
VNLの賞金はいくら?男子代表8連勝で獲得額はどうなる
バレーボール日本代表が出場している「バレーボールネーションズリーグ(VNL)」は、国の名誉だけでなく、高額な賞金も懸かった国際大会です。
2026年大会では、優勝チームに100万ドル(1ドル160円換算で約1億6,000万円)が支払われます。さらに、予選ラウンドでも1試合ごとに勝敗に応じた賞金が出るため、日本代表は予選を戦っている段階ですでに賞金を獲得しています。
ただし、この賞金がそのまま選手に均等分配されるわけではありません。大会主催者から支払われる相手は、日本の場合、日本バレーボール協会(JVA)です。
この記事では、VNL 2026の賞金額、日本代表が現時点で獲得している金額、選手やスタッフへの分配の仕組みを、公式資料をもとに整理します。
目次
VNLはどこが主催する大会?
VNLは、国際バレーボール連盟(FIVB)が主管する、男女の各国代表チームによる国際大会です。
大会の商業運営や映像配信、スポンサー、放映権などは、FIVBと連携するVolleyball Worldが担っています。
クラブチーム同士の大会ではなく、日本、ブラジル、イタリア、アメリカなどのナショナルチームが国単位で出場します。
2026年大会は男女それぞれ18チームが参加し、各チームが予選ラウンドで12試合を戦います。予選終了後、上位8チームが準々決勝から始まるファイナルラウンドへ進みます。開催国が上位8チームに入らなかった場合は、開催国と上位7チームがファイナルラウンドに進出します。
VNL 2026の賞金はいくら?
VNLの賞金は、大きく次の3種類に分かれます。
- 予選1試合ごとの賞金
- ファイナルラウンドの最終順位賞金
- 個人賞
男子大会と女子大会の賞金額は同額です。FIVBは主要な国際大会で男女同額の賞金制度を採用しています。
予選は負けても賞金が出る
予選ラウンドでは、すべての試合で勝利チームと敗戦チームの双方に賞金が支払われます。
| 試合結果 | 1試合あたりの賞金 | 1ドル160円の場合 |
|---|---|---|
| 勝利チーム | 9,500ドル | 約152万円 |
| 敗戦チーム | 4,250ドル | 約68万円 |
| 1試合の賞金総額 | 13,750ドル | 約220万円 |
つまり、予選では勝てば9,500ドル(約152万円)、負けても4,250ドル(約68万円)が支払われます。
ただし、公式規定には、賞金の支払先が「選手」ではなく、出場する各国・地域のバレーボール協会であることが明記されています。日本の場合、受取先はJVAです。
ファイナルラウンドの順位賞金
予選を突破してファイナルラウンドへ進むと、最終順位に応じた賞金が別途支払われます。
| 最終順位 | 賞金 | 1ドル160円の場合 |
|---|---|---|
| 優勝 | 100万ドル | 約1億6,000万円 |
| 準優勝 | 50万ドル | 約8,000万円 |
| 3位 | 30万ドル | 約4,800万円 |
| 4位 | 18万ドル | 約2,880万円 |
| 5位 | 13万ドル | 約2,080万円 |
| 6位 | 8万5,000ドル | 約1,360万円 |
| 7位 | 6万5,000ドル | 約1,040万円 |
| 8位 | 4万ドル | 約640万円 |
ファイナルラウンドの順位賞金総額は、男女それぞれ230万ドル(約3億6,800万円)です。優勝賞金だけで100万ドル(約1億6,000万円)に達します。
円換算額は為替レートによって変動します。上の表は計算しやすいよう、1ドル160円として概算した金額です。
日本代表はいま、いくら獲得している?
2026年6月30日時点で、男子日本代表は予選第2週を終え、8勝0敗の全勝で単独首位に立っています。第2週最終戦では、五輪2大会連続金メダルの地元フランス代表に2セットダウンから逆転勝利し、開幕から無傷の8連勝としました。
8試合すべてに勝っているため、予選の賞金は次のように計算できます。
9,500ドル × 8勝 = 76,000ドル
1ドル160円の場合:約1,216万円
したがって、男子日本代表は予選第2週終了時点で、計算上7万6,000ドル(約1,216万円)を獲得しています。
今後の予選4試合でも、勝てば1試合9,500ドル(約152万円)、負けても4,250ドル(約68万円)が加算されます。
主将の石川祐希選手も、フランス戦を前にSNSで8連勝への意気込みを発信していました。
🏐 VNL 2026 🇫🇷フランスラウンド最終戦🏐 8連勝をかけてホームのフランス🇫🇷に挑みます💪 #yukiishikawa #石川祐希 #VNL2026 #ネーションズリーグ
— 石川祐希 (@yuki14_official) 2026年6月28日
予選を全勝した場合はいくら?
