
スクラッチ(Scratch)の基本[3]-スプライトとは
プログラムはコンピューターを動かすためのもの。そして、あえてザックリ言うと、スクラッチ(Scratch)はスプライトを動かすためのものです。それくらい、スプライトは重要な存在です。スクラッチでは、スプライトを気軽に増やしたり、消したり、作ったりできます。この記事では、そんなスプライトについて解説します。
スクラッチ(Scratch)におけるスプライトとは
スプライトのことを、一般的なプログラミングでは「オブジェクト」と呼びます。つまりスプライトとは、スクラッチ独特の呼び名なのです。一般的なプログラミングで学ぶ「オブジェクト指向」の考え方を、スクラッチではスプライトを通して自然に体験できます。
スプライトには、いくつものデータが含まれています。画像データ、表示場所のデータ、音声データなどのほか、これらのデータを処理するためのスクリプトも含まれます。
スプライトの作り方
スクラッチでスプライトを作る方法は、いくつかあります。スプライトリスト右下のアイコンから、次の4つの方法を選べます。
- スプライトを選ぶ(ライブラリから選択)
- 描く(自分で絵を描く)
- サプライズ(ランダムに選ばれる)
- スプライトをアップロード(画像を取り込む)
「スプライトを選ぶ」でスプライトを作る

「スプライトを選ぶ」アイコンをクリックすると、用意された一覧からスプライトを選んで作れます。イラストや写真を選択すると、スプライトとしてステージに挿入されます。
イラストや写真には、動きを出すために複数枚の画像(コスチューム)が用意されている場合もあります。動きを確認するには、マウスカーソルを該当のスプライトに合わせます。
スプライトはジャンルごとに分かれており、種類は数百点にのぼります。動物、人物、ファンタジー、スポーツなど豊富にそろっているので、作りたい作品に合うものを探してみましょう。
「描く」でスプライトを作る

スクラッチでは、スプライトを自分で描くこともできます。「描く」アイコンをクリックすると、簡易的なペイントエディター(描画ツール)の画面が起動します。この画面で、オリジナルのイラストを作成してください。
「サプライズ」でスプライトを作る

「サプライズ」アイコンをクリックすると、スプライトライブラリの中から、ひとつのスプライトがランダムにステージへ呼び出されます。どんなスプライトが出てくるかは、押してみてのお楽しみです。
「スプライトをアップロード」でスプライトを作る

パソコンなどに保存してある写真やイラスト画像を、スプライトとしてアップロードできます。「スプライトをアップロード」アイコンをクリックして、画像を選択してください。後述する、書き出したスプライトファイルを読み込むときも、ここから行います。
スプライトを消す方法

作成したスプライトは、いつでも消せます。ステージからスプライトを消したい場合は、スプライトアイコンの右上にある「×」をクリックしてください。また、スプライトアイコンを右クリックして「削除」を選んでも消せます。
スプライトの複製と書き出し

スクラッチでは、スプライトの複製を作れます。スプライトアイコンを右クリックして「複製」を選択すると、スクリプトごとコピーできます。同じような動きのキャラクターを増やしたいときに便利です。
また、スプライトは「書き出す(アウトプット)」こともできます。書き出したファイルは「.sprite3」という拡張子がついて、パソコンなどに保存されます。これを別の作品で読み込みたい場合は、「スプライトをアップロード」から取り込んでください。お気に入りのスプライトを、作品をまたいで使い回せます。
カプセル化とは
先述のとおり、スプライトにはいろいろな情報が詰まっています。プログラミングをするうえで、必要な情報をひとつのオブジェクト(スクラッチではスプライト)にまとめることを「カプセル化」と呼びます。カプセル化はスクラッチ独特の呼び方ではなく、プログラミングの世界では一般的な考え方です。
カプセル化がうまくいくと、プログラム全体が整理整頓され、見通しがよくなります。誰が見てもわかりやすいので、修正や改変がしやすいというメリットも生まれます。
また、スクラッチのプログラムは「リミックス」できます。カプセル化されていると、必要な部分だけを抜き出して再利用できるので便利です。先ほどのスプライトの書き出し・読み込みも、この再利用のひとつといえます。
スプライトはスクラッチ(Scratch)独自の名称
スプライトは、スクラッチだけの呼び方です。しかし、プログラミングの世界には「オブジェクト」という考え方があり、それとほぼ同義だと思ってよいでしょう。スクラッチをはじめて操作する人は、スプライトを動かすところから始めます。ぜひ、思い通りに動かせるように練習してください。
スプライトを理解したら、次はスクラッチ(Scratch)の基本[2]-プログラムのスタートとストップで操作の基本を確認し、スクラッチ(Scratch)で簡単にプログラミングの基礎が身に付く7ステップで実際に作品を作ってみましょう。

