
14日は関東の内陸で40℃に迫る危険な暑さ|台風9号の置き土産で酷暑続く【7月13〜15日】
台風9号が去ったあとも、日本列島は酷暑に包まれています。13日(月)も西日本を中心に猛暑日が続出し、14日(火)〜15日(水)は関東の内陸で40℃に迫る危険な暑さとなる見込みです。
この記事では、tenki.jpや気象庁の発表をもとに、今日の実況、明日以降の予報、台風9号がなぜ暑さを強めるのか、そして今すぐできる熱中症の応急処置までまとめて解説します(2026年7月12日時点の情報)。
目次
この記事の要点
- 12日は猛暑日72地点で今季最多、大分県日田市は38.3℃
- 13日も西日本中心に猛暑日続出、台風9号は大陸へ上陸・北上
- 14日〜15日がピーク、関東の内陸で40℃に迫る危険な暑さ
- 東京都心も今年初の猛暑日(35℃以上)予想
- 気象庁は「高温に関する全般気象解説情報」を発表済み
今日12日の実況|猛暑日は今季最多72地点
12日(日)は西日本を中心に晴れて、最高気温35℃以上の猛暑日地点は72地点と今季最多となりました(11日は43地点)。全国で最も高くなったのは大分県日田市で38.3℃、3日連続で体温を超える37℃以上の危険な暑さとなっています。
11日に今季全国で初めて39℃台を記録した福岡県太宰府市も37.8℃と、こちらも3日連続で37℃以上でした。福岡36.7℃、大阪32.6℃、名古屋33.9℃など、地点ごとに今季一番の暑さとなっています。
| 地点 | 12日の最高気温 | 備考 |
|---|---|---|
| 大分県日田市 | 38.3℃ | 3日連続37℃以上 |
| 福岡県太宰府市 | 37.8℃ | 3日連続37℃以上 |
| 福岡 | 36.7℃ | 今季一番の暑さ |
| 名古屋 | 33.9℃ | 今季一番の暑さ |
| 大阪 | 32.6℃ | 今季一番の暑さ |
| 東京都心 | 29.9℃ | 5日ぶりに30℃未満 |
一方、雲が多かった東京都心は29.9℃と5日ぶりに30℃を下回りましたが、湿度が高くかなり蒸し暑く感じられました。北日本は雨で、仙台27.0℃、札幌26.8℃、那覇も29.9℃と30℃を下回っています(いずれも16時までの観測)。
明日13日も西日本で猛暑日続出|台風9号の影響とは
13日(月)も西日本は晴れて、最高気温35℃以上の猛暑日続出となるでしょう。大分県日田市38℃、山口市37℃、福岡・熊本36℃、佐賀・松山・高松・鳥取・京都35℃など、12日に梅雨明けとなった四国地方も厳しい暑さとなる見込みです。大阪・名古屋も33℃の予想となっています。
猛暑の原因のひとつが台風9号です。台風9号は12日午前3時に大陸へ上陸し、このあとも大陸を北上、14日には黄海で熱帯低気圧に変わる見込みです。九州は台風が西にいる限りフェーン現象が続き、体温を超える危険な暑さが続くとみられます。
関東〜北海道は湿った空気の影響で曇りや雨となるでしょう。山形〜新潟方面では激しい雨や雷雨に警戒が必要です。曇りや雨でも最高気温は30℃前後まで上がり、かなり蒸し暑くなる見込みです。九州が「暑さ」で警戒を強める一方、北陸から東北は「大雨」への警戒が必要になる点も、今回の台風9号がもたらす天気の特徴といえます。
14日〜15日が猛暑ピーク|関東の内陸で40℃に迫る危険な暑さ
この先1週間、猛暑のピークは14日(火)〜15日(水)となる見込みです。台風9号が熱帯低気圧へと変わり朝鮮半島付近へ進むため、暖気が一気に北まで広がるとみられています。
全国900地点あまりあるアメダスのうち、120地点以上で猛暑日となる見込みです。東京都心も今年はじめて最高気温35℃以上の猛暑日予想で、関東の内陸では40℃に迫る所もあるでしょう。梅雨明けしていない関東甲信や東海を含めて、危険な暑さとなりそうです。
東京都心が今年はじめて猛暑日となる場合、平年と比べても遅めのタイミングです。梅雨明け前に猛暑日を迎える年は、梅雨明け後もそのまま厳しい残暑が続く傾向があるため、7月後半以降の気温にも注意が必要です。
