
「みどりをつなぐヒト」紙の人工芝はペーパーターフ!北川陸土・価格・耐久性【8月11日】|8/11 22:58
2026年8月11日(火)22時58分からテレビ東京で放送される「みどりをつなぐヒト~輝く未来へ~」では、紙から作られた人工芝でマイクロプラスチック問題の解決を目指す取り組みが紹介されます。
番組公式ページで紹介されるのは、王子ファイバーの北川陸土さん。王子ファイバーが展開する紙製人工芝「ペーパーターフ®」は、芝葉にあたるパイル部分を植物由来の紙糸で作り、従来のプラスチック製人工芝から発生するマイクロプラスチックを減らすことを狙った製品です。
この記事では、紙の人工芝の商品名、なぜマイクロプラスチック削減につながるのか、紙なのに雨や屋外で使える理由、耐久性、価格・購入方法、導入場所、2026年最新の改良状況までまとめます。
みどりをつなぐヒト「紙の人工芝」の放送内容
| 番組名 | みどりをつなぐヒト~輝く未来へ~ |
|---|---|
| 放送局 | テレビ東京 |
| 放送日 | 2026年8月11日(火) |
| 放送時間 | 22:58~23:06 |
| テーマ | 紙の人工芝でマイクロプラスチック削減 |
| 企業 | 王子ファイバー株式会社 |
| 紹介される人 | 北川陸土さん |
| 製品 | ペーパーターフ® |
| ナレーター | 葵わかなさん |
テレビ東京の次回予告では、川や海へ流れ出るマイクロプラスチックの中で人工芝由来のものが大きな割合を占めることを背景に、流出しても自然にかえる紙の人工芝を開発した北川さんの取り組みを紹介するとしています。
北川さんは将来、景観用途だけでなくスポーツ競技に使える紙製人工芝を作りたいと語っており、今回の放送では環境対策と製品開発の両面が見どころになりそうです。
紙の人工芝の商品名は「ペーパーターフ®」
王子ファイバーが企画・製造する紙製人工芝は「ペーパーターフ®」です。以前は「OJO⁺ペーパーターフ」として紹介されることも多く、芝葉にあたる部分には紙から作った天然繊維「かみのいとOJO⁺」が使われています。
原料はバショウ科の植物アバカ(マニラ麻)。アバカは繊維が強く、耐水性にも優れ、船舶用ロープやコーヒーフィルターなどにも使われる素材です。アバカの繊維から作った紙を細く切り、撚り合わせて糸にすることで、人工芝のパイルとして使える強度を持たせています。
| 現在の主な製品 | 用途 | パイル長 |
|---|---|---|
| ペーパーターフ G10N | 屋内用・防炎タイプ | 10mm |
| ペーパーターフ GP10S | 屋外用・防炎タイプ | 10mm |
| ペーパーターフ GP33S | 屋外用・景観用途 | 33mm |
なお「紙製人工芝」といっても、製品全体が紙100%という意味ではありません。王子ファイバーの製品情報では、パイル素材は紙、裏面にはNBRまたはSBR合成ゴムが使われています。マイクロプラスチック対策の中心は、摩耗・脱落しやすい芝葉部分を天然由来の紙糸へ置き換えることです。
なぜ人工芝がマイクロプラスチック問題になる?「25%」の意味
人工芝は、使用中の摩耗や経年劣化によって細かなプラスチック片が発生します。雨で排水溝へ流れ、河川や海へ移動すると、回収が難しいマイクロプラスチックになります。
王子ファイバー公式サイトでは、一般社団法人ピリカの国内水域調査をもとに、人工芝がマイクロプラスチックの流出源として質量比25.3%を占めたと紹介しています。
「25%」の注意点:これは国内の河川・港湾・湖などを対象にした調査で確認された製品割合の質量比です。世界中の海洋マイクロプラスチック全体の25%が人工芝という意味ではありません。
