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WordPressのテストサイトにアクセスできない時の原因と解決方法【4つの初期設定】

本番環境とは別に「テストサイト(ステージング環境)」を構築したものの、いざアクセスしようとすると本番サイトにリダイレクトされてしまったり、そもそも画面が表示されなかったりすることがあります。これは、WordPressがデータベース内に保存しているサイトURL情報が、本番サイトのままになっていることが主な原因です。

この記事では、WordPressのテストサイトを作成したときに必須となる初期設定を、4つの手順に分けて解説します。あわせて、バックアップ運用時の注意点や、より簡単にテスト環境を作る方法も紹介します。

テストサイトにアクセスできなくなる主な原因

本番サイトのファイルやデータベースをそのままコピーしてテストサイトを作った場合、データベースの「wp_options」テーブルに保存されている「siteurl」と「home」の値が、本番サイトのURLのままになっています。WordPressはこの値をもとに管理画面やサイトのURLを生成するため、設定を変更しないままテストサイトの管理画面にログインすると、本番サイトへ転送(リダイレクト)されてしまうのです。

つまり、テストサイトを正しく動かすには、まずこのURL情報をテスト用のものに書き換える必要があります。以下の4つの手順は、その設定を中心とした、テストサイト構築時の基本的な初期設定です。

テストサイトの初期設定・4つの手順

手順1:wp-config.phpのDB接続情報をテスト用に変更する

まず、テストサイト側の「wp-config.php」を開き、データベース名・ユーザー名・パスワード・テーブルプレフィックスなどの接続情報を、テスト用データベースのものに書き換えます。ここを変更しないと、テストサイトはそもそもテスト用データベースに接続できず、本番サイトのデータベースを参照し続けてしまいます。

手順2:wp_optionsの「siteurl」と「home」をテスト用URLに変更する

次に、phpMyAdminなどからテスト用データベースの「wp_options」テーブルを開き、「siteurl」と「home」の値を、テストサイトのURLに変更します。この設定が本番サイトのURLのままだと、テストサイトの管理画面へログインした際に本番サイトへ転送されてしまいます。

記事中のリンクや画像パスなど、データベース内のあらゆる箇所に本番サイトのURLが含まれている場合は、「siteurl」と「home」だけを手動で書き換えても、表示が崩れることがあります。その場合は、データベース内のURLを一括で置換できる「Search Replace DB」というツールを使うと効率的です。使い方の詳細はWordPressのデータベースをSearch Replace DBで書き換える方法で解説しています。WP-CLIが使える環境であれば、wp search-replaceコマンドでも同様の置換が可能です。

手順3:検索エンジンでの表示設定をオフにする

テストサイトの管理画面から「設定」→「表示設定」へ進み、「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックを入れます。テストサイトは本番サイトと同じコンテンツを含んでいることが多く、検索エンジンに登録されてしまうと、本番サイトと内容が重複してSEO上の評価に悪影響を与える可能性があります。テストサイトの公開期間中は、必ずこの設定を有効にしておきましょう。

手順4:サイト全体にBasic認証をかける

検索エンジンへの対策に加えて、第三者がテストサイトに直接アクセスできないよう、サイト全体にBasic認証(ベーシック認証)をかけておくことも重要です。多くのレンタルサーバーでは、管理画面から特定のディレクトリにIDとパスワードを設定するだけで、簡単にBasic認証を有効にできます。本番公開前のテストサイトは、社外の人の目に触れないようにしておくのが基本です。

バックアップ運用時の注意点

本番サイトのバックアップを「BackWPup」などのプラグインで定期的に取得している場合、FTPファイル(テーマやプラグインなどのファイル一式)は週1回程度、投稿内容を含むデータベースは毎日バックアップを取っておくと安心です。これらのバックアップをテストサイトに反映する際には、以下の点に注意してください。

  • 注意点1:本番サイトのデータベースバックアップをテストサイトにインポートすると、「siteurl」「home」の値が本番サイトのURLに上書きされてしまいます。インポート後は、上記「手順2」を再度実施する必要があります。
  • 注意点2:本番サイトのFTPファイルをテストサイトに転送・上書きすると、Basic認証用の設定ファイル(.htaccessなど)も上書きされ、認証が解除されてしまうことがあります。ファイルを上書きした後は、Basic認証が有効になっているか必ず確認し、必要であれば再設定しましょう。

手動設定が面倒な場合は専用環境やプラグインも検討を

ここまで紹介した手順は、レンタルサーバー上に手動でテストサイトを構築する場合の基本的な流れです。毎回この設定を行うのが手間に感じる場合は、ローカル環境でWordPressのテストサイトを構築できる「Local(旧Local by Flywheel)」のようなツールを使う方法もあります。詳しくはWordPressのテスト環境を同一サーバーに作る方法【Localもおすすめ】で紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。また、サーバー上でワンクリックに近い形でステージング環境を作成できる「WP STAGING」のようなプラグインも、近年では広く使われています。

まとめ

WordPressのテストサイトにアクセスできない場合、多くは「siteurl」と「home」がテスト用URLになっていないことが原因です。今回紹介した4つの手順(DB接続情報の変更、siteurl・homeの変更、検索エンジン非表示の設定、Basic認証の設定)を一通り済ませておけば、テストサイトを安全かつ快適に運用できます。バックアップの復元時には、これらの設定が本番用に戻ってしまうことがある点にも注意しながら、運用してみてください。

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