一枚板ダイニングテーブルのサイズの選び方

一枚板のダイニングテーブル、どっしりとした安定感や自然の杢目に憧れます。購入時には価格や材質はもちろん、サイズにも注意しましょう。特に想定される利用人数は重要です。記事では、家族四人での利用に適したダイニングテーブルのサイズの選び方を紹介します。

一人あたりの必要スペースは？

一枚板ダイニングテーブルのサイズを検討する場合、まず一人あたりの必要スペースを知らなければなりません。人間ひとりが快適に過ごすために必要なスペースは、一般的に幅600ミリ×奥行き400ミリだと言われています。

つまり、2人ずつ向かいあって4人で座る場合、最低でも幅1200ミリ×奥行き800ミリくらいは必要だということです。また部屋に入れる作業も考慮しましょう。一枚板ダイニングテーブルは分解ができません。そのため、ドアや廊下、窓などから入るサイズであることが絶対条件です。

ちなみに、理想的なテーブルの脚の高さは共通で、およそ700ミリだと言われています。これは椅子の高さが約400～430ミリ程度だと想定したときに窮屈すぎない高さです。

さらにゆったりと利用するには？

上記で説明したサイズはあくまでも最低限必要な大きさです。もっとゆったり広々とテーブルを利用したいと考える場合、更にサイズアップしても問題ありません。

人間にはパーソナルスペースという心理的に快適かそうでないかを判断する境界線があります。食事などの動作を行う上で不具合はないとしても、パーソナルスペースに他人が入り込むことで不快に感じることがあるのです。

パーソナルスペースは個人差がありますが、4人で利用するテーブルの場合、幅を1500～1800ミリくらい確保できるとかなり余裕が生まれます。

レイアウトを考慮してサイズを決めよう

4人で使用する一枚板ダイニングテーブルの場合、レイアウトも考慮してサイズを決めなければなりません。部屋に対して大き過ぎるダイニングテーブルは、圧迫感を与えてしまいます。

また、住人の動線も考慮してサイズを決めましょう。動線とは、部屋の中を動く人の道筋です。例えばドアを入った人がキッチンへ向かうための道や、キッチンからタンスへ向かうための道などを確保します。

動線を考慮する時、歩くだけの幅があればいいと考えがちです。しかし、実際に椅子に人が座るとおよそ700～1000ミリ程度後ろに引くことも考慮しなければなりません。また、立ったり座ったりする際には、更に椅子を引くでしょう。

このようにさまざまなケースを想定すると、一枚板ダイニングテーブルから1100ミリ程度は、最低でも通路用に確保しておくと安心です。このように計算して、残されたスペースに収まるサイズのテーブルを選ぶようにしましょう。

まとめ

一枚板のダイニングテーブルは部屋の印象を決定づける重要なアイテムです。そのため、サイズにまで気を配って最適な一品を見つけてください。