NHK高校講座 簿記「試算表と精算表」違い・作り方|8月10日放送|8/10 10:20
2026年8月10日(月)午前10時20分からNHK Eテレで放送される「NHK高校講座 簿記」は、決算前にチェック〜試算表と精算表〜がテーマです。
仕訳帳から総勘定元帳へ転記したあと、「数字は正しく移せているのか」「決算書へどうつなげるのか」を確認するのが試算表と精算表です。名前が似ているため混同しやすいものの、試算表は記録の集計・確認、精算表は損益計算書と貸借対照表を作る流れの整理という違いがあります。
この記事では、番組の放送時間や出演者に加え、試算表の3種類、精算表への転記方法、借方と貸方が合わないときのチェックポイントを初心者向けにまとめます。
NHK高校講座 簿記「試算表と精算表」の放送情報
| 番組名 | NHK高校講座 簿記 |
|---|---|
| 今回のテーマ | 決算前にチェック〜試算表と精算表〜 |
| 放送日 | 2026年8月10日(月) |
| 放送時間 | 午前10時20分〜10時40分 |
| 放送局 | NHK Eテレ1・東京 |
| 主な学習内容 | 試算表の種類と作成方法、精算表から損益計算書・貸借対照表へつなげる考え方 |
商店を模したスタジオセットを使い、簿記の基本を会話や実演を交えながら学ぶ回です。前の学習テーマである仕訳・転記を踏まえ、決算に進む前の確認作業を扱います。
今回の要点|試算表はチェック、精算表は決算書への橋渡し
- 試算表は、総勘定元帳の金額を集計し、借方合計と貸方合計が一致するか確かめる表
- 試算表には、合計試算表・残高試算表・合計残高試算表の3種類がある
- 精算表は、試算表の金額を損益計算書と貸借対照表へ振り分ける流れを1枚にまとめた表
- 収益と費用の差額から当期純利益または当期純損失を求める
- 利益または損失は、損益計算書欄と貸借対照表欄で同額になる
大きな流れは「仕訳→転記→試算表→精算表→損益計算書・貸借対照表」です。個々の表を暗記するより、帳簿の数字がどこへ移るかを追うと理解しやすくなります。
試算表とは?3種類の違いをわかりやすく整理
試算表は、仕訳帳から総勘定元帳への転記結果を勘定科目ごとに集計する表です。複式簿記では借方金額と貸方金額が同額になるため、試算表でも左右の合計が一致することを利用して確認します。
| 種類 | 記載する数字 | 特徴 |
|---|---|---|
| 合計試算表 | 各勘定の借方合計・貸方合計 | 取引量や転記した金額全体を確認しやすい |
| 残高試算表 | 各勘定の借方残高・貸方残高 | 決算時点の残高を把握しやすい |
| 合計残高試算表 | 合計と残高の両方 | 情報量が多く、合計と残高を同時に確認できる |
借方と貸方が一致すれば完全に正しい?
借方合計と貸方合計の一致は重要な確認ポイントですが、勘定科目を双方とも同じ金額で取り違えた場合や、取引そのものを記帳し忘れた場合などは一致したままになることがあります。数字が合ったあとも、勘定科目・日付・金額・二重記帳の有無を見直すことが大切です。
精算表とは?損益計算書と貸借対照表への振り分け表
精算表は、残高試算表の数字を損益計算書欄と貸借対照表欄へ振り分け、決算の全体像を確認するための計算表です。この回では、残高試算表・損益計算書・貸借対照表の各欄を使う基本的な精算表を学びます。
- 残高試算表の金額を精算表へ書き写す
- 資産は貸借対照表の借方へ移す
- 負債と資本は貸借対照表の貸方へ移す
- 費用は損益計算書の借方へ移す
- 収益は損益計算書の貸方へ移す
- 損益計算書欄の差額から当期純利益または当期純損失を求める
- 同じ金額を貸借対照表欄の反対側へ記入し、左右を一致させる
後の学習で登場する「8桁精算表」は、残高試算表と損益計算書・貸借対照表の間に決算整理の修正記入欄が加わります。まずは今回の基本形で、資産・負債・資本・収益・費用の行き先を覚えるのが近道です。
試算表と精算表の違いを比較
