HDDをSSD(クローン)に交換!手順をかんたん図解

11年前に購入したデスクトップパソコン「Studio XPS 8100(Dell)」。今や起動に30分以上かかるジャンク寸前パソコンです。今回、HDDをSSDに交換して、復活させることに成功しました。記事では、作業に必要なパーツの購入、実際の作業手順、クローン可能なフリーソフトの紹介、意外な落とし穴の対処法などを解説します。

HDDをSSD(クローン)に交換する手順

デスクトップパソコンのHDD(ハードディスクドライブ)をクローン化したSSD(ソリッドステートドライブ)に交換する手順を確認します。

  1. 必要なパーツの購入
  2. クローン作成
  3. デスクトップパソコンを開ける
  4. HDDとSSDを交換する
  5. 起動確認(finish)

大まかに5工程です。それぞれ注意ポイントなども合わせて紹介するので参考にしてください。また、本記事ではクローンによるSSD換装についてのみ解説します。クリーンインストールについては記述しておりません。

HDDをSSD(クローン)に交換する手順1_
パーツ購入

デスクトップパソコンのHDDをクローン化したSSDに交換するために必要なパーツを購入します。

  • SSD
  • インチサイズ変換ブラケット
  • SATA・USB変換アダプタケーブル

各パーツの選び方について解説します。

SSD(ソリッドステートドライブ)

まずは肝心要のSSDから選びましょう。メーカーはSamsungやCrucialなどさまざまです。初心者には見分けがつかないかもしれませんが、商品レビューなどを参考にして納得の商品を購入してください。

SSD容量は256GB以下から500GB前後、1TBや2TBなどまで幅広く存在します。SSDはHDDより割高です。金額と直結する要素であるため、できるだけ容量を抑えたいところです。

今回はクローンを利用したHDDからSSDへの交換が前提であるため、新規購入するSSDの容量は現在使用しているHDDの使用容量より大きくなければなりません。もしSSDの容量が足りない場合、クローンが作成できないからです。

HDDの使用容量が多すぎる場合、別途USBメモリやドロップボックスなどのクラウドストレージにデータを移動させて使用容量を減らしておくと良いでしょう。

ちなみに、HDDの絶対容量は無視して結構です。あくまでも使用容量がSSDの容量より少なければクローンを作成できます。例えば、HDD最大容量が2TBだとしても、使用しているストレージが300GBだけであれば、500GBのSSDで対応できます。以下は今回購入した商品です。

インチサイズ変換ブラケット

HDDとSSDは実寸サイズが異なります。そのため、そのままではスムーズに交換できません。そこでインチサイズ変換ブラケットが必要です。SSDをHDDと同じサイズに変えて所定のスペースに固定する際、利用します。

世の中には固定せずパソコンの底面に交換したSSDをそのまま置く人もいるようですが、私は気になるので購入しました。

SATA・USB変換アダプタケーブル

クローンを作成する際、パソコンとSSDをつなぐために必要なケーブルです。こだわりはないので安さ重視で選びました。

HDDをSSD(クローン)に交換する手順2_
クローン作成

デスクトップパソコンのHDDをクローン化したSSDに交換する際、最も悩ましい点がクローン作成ではないでしょうか。クローンとはコピーのようなものです。ただし、ディスクドライブのデータを全く同じになるようにすべてコピーします。

無料のクローンソフトとは

HDDの内容を、SSDにクローンするには専用ソフトが必要です。有料ソフトも多数存在しますが、できるだけ費用を抑えたい方には無料ソフトをおすすめします。

今回は『MiniTool ShadowMaker(別リンク)』というソフトでクローン作成に成功しました。このソフトは基本的に有料ですが、お試し期間が定められているために無料で利用できたのです。

ちなみに、上記ソフトにたどり着く前に『EaseUS Todo Backup Free』と『AOMEI Backupper』という2つのフリーソフトをためしました。しかし、『EaseUS Todo Backup Free』は2021年5月末現在、無料版でのクローン作成には非対応であり有料版のみ可能です。また、『AOMEI Backupper』は途中までうまくいきかけましたがパソコンがフリーズしてしまったため強制終了しました。

MiniTool ShadowMakerによるクローン作成手順の図解

『MiniTool ShadowMaker』を利用してクローンSSDを作成する手順を図解します。インストールは済んでいる前提です。

まず、MiniTool ShadowMakerの無料版を起動してください。

「Tooks」>「Clone Disk」からディスク選択画面を開きます。

「Source Disk」をクリックしてクローン元となるDiskを選択してください。今回は、Cドライブが存在するHDDが該当します。

次に新規購入したSSDをケーブルでパソコンと接続した上で、「The Target Disk」をクリックしてください。クローン先ドライブとして選択します。

ディスクドライブの選択を確認して「OK」をクリックします。もし「data on the target disk will be destroyed .are you want to start cloning now?(ターゲット ディスク上のデータは破棄されます。今すぐクローンを作成しますか?)」という警告文が表示されたら「Yes」を選択してください。

※今回は、事前に他のフリーソフトでクローン化を失敗しているため余計なデータが存在する状態でした。

クローン作成が完了するまでパソコンは操作せずじっと待ちます。

作業完了後、警告文が表示されるでしょう。その指示に従い、パソコンをシャットダウンしてからクローン化したSSDを取り外します。

The disk cloning operation was completed successfully. Please shut down the computer. Be sure you disconnect EITHER the original hard drive OR the target hard drive when you perform the first boot after creating a clone. If both the original and target disks are connected to the computer at boot time one disk may be marked as offline by Windows operating system. Do you want to shut down now?

