芥川賞・直木賞はいつ発表?2026年の結果発表日時・候補作・違い・賞金を完全ガイド

2026年上半期の第175回芥川賞・直木賞の受賞作が、2026年7月15日(水)に発表されました。

第175回芥川賞は、小砂川チトさんの「ゾンビ回収婦」、第175回直木賞は、朝倉かすみさんの『けんぐゎい』に決定しています。

候補入りで注目されていたオードリー・若林正恭さんの初小説『青天』は、今回は受賞に至りませんでした。

この記事では、第175回の受賞結果と候補作に加え、芥川賞・直木賞はいつ発表されるのか、次回の日程、両賞の違い、賞金、候補作の決まり方、歴代受賞者、おすすめ作品までまとめて解説します。

開催回第175回芥川賞・直木賞
候補作発表日2026年6月11日(木)
選考会・結果発表日2026年7月15日(水)
芥川賞受賞作小砂川チト「ゾンビ回収婦」
直木賞受賞作朝倉かすみ『けんぐゎい』
次回選考会第176回・2027年1月20日(水)
主催公益財団法人日本文学振興会

第175回芥川賞・直木賞の受賞結果

2026年7月15日に東京都内で選考会が開かれ、第175回芥川賞・直木賞の受賞作が決定しました。

受賞者受賞作
第175回芥川龍之介賞小砂川チト「ゾンビ回収婦」
第175回直木三十五賞朝倉かすみ『けんぐゎい』

芥川賞は小砂川チト「ゾンビ回収婦」

第175回芥川賞には、小砂川チトさんの「ゾンビ回収婦」が選ばれました。

小砂川チトさんは、2022年に「家庭用安心坑夫」で群像新人文学賞を受賞してデビュー。「家庭用安心坑夫」と「猿の戴冠式」に続く、3回目の芥川賞候補入りで受賞を果たしました。

「ゾンビ回収婦」は、AIに侵食された世界で、殺されたゾンビの亡骸を回収する掃除婦を描いた作品です。現実と虚構が入り混じる独特の世界観が展開されます。

小砂川チトさんの経歴や過去の作品、「ゾンビ回収婦」の詳しいあらすじ・読みどころについては、小砂川チトはどんな人?芥川賞『ゾンビ回収婦』のあらすじ・内容を解説で紹介しています。

直木賞は朝倉かすみ『けんぐゎい』

第175回直木賞には、朝倉かすみさんの『けんぐゎい』が選ばれました。

朝倉かすみさんは、『平場の月』『よむよむかたる』に続く3回目の候補入りで、直木賞を受賞しました。

『けんぐゎい』は江戸時代を舞台に、外見や身分などによって社会の「圏外」に置かれた女性たちが、厳しい環境の中で生きる場所を築いていく姿を描いた時代小説です。

朝倉かすみさんの経歴や代表作、『けんぐゎい』のあらすじ・タイトルの意味については、朝倉かすみはどんな人?直木賞『けんぐゎい』のあらすじ・意味を解説で詳しく紹介しています。

なお、初めて執筆した小説『青天』で候補入りしたオードリー・若林正恭さんも大きな注目を集めましたが、今回は受賞とはなりませんでした。

芥川賞・直木賞はいつ発表された?

2026年上半期を対象とする第175回芥川賞・直木賞は、2026年7月15日(水)に選考会と結果発表が行われました。

候補作は、選考会のおよそ1か月前となる2026年6月11日に発表されています。

芥川賞・直木賞の結果発表時刻は、あらかじめ固定されているわけではありません。選考委員の討議が終了し、受賞作が決定した賞から順次発表されます。

  • 選考会の開始時刻と結果発表時刻は異なる
  • 芥川賞と直木賞の結果は別々に発表される
  • 選考が長引けば結果発表も遅くなる
  • 受賞者記者会見は受賞作決定後に行われる

例年は夕方から夜にかけて結果が判明することが多いため、発表当日は午後から公式情報を確認しておくとよいでしょう。

第175回芥川賞・直木賞の候補作一覧

第175回では、芥川賞5作品、直木賞5作品の合計10作品が最終候補に選ばれました。

第175回芥川賞の候補作

候補者候補作掲載誌結果
小砂川チトゾンビ回収婦群像 5月号受賞
鈴木涼美悪い血文學界 6月号候補
仁科斂丹心(まごころ)新潮 4月号候補
村司侑ソリティアおじさんがいた頃文學界 5月号候補
八木詠美アンチ・グッドモーニング文藝 春季号候補

第175回直木賞の候補作

候補者候補作出版社結果
朝倉かすみけんぐゎい光文社受賞
蝉谷めぐ実見えるか保己一KADOKAWA候補
凪良ゆう多類婚姻譚講談社候補
原田ひ香#台所のあるところ文藝春秋候補
若林正恭青天文藝春秋候補

第175回直木賞では、オードリー・若林正恭さんが初めて執筆した小説『青天』の候補入りが大きな話題になりました。

結果はどこで確認できる?ライブ配信はある?

