
九州で37℃予想はどれくらい危険?「熱中症特別警戒アラート」新制度と暑さ対策まとめ
九州で37℃予想というニュースを見ると、「37℃はどれくらい危険なのか」「外出しても大丈夫なのか」と不安になります。2026年7月6日には鹿児島県、7日には宮崎県・熊本県で今年初めての熱中症警戒アラートが発表され、9日以降は九州を中心に猛暑日が続出する見通しです。
本記事では、37℃という気温の意味、2026年から始まった新しい警戒制度、直近の熱中症被害データ、そして今日から実践できる具体的な対策までをまとめて解説します。
37℃は体温に近い気温で、日差しや湿度が高いと体にこもる熱を逃がしにくくなります。猛暑日は35℃以上の日を指しますが、37℃前後になると、屋外作業や部活動、買い物、通勤だけでも熱中症リスクが高まります。
目次
この記事の要点
- 37℃予想の日は、不要不急の外出を減らす意識が必要です
- 2026年から「熱中症特別警戒アラート」という新制度が始まっています
- 2025年の熱中症救急搬送者数は初めて10万人を突破しました
- 死亡者の8割以上が65歳以上の高齢者です
37℃はどれくらい危険なのか
37℃は体温と同じくらいの気温です。湿度が高い日本の夏では、汗が蒸発しにくく、体温調節がうまくいかなくなることがあります。直射日光の下やアスファルトの上では、体感温度はさらに高くなります。
人の体は通常、汗をかいて蒸発させることで体温を下げていますが、湿度が高いと汗が乾きにくくなり、この仕組みがうまく働かなくなります。気温だけでなく湿度も高い九州の夏は、体感温度以上に体への負担が大きくなりやすいという特徴があります。
アスファルトやコンクリートは日中に熱を蓄えるため、日が沈んだ後も地面付近の気温がなかなか下がりません。ベビーカーの子どもや小柄な人は、地面に近いぶん、大人が感じる以上の暑さにさらされていることも知っておきたいポイントです。
気象庁や日本気象協会の見通しでは、2026年7月から8月にかけて西日本を中心に平年より気温が高くなる見込みで、「ダブル高気圧」の影響により40℃を超える酷暑日になる地域も出てくるとされています。九州はその中でも特に注意が必要な地域の一つに挙げられています。
実際、日本の観測史上最高気温は年々更新されています。2025年8月5日には群馬県伊勢崎市で41.8℃を観測し、それまでの記録だった2024年の兵庫県丹波市41.2℃、2018年の埼玉県熊谷市41.1℃を上回りました。「昔の夏より今の夏の方が暑い」という感覚は、データの上でも裏付けられていると言えます。
「熱中症特別警戒アラート」新制度が始まった年
特別警戒アラートと警戒アラートの違い
実は2026年は、熱中症対策の制度が大きく変わった年でもあります。従来の「熱中症警戒アラート」に加えて、2026年4月22日から「熱中症特別警戒アラート」という一段上の警戒レベルの情報提供が始まりました。環境省も公式Xで運用開始を告知し、エアコンの利用、こまめな水分・塩分補給、高齢者や子どもへの見守り・声かけを呼びかけています。
これまでの熱中症対策は、暑くなってから慌てて注意喚起するという後手の対応になりがちでした。制度としてアラートの段階を増やし、より早い段階から国民に呼びかける体制を整えたことは、熱中症を「個人の自己責任」ではなく「社会全体で防ぐべき災害」として位置づける姿勢の表れとも言えます。
🚨明日から #熱中症警戒アラート #熱中症特別警戒アラート の運用が開始☀ アラートが発表された際には ❶エアコン等を利用し、涼しい環境で過ごす🍃 ❷こまめに水分・塩分補給を行う ❸周りにいる高齢者や子どもを見守り・声かけを行う など、 #熱中症対策 をお願いします🙏
— 環境省 (@Kankyo_Jpn) 2026年4月
特別警戒アラートは、都道府県内の広い範囲で危険な暑さが予想される場合に発表される、より深刻なレベルの情報です。通常の警戒アラートよりも一段階踏み込んだ対応が求められ、対象地域では市区町村が指定するクーリングシェルター(暑さをしのげる公共施設)の開放なども行われます。
制度としては2024年度から運用が始まった熱中症特別警戒アラートですが、2026年度は4月22日という記録的な早さでの情報提供開始となりました。暑さのシーズンが年々早まっていることも、この制度変更の背景にあります。九州のように梅雨明けが早い地域では、6月のうちから対策を意識しておく必要があります。
過去最多を更新し続ける熱中症被害
2025年は搬送者数が10万人を突破
2025年5月から9月までの全国の熱中症による救急搬送者数は100,510人と、2008年の統計開始以来初めて10万人の大台を突破しました。職場での熱中症による死傷者数も1,257人にのぼり、こちらも過去最多を記録しています。屋外の建設・農業現場だけでなく、倉庫や工場など屋内作業での発症も増えている点が近年の特徴です。
65歳以上が被害の中心