さらに環境省の海洋プラスチックごみ流出量推計を引用したKPPグループの発表では、日本で人工芝のパイル由来の流出は年間240トン、充填剤由来は最大年間2,700トンと推計されています。ペーパーターフは、少なくとも芝葉部分を紙糸にすることで、ここから生じるプラスチック片を減らす考え方です。
紙なのに屋外で使える?耐水性・耐久性・暑さへの強さ
「紙なら雨ですぐボロボロになるのでは?」という疑問が出ますが、ペーパーターフの紙糸は、強靭で耐水性の高いアバカを原料にしています。2026年には屋外向けのGP10SとGP33Sが製品化され、公式製品情報でも透水仕様・耐候性を備える屋外モデルとして掲載されています。
2026年7月には、神奈川県葉山町の南郷上ノ山公園で2025年1月から行っていた屋外実証をもとに、耐久性と耐候性を向上させた改良版へ敷き替えたことが発表されました。実際の公園環境で検証しながら改良が進められている点は、屋外利用を検討する人が確認しておきたい最新情報です。
- 海洋生分解:屋外用の芝葉に使う紙糸は、試験で31~32日後に約64%の生分解
- 表面温度:公式試験ではプラスチック製人工芝より約15℃低い結果
- 安全性:紙糸はエコテックス®スタンダード100のクラス1基準をクリア
- 防炎:GP10Sなど一部モデルは防炎剤を使わず防炎性能を実現
- 快適性:紙糸の多孔質構造による消臭・抗菌、吸放湿性も特徴
一方で、スポーツ競技のように激しい摩耗が続く用途では、さらに高い強度が必要です。現在の公式情報でも、本格的なスポーツ用途を視野に強度の高い製品開発を進める方針が示されています。
ペーパーターフの価格はいくら?どこで買える?
ペーパーターフの一般向けの一律価格は、王子ファイバーの現行製品ページでは掲載されていません。王子ファイバー公式サイトには「2025年10月に価格を改定、詳細はお問い合わせ」と案内されているため、施工面積、屋内・屋外、パイル長、施工条件などによって見積もりを確認する形になります。
屋外向けペーパーターフは、KPPグループの国際紙パルプ商事から販売されており、王子ファイバーやKPPグループの公式窓口から製品資料・導入相談へ進めます。
- 家庭の庭や店舗:景観用途のGP33Sが候補
- 屋上・テラス:防炎タイプのGP10Sが候補
- キッズスペース:屋内用G10Nや施設用途の導入実績あり
- 公園・教育施設:屋外向け製品の導入が拡大
どこに導入されている?2026年最新の設置場所
ペーパーターフは、実証段階だけでなく公共施設、子育て施設、商業施設などへ導入が広がっています。2026年の動きでは、屋外利用と子どもの遊び場への展開が特に目立ちます。
| 時期 | 場所・出来事 | ポイント |
|---|---|---|
| 2026年7月 | 神奈川県葉山町・南郷上ノ山公園 | 屋外実証を反映した改良版54㎡を敷設 |
| 2026年7月 | 日本子育て支援大賞2026 | 安全な遊び場と環境配慮性が評価され受賞 |
| 2026年4月 | 品川区「エコルとごし」 | 屋外用ペーパーターフを全国初導入 |
| 2025年 | 大阪・関西万博「遊んでい館?」 | 未来の公園をイメージした屋内空間に75㎡ |
| 2025年 | ASOBLE イオン相模原店 | 当時最大規模となる300㎡を敷設 |
2026年7月には「日本子育て支援大賞2026」も受賞しました。紙素材の環境配慮性だけでなく、表面温度が上がりにくいことや肌触り、安全性など、子どもの遊び場としての特徴が評価されています。
北川陸土さんが目指す「スポーツ競技用の紙の人工芝」
テレビ東京の予告で示されている次の目標は、スポーツ競技用の紙製人工芝です。サッカーやフットサル、テニスなどの競技用人工芝は、景観用途以上に摩耗、踏圧、スパイクへの耐性が求められるため、製品化には強度やメンテナンス性のさらなる検証が必要になります。
