NHK高校講座 地理探究「関東大震災」被害拡大の理由は?地盤・火災・気象【8/17】|8/17 10:40
2026年8月17日(月)10時40分からNHK Eテレで放送予定の「NHK高校講座 地理探究 探究1 持続可能な社会づくりと自然環境」は、関東大震災の被害がなぜ大きくなったのかを、地形・地盤、火災、当日の気象条件から考える探究回です。
番組では松丸亮吾さんとともに、池袋・両国・小石川後楽園を手がかりに「土地の成り立ちと揺れの関係」「天気と延焼」「災害に強い持続可能な社会」を組み合わせて考えます。
8月17日「地理探究 探究1」の放送情報
| 番組名 | NHK高校講座 地理探究 探究1 持続可能な社会づくりと自然環境 |
| 放送局 | NHK Eテレ1・東京 |
| 放送日時 | 2026年8月17日(月)10:40〜11:00 |
| テーマ | 関東大震災/地形・地盤・気象・防災 |
| 司会 | 松丸亮吾 |
| 講師 | 中村光貴(筑波大学附属高等学校教諭) |
| 出演 | 上村佳里奈、川口和空、近藤結良、嶋原叶人、西村悠里、土方エミリ |
| 語り | 後藤彩佐 |
番組表の詳細では「池袋・両国・小石川後楽園のうち震度が最も高かったのはどこか」「震度と土地の成り立ちに関係はあるのか」「当日の気象条件と被害拡大はどうつながるのか」といった問いが示されています。
関東大震災の被害はなぜ拡大した?
1923年9月1日11時58分に発生した大正関東地震はマグニチュード7.9。気象庁によると、関東の広い範囲で強い揺れとなり、昼食時間と重なったことで多数の火災が発生しました。津波や土砂災害も重なり、死者・行方不明者は10万5千人余に上りました。
内閣府の防災白書では、人的被害の多くが火災によるもので、約9万人の死者・行方不明者が火災に関連したと推計されています。つまり「大きな地震だった」だけでなく、都市の地形・建物・生活時間・気象が重なった複合災害として見ることが重要です。
池袋・両国・小石川後楽園――土地の成り立ちと揺れを考える
同じ地震でも、地表の揺れ方は地盤の性質で変わります。一般に、軟らかい堆積物が厚い低地では地震動が増幅されやすく、台地など比較的締まった地盤とは揺れ方が異なることがあります。
番組の問いを考えるときは、地名を丸暗記するのではなく、低地なのか台地なのか、河川がつくった沖積地なのかという土地の成り立ちに注目するのがポイントです。両国周辺のような低地は、地盤条件と揺れの関係を考えるうえで重要な手がかりになります。ただし、実際の震度は地盤だけで一意に決まるものではありません。
当日の天気と風は火災拡大にどう影響した?
気象庁の関東大震災100年特設サイトによると、9月1日は台風や副低気圧の影響を受け、東京では午前中に時々少雨があった一方、午後は天気が回復しました。夕方から夜にかけて前線が通過し、南風から西〜北風へと風向が大きく変化したとされています。
大規模火災では風が火の粉を運び、延焼範囲を広げます。さらに関東大震災では火災旋風も発生しました。地震発生時刻が昼食時と重なって出火が多発したことに、都市の密集、消火の困難さ、風などが重なり、火災被害が極端に大きくなりました。
「揺れ」だけでなくライフライン停止も被害を大きくした
内閣府の防災白書では、上水道も甚大な被害を受け、本所・深川など被害の大きかった地域では復旧に長い時間を要したとされています。地震火災では、同時多発の出火に加えて水道被害が消火活動を難しくする要因になります。
防災を地理的に考えるとは、地震そのものだけでなく、土地利用、人口密度、建物、道路、水道、避難場所、風向などを一枚の地域像として重ねることです。
持続可能な社会づくりに生かせる関東大震災の教訓
- 自分の地域が低地・台地・埋立地など、どのような地形にあるかを知る
- 耐震化だけでなく、地震火災や避難経路のリスクも確認する
- ハザードマップを「見る」だけでなく、実際の避難先まで歩いて確かめる
- 水道・電気・交通が止まる前提で備蓄や連絡方法を考える
- 過去の災害の被害分布を、現在の都市計画や防災に生かす
持続可能な社会は、環境負荷を下げるだけではなく、災害に遭っても被害を小さくし、生活や地域を立て直せる「レジリエンス」を高める視点も重要です。関東大震災は、その考え方を地理から深掘りする題材になります。
松丸亮吾と考える「探究回」の見どころ
司会は松丸亮吾さん。答えを先に覚えるのではなく、複数の資料や知識を組み合わせて「なぜそうなるのか」を考えるのが探究回の特徴です。前回の地理探究を確認したい方は、松丸亮吾さんが司会を務める「地球環境問題・アラル海」回の記事も参考になります。
今回の見どころは、関東大震災を歴史上の出来事として終わらせず、現在住んでいる地域の地形や防災へ置き換えて考えられる点です。
よくある質問(FAQ)
今回の地理探究は何を扱う?
関東大震災を題材に、土地の成り立ちと揺れ、当日の気象条件と火災拡大、持続可能で災害に強い社会づくりを探究します。
関東大震災はいつ起きた?
1923年9月1日11時58分です。大正関東地震はマグニチュード7.9で、関東を中心に甚大な被害をもたらしました。
なぜ火災被害が大きくなった?
昼食時間と重なり出火が多発したことに加え、都市の密集、ライフライン被害、風などの条件が重なって大規模な延焼につながりました。
池袋・両国・小石川後楽園の問いは何を見るべき?
場所の名前だけでなく、低地・台地など土地の成り立ちと地盤の性質に注目すると、揺れの違いを地理的に考えやすくなります。
まとめ
8月17日10時40分の「地理探究 探究1」は、関東大震災の被害拡大を「地震の大きさ」だけで説明せず、地盤、火災、気象、ライフライン、都市構造を重ねて考える回です。番組を見たあと、自分の住む地域の地形と防災情報まで確認すると、探究テーマを現在の生活へつなげられます。
参考情報
- 番組表.Gガイド「NHK高校講座 地理探究」8月17日10:40
- 気象庁「関東大震災から100年」大正関東地震の概要
- 内閣府 令和5年版防災白書「関東大震災による被害の様相」
- NHK for School APIポータル(NHK公式)