予選12試合をすべて勝った場合の試合賞金は、次のとおりです。
9,500ドル × 12勝 = 114,000ドル
1ドル160円の場合:約1,824万円
さらにファイナルラウンドで優勝すれば、100万ドル(約1億6,000万円)が加算されます。
予選12戦全勝と優勝を合わせたチーム賞金は、合計111万4,000ドルです。1ドル160円なら約1億7,824万円になります。
ただし、準々決勝以降の試合にも予選と同じ9,500ドルの試合賞金が支払われる、という規定ではありません。ファイナルラウンドでは、基本的に最終順位による賞金が適用されます。
女子日本代表の獲得額
女子日本代表は、2026年6月30日時点で予選第2週を終え、6勝2敗の5位です。開幕から6連勝したものの、ドミニカ共和国戦とイタリア戦で連敗し、通算6勝2敗となりました。
女子の予選賞金は、次の計算になります。
勝利分:9,500ドル × 6勝 = 57,000ドル
敗戦分:4,250ドル × 2敗 = 8,500ドル
合計:65,500ドル
1ドル160円の場合:約1,048万円
個人賞はいくら?
チームに支払われる賞金とは別に、成績優秀選手を対象とした個人賞もあります。
| 個人賞 | 賞金 | 1ドル160円の場合 |
|---|---|---|
| ベストスコアラー | 1万ドル | 約160万円 |
| ベストアタッカー | 1万ドル | 約160万円 |
| ベストブロッカー | 1万ドル | 約160万円 |
| ベストサーバー | 1万ドル | 約160万円 |
| ベストセッター | 1万ドル | 約160万円 |
| ベストディガー | 1万ドル | 約160万円 |
| ベストレシーバー | 1万ドル | 約160万円 |
| 大会MVP | 3万ドル | 約480万円 |
予選の個人賞7部門は、公式記録に基づいて選出されます。MVPは決勝戦に出場した選手の中から、ファンと専門家による投票で決定されます。個人賞の賞金総額は男女それぞれ10万ドル(約1,600万円)です。
賞金の原資はどこから出る?
VNLの公式規定には賞金額と支払先が記載されていますが、「放映権料の何%を賞金に充てる」といった詳細な原資の内訳までは公表されていません。
大会全体の主な収入源としては、次のようなものがあります。
- テレビ放映権・配信権の販売収入
- VBTVなどの有料動画配信収入
- 大会スポンサーからの協賛金
- 会場のチケット販売収入
- グッズやライセンス関連の収入
- 開催都市や現地組織委員会との契約
これらを含むFIVB・Volleyball World側の大会事業収入から、各国協会への賞金が支払われる仕組みと考えられます。
ただし、「特定のスポンサー料がそのまま優勝賞金になる」と確認できる公式資料はありません。そのため、賞金原資の内訳については推測で断定しないことが重要です。
国際大会の賞金が主催団体の大会収入から支払われる仕組みは、他競技でも共通しています。サッカーのワールドカップの賞金原資について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
賞金は選手にそのまま分配される?
