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認知症の有病率はなぜ減少?2012年15.0%→2022年12.3%の背景|トリセツショー|10/1 19:30

2026年10月1日の「あしたが変わるトリセツショー」の予告で目を引くのが、「これまで増加の一途だった認知症の有病率が、実は近年は減少傾向」という紹介です。では、これは何を意味するのでしょうか。

厚生労働省が2024年に公表した新たな推計では、2022年の65歳以上の認知症有病率は12.3%とされ、2012年調査の15.0%より低い結果でした。厚労省は背景として、健康教育の普及、喫煙率の低下、生活習慣病管理の改善などの可能性を紹介しています。

10月1日「MCIのトリセツ」の放送情報

番組名あしたが変わるトリセツショー
放送日時2026年10月1日(木)19:30〜20:15
放送局NHK総合
テーマ認知症に先手を打つ!MCIのトリセツ
司会石原さとみ
ゲスト黒沢かずこ、コカドケンタロウ、中岡創一(ロッチ)ほか

認知症有病率は2012年と2022年でどう変わった?

2012年の全国調査では、65歳以上の認知症有病率は15.0%と推計されていました。新しい調査をもとにした2022年推計では12.3%です。

調査・推計年65歳以上の認知症有病率
2012年15.0%
2022年12.3%

単純比較では2.7ポイント低くなっています。ただし、調査設計や対象、推計方法の違いもあるため、「10年間で必ず2.7ポイント改善した」と単純に断定するのは適切ではありません。厚生労働省は、前回調査と比較して認知症の有病率が低下したと説明しています。

なぜ低下した?厚労省が挙げた3つの可能性

厚生労働省は2024年5月の大臣会見で、有病率低下の背景について、専門家から次のような可能性が指摘されていると説明しました。

  • 健康教育の普及
  • 喫煙率の低下
  • 生活習慣病管理の改善

これらによってMCIから認知症への進展が抑えられた可能性がある、という説明です。ただし、「この3つだけが原因」と確定したわけではありません。

生活習慣と認知症リスクの関係は、認知症予防14のリスクの記事で詳しく整理しています。

2022年のMCIは約559万人|認知症より多い

厚生労働省の新しい推計では、2022年の65歳以上で認知症は約443.2万人、MCIは約558.5万人です。有病率は認知症12.3%、MCI15.5%とされています。

MCIの人数が認知症を上回る推計になっている点は、早い段階で変化に気づき、生活習慣や健康管理を見直す重要性を示す材料になります。

MCIそのものの特徴や早期発見については、MCIとは?認知症との違いの記事も参考になります。

有病率が下がっても「認知症が減り続ける」とは限らない

ここで注意したいのは、過去との比較で有病率が低かったことと、今後ずっと認知症が減ることは別だという点です。新しい将来推計では、2025年の認知症有病率12.9%、2030年14.2%、2040年14.9%と、高齢化に伴い再び上昇する見通しです。

つまり「予防の成果が期待できる一方、高齢化によって社会全体の認知症対策は引き続き重要」というのが実態に近い捉え方です。

MCIへの早期対応が注目される理由

MCIでは日常生活の自立が保たれていることが多く、認知症になる前に運動、生活習慣病管理、社会参加などの対策を始められます。また、MCIから正常範囲へ戻る人もいるため、早期発見が重視されています。

認知症を「予防できるか」だけでなく、診断後も本人の希望を大切に暮らす考え方については、トリセツショー認知症SPの記事も関連します。

よくある質問

認知症の有病率は本当に下がったのですか?

2024年に厚生労働省が紹介した新しい全国推計では、2012年の前回調査と比べ、認知症の有病率が低下したことが示されました。ただし、今後も高齢化の影響で認知症の人数や有病率は増える推計です。

なぜ認知症の有病率が低下したのですか?

厚生労働省は、健康教育の普及、喫煙率の低下、生活習慣病管理の改善などにより、MCIから認知症への進展が抑えられた可能性を専門家が指摘していると説明しています。因果関係が完全に確定したという意味ではありません。

2022年の認知症とMCIはどのくらいですか?

厚生労働省の新しい推計では、2022年の65歳以上の認知症は約443万人・12.3%、MCIは約559万人・15.5%とされています。

まとめ

2022年の新しい推計では、65歳以上の認知症有病率は12.3%で、2012年調査の15.0%より低い結果でした。厚生労働省は、その背景として健康教育、喫煙率低下、生活習慣病管理改善などが影響した可能性を紹介しています。

ただし、将来推計では高齢化によって認知症有病率は再び上昇する見込みです。だからこそ、MCIの段階で変化に気づき、修正可能なリスクへ早めに対応することが重要です。

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