| 比較項目 | 試算表 | 精算表 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 元帳の集計と転記結果の確認 | 決算書作成までの流れを整理 |
| もとになる資料 | 総勘定元帳 | 残高試算表 |
| 主な項目 | 勘定科目と借方・貸方の合計または残高 | 残高試算表、損益計算書、貸借対照表 |
| 利益の計算 | 通常は行わない | 収益と費用の差額から当期純損益を求める |
| 覚え方 | 記録をチェックする表 | 決算書へ振り分ける表 |
検索でよく迷う「試算表と精算表はどちらを先に作るのか」という疑問は、試算表が先、精算表が後です。元帳から試算表を作り、その残高を精算表へ移します。
試算表が合わないときのチェック順
- 足し算を再確認する:各勘定の借方合計・貸方合計を計算し直す
- 転記漏れを探す:仕訳帳の各行に元帳へ移した印を付けて照合する
- 借方・貸方の逆転を確認する:仕訳と元帳で左右が入れ替わっていないか見る
- 金額の桁を確認する:0の数、数字の入れ替わり、転記時の書き間違いを探す
- 残高の置き場所を見る:借方残高を貸方へ、貸方残高を借方へ書いていないか確認する
差額に特徴がある場合も手掛かりになります。差額が9の倍数なら数字の並べ替え、差額が元の金額と同じなら片側だけの転記漏れなどを疑う方法があります。ただし決めつけず、仕訳帳と元帳を順番に照合するのが確実です。
出演者・講師
- 司会:酒井瞳
- 講師:わたび〜(公認会計士)
- 講師:粕谷和生(横浜市立横浜総合高等学校教諭)
- 出演:石井祥伍、松田莉奈
- 声・語り:おまたかな
商店を模したセットの中で、店の取引をイメージしながら簿記の手続きを確認できる構成です。用語だけで理解しにくい人は、金額が帳簿から表へ移る場面に注目すると流れをつかみやすくなります。
番組を見たあとに復習するポイント
- 5つのグループ「資産・負債・資本・収益・費用」を分類できるようにする
- 合計試算表と残高試算表を、同じ元帳から作り分ける
- 費用は損益計算書の借方、収益は貸方へ移す
- 当期純利益が損益計算書と貸借対照表で同額になる理由を説明する
- 数字が合わないとき、仕訳帳から元帳まで逆方向にたどる
2026年度の日商簿記検定は、2022年度適用の出題区分表が引き続き使われています。日本商工会議所は3級サンプル問題の「サンプル5」を2026年4月に掲載しているため、番組で基礎を確認したあとに公式問題へ進むと理解度を確かめられます。
簿記の知識を副業や個人事業にどう生かすか知りたい方は、サイト内の確定申告ガイドと副業の税金・確定申告の基本も参考になります。ほかの放送記事はテレビ・ドラマの記事一覧から確認できます。
よくある質問
試算表と精算表はどちらを先に作りますか?
試算表が先です。総勘定元帳から試算表を作り、残高試算表の数字を精算表へ移して損益計算書と貸借対照表につなげます。
試算表には何種類ありますか?
合計試算表、残高試算表、合計残高試算表の3種類です。合計だけ、残高だけ、両方を示すという違いがあります。
精算表の当期純利益はどこに書きますか?
損益計算書欄では金額の少ない側に記入します。当期純利益なら損益計算書の借方に入り、同額を貸借対照表の貸方へ記入します。当期純損失の場合は反対です。
借方と貸方が一致すれば転記ミスはありませんか?
すべてのミスがないとは限りません。勘定科目の取り違えや取引全体の記帳漏れは、左右が一致したまま残ることがあります。金額だけでなく、日付と勘定科目も確認します。
まとめ
「決算前にチェック〜試算表と精算表〜」では、仕訳・転記の結果を確認し、決算書へつなげる簿記の重要な中継地点を学びます。
- 試算表は、元帳を集計して借方と貸方の一致を確認する
- 精算表は、残高を損益計算書と貸借対照表へ振り分ける
- 試算表は3種類あり、目的に応じて合計・残高・両方を示す
- 数字が合わないときは、仕訳帳と元帳を順番に照合する
2026年8月10日(月)午前10時20分からの放送では、表の完成形だけでなく、数字をどこからどこへ移すのかに注目すると、決算までの流れが理解しやすくなります。

