個人向け国債について初心者が知っておくべき8のこと

初めて個人向け国債の購入を検討する人は、基本的な情報がわからないものです。そのような初心者が、知っておくべき情報をまとめました。個人向け国債を買う前の参考としてください。


 

個人向け国債の初心者向け情報1_元本割れしない

初心者が、個人向け国債を購入するときに気になるのが、元本割れするかどうか。元本とは、最初に購入した金額のことです。せっかく国債を購入しても、目減りしては困ります。
満期を迎えた個人向け国債は、元本の返還と半年ごとの利子の支払いが、国の責任によって行われます。したがって国が破綻しない限り、元本割れはしないのです。

個人向け国債の初心者向け情報2_最低金利が保証

元本がある程度保証される個人向け国債ですが、金利が低すぎたり、マイナスになったりすると、購入する意味がなくなります。しかし個人向け国債は、年率0.05%という最低金利が保証されているのが特徴です。
この最低金利は、メガバンクの定期預金の金利より高い傾向があります。ただし一部のネットバンクでは、国債より高い利回りを実現しているケースもあるのです。
初心者にとって金利は難しいポイントですが、きちんと内容を比較検討してから、国債を購入する決断をしてください。

個人向け国債の初心者向け情報3_中途換金できる

個人向け国債を買った後でも、急に資金が必要になることがあります。初心者であるほど、国債の購入金額を見誤ってしまいがちだからです。
そのような場合、個人向け国債を解約することが出来るのでしょうか。結論として個人向け国債は、中途解約することができます。ただし条件もあります。

まず、個人向け国債を発行してから1年以上経過していること。つまり一年以内では、中途解約ができません。
解約する際には、全額でも一部(1万円単位)だけでも可能です。必要な金額だけ返還してもらえます。

また中途解約の場合、購入した額面の金額から、利子の金額(およそ直前の2回分)が差引かれます。利子の支払いは年2回なので、仮に1年経ってすぐに解約した場合、元金がそのまま帰ってくるだけになるでしょう。
しかしその他の手数料はかかりません。

個人向け国債の初心者向け情報4_1万円から購入可能

初心者の人は、国債を購入するには大金が必要だと考える人も多いもの。しかし個人向け国債は1万円から、1万円単位で購入できます。
また個人向け国債は、いつでも同じ内容で買うことが出来るのでしょうか。実は個人向け国債の内容は、同じ商品であっても毎月変化することがあるのです。利率や発行日、募集期間などが変化する可能性があります。

個人向け国債の発行は、年十二回、毎月行われています。しかし発行日は月によって異なります。6日から購入可能の場合もあれば、10日から購入可能の月もあり、定まりません。しっかりとスケジュールを確認することが必要です。
この募集期間内であれば、いつでも購入できます。

個人向け国債の初心者向け情報5_銀行などで購入可能

株式などの一般的な金融商品は、証券会社などを介して購入することが多いもの。個人向け国債も同様に、証券会社や銀行などの金融機関で買うことができます。
手順として、まず金融機関で専用口座を開設してください。口座開設には、本人を確認できる書類(健康保険証や運転免許証など)が必要となります。
実際に国債を購入する際には、購入するお金や印鑑などが必要です。また金融機関によっては、手数料がかかるケースもあります。

また株式の場合はインターネットで売買することができます。個人向け国債も同じように、インターネットから購入することが可能です。しかし金融機関によって対応は異なるため、初心者の人はきちんと調べてから購入しましょう。

個人向け国債の初心者向け情報6_種類は3種類だけ

個人向け国債と言っても、商品は複数あります。一つだけの商品を指すわけではないので、初心者の人は気をつけてください。
その種類は3つ。「固定3年」、「固定5年」、「変動10年」があります。

3つの商品は、何が違うのでしょうか。
まず金利が、固定か変動に分けられます。固定金利とは、利率が契約当初のまま、満期までずっと一緒だということです。対する変動金利は、世界情勢などによって将来的に金利が上下する可能性があることを意味します。

次に満期に至るまでの年数が違います。たとえば3年満期の場合、購入後から3年経つまでは基本的に解約できません。そして満期までの年数が長いほど、利率が高く設定されています。

個人向け国債の初心者向け情報7_ペーパーレス

個人向け国債を買ったあとには、何かが手元に残るのでしょうか。たとえば購入した証拠になるような、証券があるのではないかと初心者は考えてしまいがちです。
しかし個人向け国債は、ペーパーレス。証券などは発行されません。つまり個人向け国債を買っても、手元には何も持たないのです。

では自分が個人向け国債をいくら買ったか、どのようにして把握するのでしょうか。それは購入した銀行や証券会社の口座上で確認できます。たとえば銀行に預金をしたときに、通帳に記帳して残高を確認するのと同じようなイメージです。

個人向け国債の初心者向け情報8_利息は年2回

個人向け国債を購入する目的の多くは、利息を得られることでしょう。しかし、どのタイミングで利息がもらえるのか、初心者は見当がつかないものです。

個人向け国債の利息は年2回、支払われます。この日を利払日(りばらいひ)と呼びます。利払日は、国債を購入した月から「半年後の15日」と「1年後の15日」が原則です。しかし利払日が金融機関の休みと重なった場合、翌営業日に持ち越されます。

個人向け国債は初心者向けの投資先

個人向け国債は、安全な投資先として初心者に適しています。それは国が管理をしている金融商品であることが大きく影響しているのです。日本国債の場合、日本が破綻しない限りは、安心できます。
安心の上で、定期預金などと比べると少しは高い利率が魅力的です、しかし、ネットバンキングなどの中には国債より高い金利を設定しているところもあります。そのため個人向け国債を購入する前には、きちんと情報を比較検討して、納得することが大切です。
 

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