ディスクのクローン作成操作は正常に完了しました。コンピュータをシャットダウンしてください。クローンの作成後に最初の起動を実行するときは、元のハードドライブまたはターゲットのハードドライブのいずれかを必ず切断してください。起動時に元のディスクとターゲット ディスクの両方がコンピュータに接続されている場合、Windows オペレーティング システムによって 1 つのディスクがオフラインとしてマークされる場合があります。今すぐシャットダウンしますか?

クローン作業完了時の警告文章

以上でSSDのクローン化作業は完了です。

クローン作成に失敗した場合

フリーソフトでクローンを作成しようとして、失敗することもあるでしょう。私自身、『AOMEI Backupper』というフリーソフトを利用した際、パソコンがフリーズして強制終了する羽目になりました。

しかし、クローンは再度作成することが可能です。たとえ交換予定のSSDに中途半端なデータが残ってしまった場合でも、そのすべて消去してからクローン作成作業をやり直すので問題ありません。

クローン作成には時間がかかる

基本的にクローン作成には時間がかかります。今回、約500GBのクローンを作成するにあたって8時間程度かかりました。HDDドライブの容量やクローンソフトの種類によって多少上下しますが、考慮しておいたほうがよいでしょう。

長時間パソコンを放置していても問題が起きないようにしてください。例えば、セキュリティソフトなどの自動更新がかかったり、時間経過によりパソコンが休止状態になったりすると正常なクローンを作成できません。

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HDDをSSD(クローン)に交換する手順3_
パソコンを開ける

いよいよデスクトップパソコンを開けます。電源コードを始めとしたすべての付属品を取り外します。その上で、放電するために主電源を数秒長押ししてください。

指先にたまった静電気を放電するために他の金属部分を触ります。デスクトップパソコンを横に倒してドライバーなどでフタを開けてください。ホコリがたまっていればいい機会なので掃除しましょう。

HDDをSSD(クローン)に交換する手順4_
HDDとSSDを交換する

HDDをパソコンに固定するネジを取り外します。次に、HDDにつながっている2本のコード(データ転送コードと電源コード)も引き抜いてください。

インチサイズ変換ブラケットを装着したSSDをHDDがあった場所に挿入し、ネジで固定します。そして、先程の2本のコードを差し込んでください。コードを差す向きなどは接続部分の凹凸などで判断できるはずです。

ちなみにデスクトップパソコン本体とSSDをつなぐコードは、古いHDDとつながっていた既存コードを流用します。そのため、新たに購入する必要はありません。

HDDをSSD(クローン)に交換する手順5_
起動確認(finish)

デスクトップパソコンのフタを閉めて、電源コードなどを接続します。クローンによるSSD換装の場合、Bios画面を表示する必要はありません。いつものように電源ボタンを押すだけで起動するはずです。

以上の手順をもって、デスクトップパソコンのHDDを、クローン化したSSDと交換する作業の完了です。

騒音がひどい場合の対処法

HDDからSSDに交換したタイミングで、パソコンから異音・騒音がすることがあります。原因はいくつか想定できます。例えば、デスクトップパソコンの内部を開けた際に思いがけずパーツに触れてしまうなどが考えられるでしょう。

今回のケースでは冷却ファンの駆動音がうるさくなってしまいました。HDDからSSDに交換したことでパワーが上がったのかどうかはわかりませんが、確実に騒音レベルです。

対処として、Windowsの「電源オプション」設定を変更します。結果、冷却ファンの音は静かになりました。具体的には、コントロールパネルから設定を変更します。

「コントロール パネル > ハードウェアとサウンド > 電源オプション」で電源オプション画面を開きます。「バランス(推奨)」を選択した上で「プラン設定の変更」をクリックします。

切り替わった画面から「詳細な電源設定の変更」を選択してください。ポップアップ画面が表示されるので「プロセッサの電源管理 > システムの冷却ポリシー > パッシブ」を選択し、OKをクリックします。

以上の手順により、問題は解決するでしょう。ただし一時的な対処であるため、静音ファンを購入・交換したり、既存ファンの清掃を徹底したりする方が良いかもしれません。

【2021-06-11追記】今回、PC(パソコン)がうるさい原因はCPUグリスの劣化でした。塗り直すことで騒音問題は解決したので、手順やポイントを記事化します。同様の症状にお悩みの方はぜひ参考としてください。
参考:【図解】PC(パソコン)のファンがうるさいのでCPUグリスを塗り直したら劇的改善した際の手順とコツ

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HDDをSSD(クローン)に交換した成果

さて、デスクトップパソコンのHDDをクローン化したSSDに交換したことで、どの程度性能が向上したか、ベンチマークで確認します。

上記画像でわかるように劇的に改善しました。実際にパソコンを使用した感覚は「まったくの別物」です。心底やってよかったと思いました。

まとめ

今回、デスクトップパソコンのHDDをクローン化したSSDに交換する作業にかかった費用は1万円弱、実際の作業時間は1日程度です。とてもコスパが良いチューンナップだと思うので、ぜひ記事を参考にしてお試しください。

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