厚生労働省の人口動態統計によると、2024年の熱中症による死亡者数は年間2,160人で、このうち65歳以上が1,835人と全体の8割超を占めています。高齢者は暑さやのどの渇きを感じにくくなる傾向があり、本人が「大丈夫」と思っていても、実際には体に大きな負担がかかっていることがあります。
また、屋内での発症も少なくありません。エアコンを使わずに我慢してしまうケースや、就寝中に熱中症になるケースも報告されています。「家の中だから安全」という思い込みは危険で、屋外だけでなく室内での対策も同じくらい重要です。夜間はエアコンのタイマーを切らず、朝まで一定の室温を保つ設定にしておくことも効果的です。
| 指標 | データ |
|---|---|
| 2025年の熱中症救急搬送者数 | 100,510人(過去最多) |
| 2024年の熱中症死亡者数 | 2,160人 |
| うち65歳以上の割合 | 約85%(1,835人) |
| 職場での熱中症死傷者数(2025年) | 1,257人(過去最多) |
外出するなら時間帯をずらす
買い物や用事は、できるだけ朝か夕方以降にずらすのがおすすめです。どうしても外出する場合は、日傘、帽子、冷感タオル、飲み物を用意し、無理をしないことが大切です。服装も、通気性のよい素材や明るい色を選ぶだけで、体感の暑さはかなり変わってきます。
意外と見落とされがちなのが、朝や夕方でも油断できないという点です。梅雨明け後の九州では、早朝から気温がぐんぐん上昇し、午前9時台にはすでに30℃を超えていることも珍しくありません。「まだ涼しい時間だから」と油断せず、その日の予想最高気温と時間ごとの推移を確認してから外出計画を立てることをおすすめします。
特に日中の炎天下での屋外作業やスポーツ活動は、WBGT(暑さ指数)が「危険」レベルに達すると原則中止が推奨される基準になっています。部活動や屋外イベントの予定がある場合は、事前に主催者側の対応方針を確認しておくと安心です。
WBGTは気温だけでなく湿度や日射・輻射熱も加味した指標で、環境省の熱中症予防情報サイトでは全国の観測地点ごとの数値を公開しています。気温だけを見るよりも、実際の体感に近いリスクを把握できるため、外出前に確認する習慣をつけておくと安心です。
スマートフォンの天気アプリでも、最近はWBGTや熱中症の危険度を色分けで表示してくれるものが増えています。毎朝の天気予報チェックのついでに確認する習慣をつけておくと、無理のない計画が立てやすくなります。
家庭でできる暑さ対策
家庭では、エアコンを適切に使い、室温を上げすぎないことが基本です。高齢の家族がいる場合は、本人が暑さを感じにくいこともあるため、エアコンや水分補給の声かけが役立ちます。
「電気代がもったいない」とエアコンの使用をためらう人もいますが、熱中症による救急搬送や重症化のリスクと比べれば、電気代を惜しむ方がかえって高くつく場合があります。設定温度を28℃程度にする、扇風機やサーキュレーターと併用するなど、節約しながら安全に使う工夫を取り入れるとよいでしょう。
汗をかいたときは水だけでなく塩分補給も意識したいところです。水だけを大量に飲むと、体内の塩分濃度が薄まってしまい、かえって体調を崩す原因になることもあります。経口補水パウダーのような製品を常備しておくと、外出先や体調がすぐれないときにも手軽に塩分・電解質を補給できます。
屋外での作業やレジャーが多い家庭では、保冷剤を活用して首元や脇を冷やすのも効果的です。抗菌タイプの保冷剤なら衛生面でも安心して繰り返し使えます。首元、脇の下、太ももの付け根など、太い血管が通っている部分を冷やすと、体温を効率よく下げやすいとされています。
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| 場面 | 対策 |
|---|---|
| 通勤・通学 | 日陰を選び、飲み物を持つ |
| 屋外作業 | こまめに休憩し、1人作業を避ける |
| 室内 | エアコンを使い、室温を確認する |
| 子ども・高齢者 | 周囲が声をかける |
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参考にした公式・一次情報
まとめ
九州で37℃予想という日は、単なる暑い日ではなく、熱中症にかなり注意したい日です。2026年からは「熱中症特別警戒アラート」という新制度も始まり、国を挙げての対策が一段と強化されています。
2025年の熱中症搬送者数は過去最多の10万人を突破し、死亡者の8割超が高齢者という現実があります。外出時間をずらす、水分と塩分を取る、エアコンを使う、周囲に声をかけるという基本を、今年はいつも以上に徹底しましょう。
日本の観測史上最高気温が2025年に41.8℃まで更新されたように、これまでの「暑い夏」の感覚がどんどん通用しなくなってきています。九州で37℃予想と聞いたら、それを「特別な数字」ではなく「今年の夏の標準」として捉え、早め早めの対策を心がけたいところです。
一人ひとりの備えに加えて、周囲の高齢者や子どもへの声かけも忘れないようにしたいものです。小さな気配りの積み重ねが、今年の夏を無事に乗り切るための一番の対策になります。