芥川賞・直木賞の受賞結果は、主に次の媒体で確認できます。

選考委員による討議そのものは非公開ですが、受賞作の決定発表や受賞者記者会見は、インターネットで生配信されることがあります。

第175回でも、決定発表と受賞者記者会見のライブ配信が行われました。配信先やアーカイブの公開期間は開催回によって異なるため、次回は開催前の公式案内を確認してください。

次回の第176回芥川賞・直木賞はいつ発表?

第175回の次となる第176回芥川賞・直木賞の選考会は、2027年1月20日(水)に行われる予定です。

第176回は2026年下半期の作品を対象とし、選考会当日に受賞作が発表されます。

開催回対象候補作発表選考会・結果発表
第175回2026年上半期2026年6月11日2026年7月15日
第176回2026年下半期直木賞は2026年11月中旬予定2027年1月20日

第176回から、直木賞候補作の発表時期が従来より約1か月早くなります。

区分従来第176回以降
上半期の直木賞候補発表6月中旬5月中旬
下半期の直木賞候補発表12月中旬11月中旬

第176回直木賞は移行期間にあたるため、2026年6月刊から10月刊までの作品が対象となります。

芥川賞候補作の発表時期は変更されないため、今後は芥川賞と直木賞で候補作の発表時期に約1か月の差が生じます。選考会と結果発表は、これまでどおり同じ日に行われます。

候補作はいつ、どのように決まる?

芥川賞・直木賞は、作者が自分で作品を送る一般公募形式の文学賞ではありません。

対象期間中に雑誌へ掲載された作品や、出版社から刊行された単行本の中から候補作が選ばれます。

対象作品は数度の予備選考を経て絞り込まれ、日本文学振興会から最終候補作が発表されます。

芥川賞の対象作品

芥川賞は、雑誌や同人雑誌に発表された、新進作家による純文学の中編・短編作品が主な対象です。

直木賞の対象作品

直木賞は、新進・中堅作家によるエンターテインメント作品の単行本が対象です。長編小説だけでなく、短編集が選ばれることもあります。

候補作発表から受賞作決定までの流れ

芥川賞・直木賞の受賞作は、おおむね次の流れで決まります。

  1. 対象期間中に作品が雑誌掲載・単行本化される
  2. 予備選考で対象作品を絞り込む
  3. 最終候補作を発表する
  4. 選考委員が候補作を読む
  5. 選考会で候補作について討議する
  6. 受賞作を1作または2作決定する
  7. 結果発表と受賞者記者会見を行う
  8. 雑誌に受賞作や選評が掲載される

必ず1作品が選ばれるわけではなく、選考結果によっては2作品の同時受賞や「該当作なし」となることもあります。

芥川賞の受賞作は「文藝春秋」に全文が掲載されます。直木賞の受賞作は「オール讀物」に一部が掲載され、受賞発表号では選考委員の選評も読むことができます。

芥川賞と直木賞の違いを比較

芥川賞と直木賞は、どちらも1935年に創設された文学賞です。同じ日に選考会が開かれますが、対象となる作家や作品のジャンルが異なります。

比較項目芥川賞直木賞
主なジャンル純文学エンターテインメント文学
主な作家新進作家新進・中堅作家
作品形態雑誌掲載の中編・短編単行本の長編・短編集
一般応募できないできない
開催回数年2回年2回
正賞懐中時計懐中時計
副賞100万円100万円

簡単に分けると、芥川賞は文章表現や人間の内面、テーマ性などを重視する純文学作品、直木賞は物語性や娯楽性を楽しめる作品が中心です。

ただし、両者を完全に分けることはできません。芥川賞作品にも読みやすく物語性のある作品があり、直木賞作品にも重いテーマや優れた文章表現を持つ作品があります。

賞金はいくら?正賞は懐中時計

芥川賞・直木賞の受賞者には、どちらも正賞として懐中時計、副賞として100万円が贈られます。

賞金だけを見ると、ほかの文学賞より高額というわけではありません。しかし、受賞作が書店で大きく展開され、重版や電子書籍の購入につながることから、印税への影響は大きくなる可能性があります。

