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『新版・家を買いたくなったら』ネタバレ感想|マイホーム購入前に読みたい1冊

マイホームを買おうと夫婦で決めたものの、知識はほぼゼロ。数日後には初めての内覧が控えている――そんな状態で、とにかく「広く浅くマイホーム購入について知りたい」と思って手に取ったのが、長谷川高さんの著書『新版・家を買いたくなったら』でした。本書の章立てに沿って、内容の一部ネタバレを交えつつ、実際に読んでみた感想をまとめます。

長谷川高 著『新版・家を買いたくなったら』の表紙イメージ

「買う」と決める前に立ち止まって考える

第1章でまず印象に残ったのは、「無理に家を買う必要はない」という著者のスタンスです。若いうちは焦って購入せず、しばらく賃貸暮らしを続けながら貯金をする、という選択肢も十分にありうる。お金が貯まり、自分や家族のライフスタイルが見えてきてから、それに合ったマイホームを探しても遅くはない――家はいつでも買えるのだから、というメッセージには、購入を急ぎがちな自分たちにとって冷静になるきっかけをもらえました。

「理想の家」のイメージをどう固めるか

第2章では、「なぜ家を買う必要があるのか」を自分自身に問いかけることの重要性が説かれています。自分のライフスタイルにとってどんなメリットがあるのかを整理したうえで購入を検討すべき、という考え方です。

同時に、家を購入することは住宅ローンという長期の借金を抱えるリスクを伴うことも忘れてはいけません。本書では、そのリスクをどうヘッジするかについても触れられており、たとえばローンの返済が難しくなった場合には、その家を貸し出して家賃収入を返済に充てる、という具体的な方法も紹介されています。住宅購入は人生の中でも大きな買い物だからこそ、得られるメリットと、許容できる範囲のリスクのバランスを考えながら、自分たちにとっての「理想の家」のイメージを固めていく――そうした姿勢の大切さが伝わってくる章でした。

「理想の家」を見つけるためのコツ

第3章は、実際に物件を探すフェーズについてです。今ではインターネットでまず情報収集をしてから不動産会社に足を運ぶ、という流れが一般的だと思いますが、その過程で素人がつい見落としがちなポイントを丁寧に拾い上げて解説してくれています。

具体的には、希望エリアを少し広げてより多くの物件を比較対象に入れること、自分の目と耳を使って現地を確認すること、不動産会社を信用しすぎず、かといって疑いすぎず、ほどよい距離感で付き合うこと、そして最終的には専門書類できちんと裏取りをすること――こうした、時間をかけて慎重に家選びを進める姿勢が繰り返し説かれています。中でも、不動産会社と良好な関係を築くことの大切さと、それゆえの難しさについて書かれた部分は特に印象に残りました。

お金の話|不動産・経済・金利の関係

第4章は「お金の話」です。不動産価格と経済情勢、金利は密接に関係しているため、日頃からこうしたニュースにアンテナを張っておくことが大切だと説かれています。

正直なところ、普段から経済ニュースに疎い自分にとっては、すんなりとは頭に入ってこない部分も多い章でした。しかし読み進めるほどに、「知らないこと」がそのまま金銭的な損につながりかねない世界なのだと痛感させられます。経済の話が苦手な人ほど、時間をかけてでもじっくり読み込んでおくことをおすすめしたい章です。本書ではこのほか、実際に家を購入する際にかかる諸費用や税金についても触れられており、購入前に把握しておきたいお金の知識が一通り整理されています。

物件タイプ別|買い方の極意と注意点

第5章では、マンションか戸建てか、新築か中古か、それぞれのパターンごとに気を付けるべきポイントが具体的にアドバイスされています。我が家は戸建て志向だったため、中古戸建てと新築戸建てに関する部分を中心に読みましたが、物件購入時に必要となる書類や、用意しておくと安心な書類についても触れられており、実践的に役立つ情報が多い章だと感じました。

購入後に後悔しないために覚えておきたいこと

第6章では、値引き交渉の進め方について書かれており、実際に自分が同じように交渉できるかは別として、興味深く読みました。また、欠陥住宅をつかまされないための心構えについても、プロならではの視点から具体的に解説されています。中でも「専門的な書類こそ、すべて目を通してチェックする」というアドバイスは、肝に銘じておきたいと感じました。不動産関連の書類は専門用語も多く、ついつい流し見になってしまいがちですが、だからこそ意識して向き合う必要があるのだと再認識させられました。

『新版・家を買いたくなったら』を読み終えて

本書は、タイトルどおり「家を買いたくなったとき」に読むのにぴったりな一冊だと感じました。マンションでも戸建てでも、新築でも中古でも、マイホーム購入を検討している人であれば誰にでも当てはまる内容が、章ごとにバランスよく網羅されています。幅広い読者ニーズをカバーしながら、それぞれの内容にしっかりとした厚みがある点が本書の魅力だと思います。

もう一つ印象的だったのは、本書が「不動産を買うこと」自体を勧めていない点です。きちんと自分で考えたうえで、必要なら買えばいいし、タイミングではないと思えば購入時期をずらせばいいし、そもそも必要ないなら買わなくてもいい――そんなフラットなスタンスで書かれているからこそ、安心して読み進めることができました。専門知識のない初心者にも配慮された読みやすい文体だったことも、最後まで読み切れた理由の一つです。なお、本書には内容を令和の住宅事情にあわせてアップデートした「令和版」も刊行されているので、これから最新版で読みたいという方はそちらをチェックしてみるのもよいでしょう。

マイホーム購入の本に関する感想は、ほかにもネタバレ感想-マイホームは、中古の戸建てを買いなさい!ネタバレ感想-マイホームのお金:知ると知らないで一千万この差はでかい!!でも紹介しています。また、実際の住宅ローン審査の体験談は住宅ローン事前審査-年齢36歳・年収300万円・勤続4年のサラリーマンの結果発表でまとめていますので、マイホーム購入を検討中の方はあわせてご覧ください。

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