VNLのチーム賞金は、選手一人ひとりの銀行口座へ直接支払われるわけではありません。
公式規定では、予選の試合賞金とファイナルラウンドの順位賞金は、出場するNational Federation、つまり各国・地域のバレーボール協会へ支払うとされています。日本ではJVAが受け取ります。
その後、JVAの規程に基づいて選手やスタッフへの配分が検討されます。
日本代表の具体的な分配割合は非公表
「選手に何%、JVAに何%」「監督やスタッフに何%」といった具体的な分配割合は、一般に公開されている資料では確認できません。
JVAでは近年、代表チームへの報奨金や獲得賞金の配分方法について、控除する経費の対象や対象となる選手の範囲を見直す動きがあるといわれています。ただし、制度変更の詳細や決定時期を確認できる公式資料は一般には公開されていないため、断定はできません。
いずれにしても、報奨金を選手一人あたりの固定額とせず、まず「チームへの報奨金総額」を定めたうえで、具体的な配分は大会ごとに検討するという運用が近年の傾向とされています。
したがって、VNLで日本代表が獲得した賞金についても、登録選手だけで均等に割るとは限りません。
- 大会に出場した選手
- 途中まで登録されていた選手
- 監督・コーチ
- トレーナーや医療スタッフ
- 分析担当やチームマネージャー
こうしたチーム関係者のうち、誰を対象とし、どのような割合で分けるかは、JVAとチーム側の決定によります。
JVAから独自の報奨金が出る場合もある
国際大会の主催者から受け取る賞金とは別に、JVAが日本代表へ独自の報奨金を支給する場合もあります。
たとえば男子日本代表がパリオリンピック出場権を獲得した際には、JVAの理事会で選手一人あたり100万円の報奨金支給が承認されました。
これはVNLの主催者から支払われる賞金とは別のお金です。
| 種類 | 支払う側 | 受取・配分 |
|---|---|---|
| VNLの試合賞金 | FIVB側 | JVAが受け取り、規程に基づき処理 |
| VNLの順位賞金 | FIVB側 | JVAが受け取り、規程に基づき処理 |
| 個人賞 | FIVB側 | 受賞選手に対する賞金 |
| JVA独自の報奨金 | JVA | 大会・成績ごとに支給を決定 |
VNLの賞金は以前から同じ?
優勝賞金100万ドル(約1億6,000万円)をはじめ、ファイナルラウンドの上位賞金は近年、大きくは変わっていません。
一方、予選1試合ごとの賞金は、VNL創設当初の勝者9,000ドル(約144万円)・敗者4,000ドル(約64万円)から、現在は勝者9,500ドル(約152万円)・敗者4,250ドル(約68万円)へ増額されています。
ただし、物価や為替相場も変化しているため、ドル建てでの微増が、そのまま賞金の実質的な大幅増加を意味するわけではありません。
賞金の仕組みだけでなく、サーブやレシーブ、ブロックといった一つひとつのプレーの意図が見えると、VNL観戦はさらに面白くなります。選手経験者による観戦ガイドを読んでおくと、順位や賞金の裏にある駆け引きにも気づきやすくなります。
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VNL賞金に関するよくある質問
VNLで負けたチームにも賞金は出ますか?
予選ラウンドでは、敗戦チームにも1試合あたり4,250ドル(約68万円)が支払われます。勝利チームは9,500ドル(約152万円)です。
優勝賞金は選手が100万ドル(約1億6,000万円)を分けるのですか?
100万ドル(約1億6,000万円)は選手個人ではなく、優勝した国・地域のバレーボール協会へ支払われるチーム賞金です。日本が優勝した場合はJVAが受け取り、その後の配分はJVAの規程などに基づいて決まります。
日本代表選手一人あたり、いくらもらえますか?
具体的な分配率や一人あたりの金額は公表されていません。登録選手だけの単純な均等割りになるとは限らず、監督、コーチ、スタッフなどを含めて配分される可能性があります。
男子と女子で賞金に差はありますか?
ありません。VNLのチーム賞金と個人賞は、男子大会と女子大会で同額に設定されています。
まとめ
VNL 2026では、予選1試合ごとに勝者9,500ドル(約152万円)、敗者4,250ドル(約68万円)が支払われます。さらに、ファイナルラウンドの優勝チームには100万ドル(約1億6,000万円)、準優勝には50万ドル(約8,000万円)、3位には30万ドル(約4,800万円)の順位賞金があります。
2026年6月30日時点で、男子日本代表は8戦全勝のため、予選の試合賞金は計算上7万6,000ドル(約1,216万円)です。女子日本代表は6勝2敗で、6万5,500ドル(約1,048万円)となります。
ただし、チーム賞金の支払先は選手個人ではなくJVAです。そこから選手やスタッフへどのように分配するかについて、具体的な割合は公表されていません。
「優勝賞金100万ドル(約1億6,000万円)を選手だけで山分けする」という単純な仕組みではなく、国際大会の賞金、JVA内での経費処理、チーム内の配分、JVA独自の報奨金は、それぞれ分けて考える必要があります。