なぜ台風が暑さを強めるのか|フェーン現象のメカニズム
台風が離れた場所にあっても暑さが強まるのは、台風が夏の太平洋高気圧を強めるためです。台風の周辺では気圧配置の関係で高気圧が張り出しやすくなり、日本付近を広く覆うことで晴天と気温上昇をもたらします。
また、台風が大陸方面へ進むと、山を越えて吹き下りる乾いた熱風によって気温がさらに押し上げられる「フェーン現象」が発生しやすくなります。九州で体温を超える気温が続いているのは、このフェーン現象の影響が大きいと考えられます。
台風本体の風雨だけでなく、通過後の気温上昇にも注意が必要な点が、今回の台風9号の特徴です。台風が去ったからといって油断せず、むしろ台風通過後の数日間こそ熱中症リスクが高まる時間帯だと意識しておくとよいでしょう。
フェーン現象そのものは台風に限らず発生しますが、台風の周辺には湿った空気が集まりやすいため、山を越えたあとの空気がより乾燥・高温化しやすい傾向があります。九州のように山地を挟んで大陸側と太平洋側に分かれる地形では、この差が特に大きく出やすい点も覚えておきたいポイントです。
気象庁が発表した「高温に関する全般気象解説情報」とは
11日(土)、気象庁は高温に関する全般気象解説情報を発表しました。西日本では18日(土)頃にかけて、東日本では14日(火)〜18日(土)頃にかけて、最高気温35℃以上となる所がある見込みだとしています。
まだ梅雨明けしていない関東甲信や東海を含めて、危険な暑さとなりそうです。気象庁は「休息・冷却・水分補給」をこまめにとり、熱中症に十分注意するよう呼びかけています。
全般気象解説情報は、府県単位の警報や注意報とは別に、広域にわたる高温傾向をあらかじめ知らせる位置づけの情報です。数日先までまとまった期間で警戒を呼びかける内容のため、旅行や部活動の合宿、屋外イベントなど、数日先の予定を立てる際の判断材料としても活用できます。
#酷暑日 という名称が必要になるほど、暑さの厳しい日が増えています🌡️ 真夏日は100年あたり10日、猛暑日は2.9日増加📊 #暑さ指数(WBGT)や #熱中症警戒アラート を活用して、早めの対策を! 極端な気温の変化 熱中症警戒アラート #気候変動
— 気象庁防災情報 (@JMA_bousai) 2026年
熱中症の応急処置|涼しい場所への移動から水分補給まで
熱中症はできるだけ予防したいものですが、万が一症状が疑われる場合は応急処置が必要です。まずは涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトルや氷枕などを使って、両側の首筋・わきの下・足の付け根を冷やすと効果的です。
水分と塩分の補給も欠かせません。冷たい水を自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく水分補給もできます。経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
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ただし、吐き気を訴えたり意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに救急要請し、病院へ運んでください。
屋外での作業や運動を予定している場合は、症状が出る前の予防がなにより重要です。作業や運動の合間に定期的な休憩を挟み、のどが渇く前から少しずつ水分を摂る習慣をつけておくと、急な体調悪化を防ぎやすくなります。
熱中症搬送者数の実態|2025年は初めて10万人超え
今回のような急な気温上昇は、例年、熱中症による救急搬送が急増するきっかけになります。2025年の熱中症による救急搬送者数は、統計開始以来はじめて10万人を突破しました。年々暑さが厳しくなるなかで、他人事ではないと感じる人が増えています。