受賞をきっかけに過去作品が再び注目されたり、執筆依頼やメディア出演が増えたりすることもあります。

「該当作なし」や2作品同時受賞もある

芥川賞・直木賞では、毎回必ず1作品だけが受賞するわけではありません。

選考委員の討議によって受賞作として選べる作品がないと判断された場合は、「該当作なし」になります。

反対に、複数の作品が高く評価され、2作品が同時に受賞する場合もあります。

歴代受賞者・受賞作品・記録を調べる

芥川賞・直木賞は1935年に創設され、長い歴史の中から多くの人気作家や話題作が生まれてきました。

受賞当時は新進作家だった人物が、その後、日本を代表する作家として長く活躍している例も少なくありません。

初心者におすすめの受賞作品は?

芥川賞・直木賞の作品を読んでみたいものの、「どの作品から選べばよいか分からない」という人も多いでしょう。

比較的短い作品や文章表現を味わいたい人は芥川賞、ストーリーや登場人物の活躍を楽しみたい人は直木賞から選ぶと、自分に合った作品を見つけやすくなります。

電子書籍・Audible・図書館で受賞作品を読む方法

芥川賞・直木賞の候補作や受賞作は、紙の本だけでなく、電子書籍、オーディオブック、図書館などでも楽しめます。

受賞直後は書店で品切れになったり、図書館の予約が集中したりすることがあります。すぐに読みたい場合は、電子書籍の配信状況も確認してみましょう。

映画化・ドラマ化・漫画化された作品もある

芥川賞・直木賞の候補作や受賞作には、映画、テレビドラマ、漫画などに展開された作品もあります。

原作小説を読むのが難しいと感じる場合は、先に映像作品を見て人物や物語の流れをつかんでから、原作を読むのも一つの楽しみ方です。

芥川賞・直木賞についてのよくある質問

第175回芥川賞・直木賞の受賞者は誰ですか?

第175回芥川賞は小砂川チトさんの「ゾンビ回収婦」、第175回直木賞は朝倉かすみさんの『けんぐゎい』が受賞しました。

若林正恭さんの『青天』は直木賞を受賞しましたか?

受賞していません。若林正恭さんの『青天』は第175回直木賞の最終候補に選ばれましたが、受賞作は朝倉かすみさんの『けんぐゎい』に決まりました。

次回の芥川賞・直木賞はいつですか?

次回の第176回芥川賞・直木賞の選考会は、2027年1月20日に行われる予定です。

芥川賞と直木賞は同じ日に発表されますか?

はい。芥川賞と直木賞の選考会は同じ日に開催されます。ただし、両賞は別々に選考されるため、結果が発表される時刻は異なることがあります。

候補作は何作品選ばれますか?

候補作品数は固定されておらず、開催回によって異なります。第175回では、芥川賞と直木賞でそれぞれ5作品が候補に選ばれました。

芥川賞や直木賞に自分で応募できますか?

芥川賞・直木賞は公募形式ではないため、作者が日本文学振興会へ直接応募することはできません。

芥川賞は雑誌などに掲載された純文学作品、直木賞は出版社から単行本として刊行されたエンターテインメント作品が対象です。

受賞発表後すぐに本を買えますか?

直木賞候補作は単行本として刊行されているため、受賞発表前から購入できます。

芥川賞候補作は雑誌掲載作品が中心です。候補発表時点では単行本が発売されていない場合がありますが、受賞前後に単行本化されたり、掲載誌が重版されたりすることがあります。

まとめ

2026年上半期の第175回芥川賞・直木賞は、2026年7月15日に結果が発表されました。

  • 芥川賞:小砂川チト「ゾンビ回収婦」
  • 直木賞:朝倉かすみ『けんぐゎい』

候補作は2026年6月11日に発表され、芥川賞・直木賞からそれぞれ5作品が選ばれました。

次回の第176回芥川賞・直木賞の選考会は、2027年1月20日に行われる予定です。第176回からは、直木賞候補作の発表が従来より約1か月早くなる点にも注意しましょう。

芥川賞・直木賞は、受賞結果だけでなく、候補作品や選考委員の選評にも注目すると、さらに深く楽しめます。気になる作品があれば、受賞作とあわせて候補作も読んでみてはいかがでしょうか。

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