楢山節考(1983)あらすじ・キャスト|今村昌平版と1958年版の違い、カンヌ受賞を解説|9/15 23:00
2026年9月15日(火)23時からWOWOWシネマで、今村昌平監督の映画『楢山節考(1983)』が放送されます。第36回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した日本映画で、深沢七郎の同名小説をもとに、山間の寒村で生きる家族と「70歳になった老人は楢山へ」という過酷なしきたりを描きます。
検索で混同しやすいのが木下惠介監督の1958年版です。今回WOWOWシネマで放送されるのは、坂本スミ子さんがおりん、緒形拳さんが辰平を演じた1983年版。あらすじ、キャスト、カンヌ受賞、旧作との違いをまとめます。
『楢山節考(1983)』9月15日のWOWOW放送情報
| 放送日時 | 2026年9月15日(火)23:00~ |
| 放送局 | WOWOWシネマ |
| 制作年/国 | 1983年/日本 |
| 内容時間 | 130分 |
| 監督・脚本 | 今村昌平 |
| 原作 | 深沢七郎 |
WOWOW公式作品ページでは9月15日23時の放送に加え、10月14日1時30分の放送予定も掲載されています。作品ジャンルはドラマ/歴史劇・時代劇として案内されています。
あらすじ|70歳を迎えるおりんと息子・辰平
山奥の寒村では、食料も土地も乏しく、共同体が生き延びるための厳しい掟が残っています。その一つが、70歳になった老人を楢山へ連れていくという慣習。おりんは家族のために働き続けていますが、自身もやがて70歳を迎えます。
息子の辰平は母を深く思っていますが、村の掟に抗い切れません。物語は、おりんが自ら死を受け入れる準備を進める姿と、母を背負って山へ向かう辰平の葛藤を通じ、生きること、家族、共同体の残酷さを真正面から見つめます。
キャスト|坂本スミ子と緒形拳の親子が中心
| おりん | 坂本スミ子 |
| 辰平 | 緒形拳 |
| おえい | 倍賞美津子 |
| 勝造 | 小沢昭一 |
| 塩屋 | 三木のり平 |
| 利助 | 左とん平 |
| 玉やん | あき竹城 |
おりんを演じる坂本スミ子さんの身体性と、母を山へ送らなければならない辰平を演じる緒形拳さんの抑えた表情が作品の核です。緒形拳さんの別作品を知りたい方は、サイト内の松本清張「中央流沙」緒形拳主演の記事や「命捧げ候」後編の記事も参考になります。
カンヌでパルムドール|日本映画史で重要な理由
『楢山節考』は1983年の第36回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞しました。WOWOWも、これが今村昌平監督にとって初のパルムドールだったことを作品紹介で明記しています。
同年のカンヌには大島渚監督『戦場のメリークリスマス』も出品されていました。華やかな国際映画祭の場で選ばれたのが、貧困、老い、性、生と死を土着的なリアリズムで描く作品だったこと自体が、本作の強烈な個性を物語ります。
1958年版との違い|木下惠介は様式美、今村昌平は土着的リアリズム
「楢山節考」で検索すると、1958年の木下惠介監督版も見つかります。どちらも深沢七郎の小説が原作ですが、映像表現は大きく異なります。木下版は舞台セットや歌舞伎的な演出、長唄・浄瑠璃を取り入れた様式美が特徴です。
1983年版の今村昌平は、自然環境や人間の肉体を前面に出し、村の生活を生々しく描きます。今回のWOWOW放送は1983年版なので、「パルムドール受賞」「坂本スミ子・緒形拳」「今村昌平」という3点で見分けると迷いません。
見る前に知っておきたい見どころ|“うばすて”だけの映画ではない
題材だけを見ると「老人を山へ捨てる物語」と理解されがちですが、本作は単純な残酷譚ではありません。食料不足、家族制度、村のルール、性と出産、老いと死がすべて「共同体が生き残る」という一点につながっています。
おりんが受け身の犠牲者としてではなく、自分の役目を引き受けようとする姿も重要です。その覚悟と、受け入れられない辰平の感情の差が、終盤の山行を強烈な場面にしています。
【映画・スポーツ・海外ドラマみるなら】WOWOWオンデマンド『楢山節考(1983)』のよくある質問
楢山節考(1983)は9月15日何時から?
2026年9月15日(火)23:00からWOWOWシネマで放送予定です。
1983年版の監督は誰?
今村昌平監督です。第36回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞しました。
主なキャストは?
おりん役が坂本スミ子、辰平役が緒形拳。ほかに倍賞美津子、小沢昭一、三木のり平、左とん平らが出演します。
1958年版と同じ映画?
同じ深沢七郎の小説を原作とする別の映画です。1958年版は木下惠介監督、1983年版は今村昌平監督です。
まとめ|9月15日のWOWOWは1983年・今村昌平版
9月15日23時からWOWOWシネマで放送される『楢山節考』は、今村昌平監督の1983年版です。坂本スミ子さんのおりんと緒形拳さんの辰平を中心に、厳しい村のしきたりと家族の情を描き、第36回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞しました。1958年の木下惠介版とは表現が大きく異なるため、今回は「土着的リアリズムで描く1983年版」と押さえておくと、作品の位置づけも見どころも分かりやすくなります。