王子ファイバーも2026年2月の屋外製品発表時に「本格的なスポーツ用途も視野に、より強度の高い製品の開発を進める」としています。番組で語られる北川さんの目標は、会社として公表している開発方針とも一致しています。
前回は水田除草ロボット「ミズニゴール」
「みどりをつなぐヒト」は、身近な課題を新しい技術や仕組みで解決しようとする人物を毎週紹介しています。前回2026年8月4日放送では、GPS・GNSSで自動走行する水田除草ロボットが取り上げられました。
前回の内容は、「みどりをつなぐヒト」水田除草ロボット・ミズニゴールの記事で、仕組み・価格・開発者の日吉有為さんまで詳しくまとめています。
まとめ
2026年8月11日放送「みどりをつなぐヒト」で紹介される紙の人工芝は、王子ファイバーのペーパーターフ®です。
- 紹介されるのは王子ファイバーの北川陸土さん
- 芝葉部分をアバカ由来の紙糸「かみのいとOJO⁺」で作る
- 人工芝由来のマイクロプラスチック削減を狙う製品
- 「25.3%」は国内水域調査における製品割合の質量比
- 2026年は屋外用GP10S・GP33Sも展開
- 葉山町では屋外実証を反映し耐久性・耐候性を高めた改良版を導入
- 価格は一律公表ではなく、公式窓口への問い合わせ・見積もりが基本
- 将来は本格的なスポーツ競技用の紙製人工芝を目指している
「紙なのに屋外で使えるのか」という意外性だけでなく、実際の公園で耐久性を検証し、改良を重ねながら導入が広がっている点がペーパーターフの現在地です。人工芝の使いやすさを残しつつ、流出するプラスチックを減らせるのかが今後の注目点になります。
よくある質問
みどりをつなぐヒトで紹介される紙の人工芝の商品名は?
王子ファイバーが企画・製造する「ペーパーターフ®」です。芝葉部分にアバカ由来の紙糸「かみのいとOJO⁺」を使用しています。
ペーパーターフは全部が紙でできている?
全部が紙ではありません。公式製品情報ではパイル(芝葉)は紙ですが、裏面にはNBRまたはSBR合成ゴムが使われています。
紙の人工芝は雨に濡れても大丈夫?
屋外用モデルが製品化されています。原料のアバカは強靭で耐水性が高く、GP10SとGP33Sは公式製品情報で耐候性・透水仕様を備えた屋外用として掲載されています。
ペーパーターフの価格はいくら?
現行の公式製品ページには一律の販売価格は掲載されていません。王子ファイバーは価格改定後の詳細について問い合わせるよう案内しており、面積や製品タイプ、施工条件ごとの見積もり確認が必要です。
人工芝由来のマイクロプラスチックが25%というのは本当?
王子ファイバーが引用するピリカの国内水域調査では、人工芝由来が質量比25.3%とされています。ただし、世界全体の海洋マイクロプラスチックの25%という意味ではありません。
ペーパーターフはどこで使われている?
品川区のエコルとごし、神奈川県葉山町の南郷上ノ山公園、大阪・関西万博の「遊んでい館?」、子ども向け施設ASOBLEなどで導入実績があります。
参考情報
- みどりをつなぐヒト|テレビ東京
- みどりをつなぐヒト 8月11日番組情報|Gガイド
- ペーパーターフ|王子ファイバー
- 屋外向け紙製人工芝「ペーパーターフ®」2種を開発|KPPグループ
- 葉山町に改良版ペーパーターフを敷設|KPPグループ
- 日本子育て支援大賞2026受賞|KPPグループ
- エコルとごしに屋外用ペーパーターフを全国初導入|品川区
- 大阪・関西万博へのペーパーターフ採用|王子ホールディングス
- マイクロプラスチック公開調査結果|ピリカ
- 海洋プラスチックごみ流出量の推計|環境省