搬送者のうち、死亡に至ったケースの8割以上は65歳以上の高齢者が占めています。高齢者は暑さやのどの渇きを感じにくく、対策が遅れがちになる点が背景にあるとされています。同居家族や近所の人が、意識してこまめに声をかけることが被害を防ぐ第一歩になります。
外出時の熱中症対策|アンケートに見る工夫
猛暑の中での外出時に気をつけていることについてのアンケートでは、「こまめな水分補給」と回答した人が44.9%でもっとも多くなりました。次いで「日傘や帽子を使用する」が21.3%、「短時間での外出を心がける」が15.9%と続き、「特に気をつけていない」は8.1%にとどまっています。
多くの人が水分補給を基本としつつ、日傘・帽子や外出時間の工夫を組み合わせている実態がうかがえます。14日〜15日の猛暑ピークに向けては、こうした複数の対策を重ねて行うことが、体調を崩さずに乗り切るポイントになりそうです。
屋内で過ごす時間が長い人も油断は禁物です。エアコンを使わずに我慢してしまうケースは、屋外での熱中症と同じくらい注意が必要とされています。室温をこまめに確認し、無理に節電せず適切に冷房を使うことも、猛暑を乗り切るための工夫のひとつです。
この夏はいつまで暑さが続くのか
今回の猛暑は台風9号による一時的な押し上げですが、7月下旬から8月上旬にかけても厳しい暑さが続くとみられています。今年の夏全体の見通しや熱中症対策の基本については、2026年夏はいつまで暑い?7月下旬〜8月上旬の猛暑ピークと熱中症対策で詳しく解説しています。
また、9日には九州で37℃予想を受けて熱中症特別警戒アラートが話題になったばかりです。詳しい制度の内容は九州で37℃予想はどれくらい危険?「熱中症特別警戒アラート」新制度と暑さ対策まとめで確認できます。台風9号そのものの進路や沖縄への影響については、台風9号「バービー」はいつ石垣島に接近?風速70mの危険性と先島諸島の備えを解説もあわせてご覧ください。
今回の台風9号のように、台風が直接上陸しなくても暑さを強める形で影響することは珍しくありません。台風シーズンはこれから本番を迎えるため、進路情報だけでなく、周辺の気圧配置がもたらす気温の変化にも注目しておくと、次の備えがしやすくなります。
FAQ|台風9号と猛暑に関するよくある質問
関東で40℃に迫るのはいつですか?
14日(火)〜15日(水)が猛暑のピークで、関東の内陸で40℃に迫る所があると予想されています。東京都心も今年はじめて猛暑日(35℃以上)となる見込みです。
台風9号はどうなりますか?
台風9号は12日午前3時に大陸へ上陸し、その後も北上を続け、14日には黄海で熱帯低気圧に変わる見込みです。台風そのものが日本に再接近することはありませんが、太平洋高気圧を強める形で暑さに影響しています。
この暑さはいつまで続きますか?
気象庁の発表では、西日本は18日頃にかけて、東日本は14日〜18日頃にかけて35℃以上となる所がある見込みです。梅雨明けしていない地域を含めて、しばらく厳しい暑さが続くとみられます。
熱中症で救急車を呼ぶ目安はありますか?
吐き気やおう吐がある、呼びかけに応じない、意識がはっきりしないといった場合は、ためらわずに救急要請してください。自力で水分を摂れる軽い症状であれば、涼しい場所での安静と水分・塩分補給を優先し、症状が改善しない場合は医療機関を受診しましょう。
まとめ
台風9号の置き土産で、13日も西日本を中心に猛暑日が続出し、14日〜15日は関東の内陸で40℃に迫る危険な暑さとなる見込みです。東京都心も今年はじめての猛暑日が予想されており、梅雨明けしていない地域を含めて厳重な警戒が必要です。
「休息・冷却・水分補給」をこまめにとり、体調の変化を感じたら早めに涼しい場所へ移動しましょう。熱中症が疑われる場合は、我慢せずに周囲へ助けを求めてください。
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