている割合が多いことが原因です。

50代以降になると、平均年収は40代のころと変わらなくなります。給料のピークは全世代的にみると40代となります。男女の差はありますが、共働きの家庭であれば40代にかけては年収が最も伸びる時期ともいえるでしょう。子供の受験や入学など子育てにコストがかかることもあり、老後の蓄えのことを考えると生活で贅沢することはなかなか難しいかもしれません。

平均年収から見えてくるもの

平均年収は毎年統計で出されますが、かなり景気に左右されることを知っておかなければなりません。平均年収はリーマンショックのあった平成20年以降にガクッと下がってしまいました。その後緩やかに上がっている最中ですが、今後も景気の動向によって毎年変わっていきます。一方女性はもともと非正規雇用員が多かったためか、不景気の影響をあまり受けずに推移している傾向があります。

また、平均年収と年収の中央値を比べると、中央値の方が低いことから、平均年収より低い年収の人の数が高い人の数より多いことがわかります。最近では日本でも貧富の差の拡大が叫ばれていますが、平均年収からも多数の貧しい者と少数の富める者という構造が見えてきます。平均年収より少ないからといって、大多数の家庭とは大差がないということを知っておいていいでしょう。

40代の平均年収で堅実な未来設計

先ほども述べたように、40代で伸びた平均年収は以後頭打ちとなります。そのことを考えて、子供の将来のこと、自分たちの老後のこと、はたまた両親の介護問題や自身の健康問題など、この先に待ち構えている諸問題を解決できるように、堅実な未来設計をしていきましょう。

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