未来予測反省会1000mビルはなぜ実現しなかった?空中都市・技術と採算【9/23】|9/23 11:25
2026年9月23日(水)11時25分からNHK総合で再放送される「未来予測反省会」は、「2020年ごろ東京に1,000mの超高層ビルが建つ」という1997年の未来予測を検証します。
結論を先に言うと、1000m級ビルは「技術的にまったく不可能だった」から実現しなかったわけではありません。番組は、バブル期に本当に存在した空中都市構想をたどりながら、巨大建築を成立させる採算性や都市計画上の課題を掘り下げます。
9月23日の放送内容・出演者
| 放送日時 | 2026年9月23日(水)11:25~11:54 |
| 放送局 | NHK総合 |
| 司会 | 影山優佳 |
| 出演 | 長谷川忍、尾島俊雄、勝矢武之、宮ノ内大資 |
| 声 | 立川志の春 |
| 語り | 小坂由里子 |
| テーマ | 2020年ごろ東京に1,000mの超高層ビルが建つ |
番組では、1997年に「2020年ごろには東京都心に1000m級の超々高層建築物が建つ」とした予測を出発点に、現実とのズレを検証します。現在の日本で最も高いビルとして番組が示すのは麻布台ヒルズ森JPタワーの325mです。
本当に1000m級の空中都市計画はあった?
ありました。1990年前後には大手建設会社が相次いで超々高層都市構想を発表しており、建設専門誌にも1000mから4000m級の構想が整理されています。
代表例の一つが竹中工務店の「スカイシティ1000」で、高さ1000m、250階相当という構想でした。そのほか大成建設のX-SEED 4000、清水建設のTRY 2004、大林組のエアロポリス2001など、超巨大建築を「一つの街」として成立させるアイデアが競うように提示されました。
つまり番組タイトルの未来予測は、荒唐無稽な空想だけから生まれたものではなく、当時の地価高騰、建設技術への期待、都市の高密度化を背景にした現実の設計思想とつながっています。
なぜ東京に1000mビルは建たなかった?技術より採算が大きな壁
番組の焦点は「建てられるか」より「事業として成立するか」です。1000m級になると、建物自体の工費だけでなく、エレベーター輸送、防災、設備更新、風対策、避難計画、周辺インフラなどの負担が飛躍的に増えます。
超高層化で得られる床面積が増えても、その床を長期にわたり高い賃料で埋められるかは別問題です。景気や地価が変化すれば、巨大投資の回収計画も揺らぎます。番組では専門家が、1000m級建築は技術的には可能でも収益性が難しいという視点を提示します。
今の超高層ビルと比べるとどれほど高い?
番組が比較対象にする麻布台ヒルズ森JPタワーは325m。1000m級はその約3倍です。高さだけでなく、建物内部にオフィス・住宅・商業・交通機能などを抱え込む「ビル=街」の発想が、当時の空中都市構想の特徴でした。
東京の建築や都市デザインに関心がある方は、サイト内の「新美の巨人たち」聴竹居の記事も、建築が時代の技術と暮らしをどう取り込むかという別角度で読めます。
よくある質問
1000mのビルは技術的に建てられないのですか?
番組では、1000m級ビルは技術面だけで不可能とはしておらず、採算性など事業面の課題が大きいと説明します。
日本で最も高いビルは番組では何mと紹介されますか?
番組情報では、麻布台ヒルズ森JPタワーの325mが日本最高のビルとして示されています。
今回の司会は誰ですか?
司会は影山優佳さんです。長谷川忍さん、専門家として尾島俊雄さん、勝矢武之さん、宮ノ内大資さんらが出演します。
まとめ
「未来予測反省会」の1000m超高層ビル回は、外れた予測を笑うだけではなく、なぜ当時は実現しそうに見えたのかを振り返る回です。バブル期には実際に1000~4000m級の空中都市構想があり、建設技術の進歩も進みました。一方で、巨大建築を長期に維持し投資を回収する採算性が大きな壁になります。未来予測を「技術」と「経済」の両方から見るのが、この回のポイントです。

