「サーバー応答時間の短縮(TTFB)」とは?改善方法も解説【PageSpeed Insights】

Googleが提供する無料のWebページ診断「PageSpeed Insights」。診断にかけるとWebページの読み込み時間の短縮につながるヒントが得られます。
その中のひとつである「サーバー応答時間の短縮(TTFB)」とはどういう意味か、また診断結果を改善する方法についても解説します。

 

「サーバー応答時間の短縮(TTFB)」とは?

サーバーにウェブページを表示するよう指示を出し、その要求に応えるまで時間がかかると、ページの読み込みが遅くなります。この応答時間は、サーバー会社が使うソフトウェアによって異なります。また、サイトに画像や動画などを多く掲載していたりプラグインを多用したりしていると、読み込みが遅くなりがちです。

ページの読み込みに時間がかかると、ユーザーはすぐに他のサイトに移ってしまうでしょう。さらにGoogleの検索表示ランキングで上位に上ることも難しくなるので、サーバー応答時間を短縮(TTFB)させることが大切です。

「サーバー応答時間の短縮(TTFB)」の改善方法

Google page speed insightsで改善方法のアドバイスをもらう

Google page speed insightsはウェブページを解析して、サーバー応答時間を短くする方法を提案してくれる無料のツールです。使い方は簡単。「ウェブページのURLを入力」という欄にURLを記入して、分析ボタンをクリックするだけです。

パソコンページでの分析結果とモバイルページでの分析結果が表示されますが、いずれも赤文字で表示されている「Poor」という文字の下にある数字が表示速度のスコアになります。100ポイントが最高で、85ポイント以上が高パフォーマンスと評価されます。分析にかける時間帯によってスコアは若干変わるため、何度か行うとより正確な結果が得られるでしょう。

スコアの他に、適用可能な最適化方法も表示してくれます。内容は「画像を最適化する」「CSSを縮小する」「リンク先ページのリダイレクトを使用しない」など、全部で10項目です。この10項目の内、最適化が十分であるものに関しては「適用済みの最適化」と表示されます。

レンタルサーバーのグレードアップを図る

最適化方法の中には、「サーバーの応答時間を短縮する」というものもあります。ウェブページ数が増えるなど、ウェブサイトのデータ量が大きくなっているのなら、サーバーのグレードアップを図るのが手っ取り早いでしょう。

サーバーのストレージは一般的にHDDが使われていますが、上位プランではSSDが用いられていることが多いです。SSDは読み込みも書き込みも非常に速く、小さいデータが大量にあるデータベースなどにアクセスする際に力を発揮してくれます。また、レンタルサーバー会社を変更するのも一つの方法です。

PHPをバージョンアップする

PHPをバージョンアップすることで、応答時間を短縮できる可能性もあります。使用しているレンタルサーバーのサイトにログインして、PHPをバージョンアップできるかどうか確認すると良いでしょう。

キャッシュ系プラグインを入れる

WordPressでウェブサイトを運用している場合は、キャッシュ系プラグインを入れるのも効果的です。ウェブページを呼び出すと、バラバラになっているPHPやデータベースなどが一つのページに構成され、HTMLとして表示されます。そこでキャッシュ系プラグインでページキャッシュを利用すれば、再構成が省かれるので表示速度が速まります。

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