一枚板テーブルにおすすめの樹種8選
いつかはリビングに据えたい一枚板のテーブル。どっしりとした安定感と高級感に惚れ惚れします。しかし、ひとくちに一枚板と言ってもその樹種はさまざまです。記事では、一枚板としてオススメの樹種を8つ紹介します。
目次
一枚板としておすすめの樹種1_
トチ(栃)
トチは、日本の東北や北海道を中心として生育する広葉樹です。日本が誇る板材のひとつだといえるでしょう。
木質は、ソフトからハードまでさまざま。軟材であれば彫刻作品の素材として用いられることもあります。硬材は丈夫な家具を作る素材として重宝されます。
見た目の特徴は、美麗な木目です。全体的に白く、シルクのような木肌。女性らしい印象を醸し出します。より白いほど価値が高くなりがちです。
また、加工の過程で「玉杢」と呼ばれる大きな同心円状の模様が生じることがあります。リップルマークや虎杢と呼ばれる波模様も美しいです。
一枚板としておすすめの樹種2_
タモ
タモは、世界中に存在するポピュラーな広葉樹です。米国ではアッシュと呼ばれます。タモを一枚板に加工したときの特徴は、杢目の美しさだと言えるでしょう。
筍を縦に割ったかのような幾何学的な模様です。使い込むほどに杢目が際立ちます。家具用としてよく利用されている木材です。
一枚板としておすすめの樹種3_
ブビンガ
ブビンガは、アフリカの熱帯雨林に生息する広葉樹です。耐久性に優れた無垢材で、虫の被害にもあいにくいといわれています。家具やドアなどの他、日本の和太鼓や彫刻にも多用される木材です。
色味は赤褐色で濃い木目が幾重にも重なっています。それらが複雑な紋様を生み出しているのです。
一枚板としておすすめの樹種4_
ケヤキ
欅(ケヤキ)は、日本を代表する広葉樹です。海外でも人気が高く、「ジャパニーズゼルコバ」の名で親しまれています。日本には四季があるため美しい杢目が出やすいと言われているのです。
その杢目には、如鱗杢(じょりんもく)や玉杢といったレアな模様がでます。如鱗杢とは、魚の鱗(うろこ)に似た杢目のこと。玉杢は樹木の瘤(コブ)のようなところをスライスすると現れる同心円形の模様のことです。
ケヤキには青ケヤキと赤ケヤキがあります。青ケヤキは、年輪幅が広い若い木です。樹皮が青みがかっているために「青」とついています。
赤ケヤキは、青ケヤキとは逆に年輪幅が狭いです。曲がらず素直な木は割れや反りなどの変化が出にくいといわれています。赤ケヤキの方が高価です。
一枚板としておすすめの樹種5_
チェリー
チェリーは、カナダ太平洋岸からパナマ東部に生息するバラ科サクラ属の広葉樹です。ブラックチェリーとも呼びます。
日本に生息する山桜(ヤマザクラ)と同じ樹種です。心材は黄色に近い褐色です。また辺材は白に近い褐色であることが多いです。
一枚板としておすすめの樹種6_
サペリ
サペリは、西アフリカ、中央アフリカなどに生息する樹種です。美しいリボン杢が現れる特徴があります。一枚板の無垢材として高い人気を誇ります。
乾燥までに長い時間がかかる一方、縮みや変形などが現れにくい点が特徴的です。心材は桃色から赤褐色に変化します。コシポやマホガニーに似ています。
一枚板としておすすめの樹種7_
モンキーポッド
モンキーポッドは、ハワイ産の樹種です。切り口の木肌が美しい特徴があります。褐色の心材部分とクリーム色の外周部のコントラストが魅力的です。
特に輪切りの丸板の人気が高く、家庭のダイニングテーブルや、カフェやバーのテーブルに取り入れられています。
一枚板としておすすめの樹種8_
アフリカンチェリー
アフリカンチェリーは中央アフリカに生息するセンダン科の広葉樹です。はっきりと目立つような交錯木理(こうさくもくり)は少なくシンプルです。交錯木理とは、いくつかの年輪層がそれぞれ螺旋状に現れることを指します。
原木の皮が付いていない中心部分は褐色であり、その周辺の木材である辺材は黄色に近い褐色です。
まとめ
一枚板のテーブルを探す際、その樹種選びは重要です。上記で紹介した樹種の他にもたくさんの樹種が存在します。ぜひ、ご自身にピッタリ合う一枚を選んでください。