
中古一戸建ての内覧で必ずチェックすべきポイントと聞くべき質問|持ち物リストつき
マイホーム購入を検討し始めて、初めて中古の一戸建てを内覧したときのことです。賃貸マンションや一人暮らし時代に部屋探しの内覧は経験していたのですが、「中古の戸建て」を見るのはまったくの初めてでした。
正直なところ、何の準備もせずに行き当たりばったりで内覧に向かい、見終わったあとの感想は「事前にいろいろ調べておけばよかった……」の一言でした。この記事では、実際に中古一戸建てを内覧して気づいた注意点と、最新の情報もあわせてチェックしておきたいポイントをまとめます。これから中古一戸建ての内覧を予定している方の参考になれば幸いです。
目次
中古物件の内覧には現在の住人が立ち会うことがある
意外と見落としがちなのですが、中古物件には今もその家に住んでいる方がいるケースが少なくありません。これは一戸建てでもマンションでも同じです。
私たち夫婦が見学した2件の中古一戸建ては、どちらも現在の住人の方の立ち会いのもとで案内していただきました。「中古物件だから写真をたくさん撮って細かくチェックするぞ」と意気込んでいたのですが、実際には生活感のあるお宅を、住んでいる方に案内してもらう立場になるため、室内の写真をバシャバシャ撮るような雰囲気にはなりませんでした。
後日、不動産会社の担当者に聞いたところ、内覧時に現在の住人が立ち会うかどうかは、物件によっておおむね半々くらいの割合とのことでした。事前に「当日、現在のお住まいの方は立ち会われますか?」と確認しておくと、心の準備ができて安心です。
住人が立ち会う内覧では「生の声」を積極的に聞く
住んでいる方が立ち会う内覧は、最初は少し緊張するものですが、それ以上に大きなメリットがあります。それは、図面や不動産会社の説明だけではわからない「実際に住んでみての生の声」を聞けることです。
私たちが見学した物件は住宅街の中にあり、最寄りのA駅からは長くて急な坂を上る必要がある点がネックでした。そこで思い切って「普段の生活で坂は大変じゃないですか?」と聞いてみたところ、「少し遠回りにはなりますが、B駅まで行けば坂はなだらかで、自転車でも問題なく行き来できますよ」と教えていただけました。
ほかにも、坂を下りなくても買い物できるお店の場所、近所のバス路線を使えば主要駅まで一本で行けること、保育園や幼稚園が近く子どもを遊ばせられる公園もあることなど、実際に暮らしていなければわからない情報をたくさん教えていただけました。こうした情報は、図面を見ているだけの不動産会社の担当者にもわからないことが多いものです。住人の方が立ち会う内覧では、ぜひ積極的に質問してみることをおすすめします。
売却理由は必ず聞いておきたい質問
住人の方に質問するとき、不動産会社の担当者から「これだけは聞いておいたほうがいい」と言われたのが、住宅を手放す理由です。せっかく建てた、あるいは購入した一戸建てを、なぜ今になって売りに出すのか。
私たちが見学した2件はどちらも「親が高齢になり、介護のために実家へ引っ越すことになった」という家庭の事情でした。世間話レベルの会話なので真偽のほどまでは確認できませんが、聞いておくことで安心材料の一つにはなります。本格的に購入を検討する段階になれば、登記簿や重要事項説明書などでより詳しい経緯を確認することになりますが、内覧の段階でも一言聞いておく価値は十分あります。
建物そのもののチェックポイント
住人の話を聞くことに気を取られすぎると、肝心の建物自体のチェックがおろそかになりがちです。中古一戸建ての内覧では、最低限次のポイントを確認しておきましょう。
- 外壁・基礎のひび割れ:幅0.5mm以上、長さ1m以上のひび割れがある場合は要注意。雨漏りや構造への影響につながることがあります
- 床の傾き:ビー玉やゴルフボールを床に置いてみて、転がるようなら傾きがある可能性があります
- 水回りの状態:キッチン・浴室・トイレの設備は10〜20年が交換の目安。床が浮いている場合は水漏れの可能性も
- 給湯器・エアコンの製造年:一般的な寿命は10〜15年程度。型番と製造年を控えておくと、入居後のメンテナンス時期の見込みが立てられます
- 日当たり・風通し:間取りや内装はリフォームで変更できますが、日当たりは建物の向きや周辺環境に左右されるため、リフォームでは改善できません
これらは内覧の限られた時間の中ではすべてを完璧にチェックするのは難しいですが、「気になる点をメモしておき、後日不動産会社に質問する」という形でも十分役に立ちます。実際に内覧して気づいたチェックポイントをさらに詳しくまとめた記事もあわせてご覧ください。
内覧に持っていくと便利なもの
内覧当日に持っていくと役立つものをまとめておきます。
- メジャー(コンベックス):部屋の広さや、今使っている家具・家電が新居に収まるかを確認するのに必須
- 懐中電灯:床下点検口や収納の奥など、照明が届きにくい場所の確認に
- スマートフォン(カメラ・メモ機能):間取りや気になる箇所の記録に。住人が立ち会う場合は、撮影前に一言断るのがマナーです
特にメジャーは、冷蔵庫や洗濯機、ベッドなど「新居でも使い続けたい大型の家具・家電」のサイズを事前に測っておくことで、内覧時にそのスペースに収まるか、搬入経路に問題はないかをその場で確認できます。住宅情報誌などで「内覧チェックリスト」も配布されていることがあるので、事前に手に入れておくのもおすすめです。
中古一戸建てを内覧する前にしておきたいこと
内覧前には、まず不動産会社に「現在お住まいの方は内覧に立ち会われますか?」を確認しておきましょう。立ち会いがあるとわかったら、実際にその家で暮らした場合の生活をシミュレーションし、疑問に思うことをできるだけリストアップしておくのがおすすめです。
事前に質問を準備しておくことで、当日は建物のひび割れや傾きといった構造面のチェックに集中しながら、住人の方からは住んでみないとわからないリアルな情報を引き出すことができます。うわべだけの説明では得られない情報を集められるかどうかが、後悔しない中古一戸建て選びの分かれ道になります。
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まとめ
中古一戸建ての内覧では、現在の住人が立ち会うことが珍しくありません。最初は緊張しますが、住んでみないとわからない周辺環境の情報や、売却理由など、図面だけではわからない情報を聞ける貴重な機会でもあります。
一方で、外壁のひび割れや床の傾き、水回り設備の状態といった建物自体のチェックも忘れずに行いたいところです。メジャーや懐中電灯を持参し、事前に質問リストを準備しておくことで、限られた内覧時間を有効に使うことができます。これから中古一戸建ての内覧を予定している方は、ぜひ参考にしてみてください。

