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【図解】PC(パソコン)のファンがうるさいのでCPUグリスを塗り直したら劇的改善した際の手順とコツ

11年落ちのデスクトップパソコンが作業に支障をきたすほどうるさいので対策を講じました。原因であるCPUファンのグリスを塗り直したのです。結果、静音化に成功。同様の症状でお悩みの方のお役に立てればと、作業手順とコツを紹介します。

PC(パソコン)のファンがうるさい時の対処手順1_
原因の調査

PC(パソコン)がうるさい原因はさまざま考えられます。まずは、その原因を突き止めることが重要です。原因調査のために、PC(パソコン)のフタを開けた状態で電源をオンさせます。その際、CPUファンが回り始めた瞬間に騒音が発生しました。

更に、ファンを指で止めたらうるさい音が止まります。このことから、今回のPC(パソコン)がうるさい原因はCPUファンの不具合であると断定しました。

PC(パソコン)のファンがうるさい時の対処手順2_
CPUファンの掃除

CPUファンを取り外して手動式のブロアーでホコリを除去します。隙間に挟まったホコリの塊はピンセットでつまみ出しました。

ちなみに、この作業を行うとホコリが舞い上がるので、屋外での作業をオススメします。

PC(パソコン)のファンがうるさい時の対処手順3_
CPUグリスの確認

ファンを取り外した際に確認する点がもうひとつ。CPUグリスの状態です。グリスを正しく塗ると、CPUの熱をファンのヒートシンクへ伝達します。

グリスが正しく塗布されていないとCPUの熱が正しく伝わりません。すると、ファンが異常に回転することがあります。結果、PC(パソコン)からうるさい音が発せられるのです。

11年落ちのデスクトップPC(パソコン)のCPUグリスは案の定、乾燥して役目を果たしていませんでした。この段階で、今回のPC(パソコン)のうるさい問題は、グリスの劣化にあると考えられます。

PC(パソコン)のファンがうるさい時の対処手順4_
CPUグリスの購入

改めてCPUグリスを塗り直すために、新品を購入します。含まれる物質によって値段が上下する商品です。1,000円~数千円程度でしょうか。

基本は使い切りだと考えてください。きちんと保存すれば数年後に残りを使えるかもしれませんが。今回は、1,000円程度の一般的なグリスを購入しました。

PC(パソコン)のファンがうるさい時の対処手順5_
CPUグリスを拭き取る

CPUグリスが手元に揃ったら、早速塗り直します。作業には、ウェットティッシュ、ブロアー、グリスを塗る道具が必要です。

グリスを塗る道具は何でも良いですが、プラスチック製のアイスの棒などが適しています。グリスは粘着性が高く、指などに触れると汚れが取れにくいです。使い捨てられるものを用意してください。

まず、取り外したCPUファンにこびりついて乾いたグリスをウェットティッシュできれいに拭き取ります。CPU側の古いグリスも同様に拭き取ってください。その際、基板から取り外して拭き取ると作業がしやすいです。

PC(パソコン)のファンがうるさい時の対処手順6_
CPU本体にグリスを塗る

CPU本体を元のとおりに基板へ取り付けます。取り付ける向きを間違えないよう、事前に写真などを撮影しておくと良いでしょう。

次にCPU側にグリスを塗ります。注射器のようなイメージでグリスを均等に伸ばしてください。粘着性が強いので少しずつ伸ばすのがコツです。

次にファンを取り付けます。しっかり土台となる4本の柱が固定されていることを確認してください。ファンを確実に取り付けるコツは、爪を引っ込めた状態でロックしてから差し込むことです。最後にロックの解除と開放を繰り返して爪を固定します。

ファンの取り付けに自信がない場合は、グリスを塗布する前に練習してください。

PC(パソコン)のファンがうるさい時の対処手順7_
動作確認

最後に動作確認を行います。デスクトップPC(パソコン)のフタを開けたまま電源を入れてください。うるさい音が軽減されていることを実感できれば成功です。

また、グリスを塗り直す前後でCPUの温度を比較します。今回は温度の上昇をおよそ50%も抑えられました。これでPC(パソコン)のパフォーマンスもアップするはずです。

まとめ

今回のPC(パソコン)がうるさい原因は、CPUファンのグリスの劣化(乾燥)でした。グリスは1,000円程度で購入できるのでコスパ最高です。PC(パソコン)がうるさいことに悩んでいて、CPUグリスを何年も塗り直していない方は、今回の改善策をぜひ試してください。

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