こころの時代「宗教は戦争にどう関わってきたのか」前編|明治の植民地主義・国家と宗教を徹底討論|8/24 22:50

2026年8月24日(月)22時50分からNHK Eテレで、「こころの時代 選 徹底討論vol.11 宗教は戦争にどう関わってきたのか(前編)」が放送されます。2025年12月14日に初回放送された回のアンコールです。

テーマは、平和を説く宗教が、なぜ近代日本の戦争や植民地主義に関わり、時に協力する側へ回ったのか。明治期からの社会状況と国際情勢をたどりながら、国家と宗教の距離を6人の研究者・宗教者が討論します。前週までの「こころの時代」記事が個人史や作品の宗教観を中心にしていたのに対し、今回は制度・国家・宗教組織の関係を軸にした別の切り口です。

この記事の要点

  • 放送は2026年8月24日(月)22:50~23:50、NHK Eテレ
  • 2025年12月14日初回放送のアンコール
  • 明治期に台頭した植民地主義から、日本の戦争と宗教の関係を検証
  • キリスト教、仏教、新宗教などを含め、国家と宗教の距離を討論
  • 出演は島薗進、小原克博、三好千春、廣瀬卓爾、近藤俊太郎、永岡崇。語りは結城さとみ

「宗教は戦争にどう関わってきたのか」前編の放送日時・出演者

番組名こころの時代 選 徹底討論vol.11 宗教は戦争にどう関わってきたのか(前編)
放送日2026年8月24日(月)
放送時間22:50~23:50
放送局NHK Eテレ1・東京/NHK Eテレ1・大阪
初回放送2025年12月14日
出演島薗進、小原克博、永岡崇、廣瀬卓爾、三好千春、近藤俊太郎
語り結城さとみ
中心テーマ植民地主義、国際情勢、国家と宗教、戦争協力

8月24日の番組表では、明治期に植民地主義が台頭する時代から問題をたどり、「平和を求める宗教であるはずのキリスト教や仏教などが、なぜ戦争に協力したのか」を議論すると案内されています。

前編の核心|「宗教が戦争に協力した」とは何を問うのか

このテーマで重要なのは、「宗教は平和」「国家は戦争」という単純な二分法にしないことです。宗教者も宗教組織も、それぞれの時代の法制度、教育、社会の空気、国際関係のなかで活動しています。

だからこそ番組は、個々の信者の善悪だけではなく、宗教組織が国家とどのような関係を結び、戦争を正当化する論理にどう向き合ったのかを検証します。信仰の教えと組織の行動が一致しないとき、何が起きるのかという問いでもあります。

なぜ明治期の植民地主義から検証するのか

番組は問題の出発点を植民地主義が台頭する明治期に置きます。近代国家が形成され、海外進出と戦争が国家政策の大きな要素になるなかで、宗教も「国民」をまとめる仕組みや社会活動と無関係ではいられませんでした。

ここで見たいのは、宗教が自ら進んで政治化した場面だけではありません。国家側からの統制や社会的圧力、宗教組織が存続するための判断、海外布教と植民地支配の近接など、複数の要因が絡みます。前編は、その構造を歴史的にほどく回と考えると理解しやすいでしょう。

キリスト教・仏教・新宗教を並べて討論する意味

出演者は、宗教学、キリスト教、カトリック、仏教、新宗教研究など異なる立場から参加します。一つの宗派だけを取り上げるのではなく、複数の伝統を並べることで、戦争協力が特定宗教だけの問題だったのか、それとも近代国家と宗教全体の関係に共通する問題があったのかを比較できます。

宗教ごとに教義も組織も歴史も異なるため、同じ言葉で一括りにはできません。だからこそ、どの時点で国家への協力が強まり、内部に異論や抵抗はなかったのか、戦後にどう検証されたのか、といった違いを見ることが大切です。

出演者6人はどんな立場から議論する?

島薗進さんは宗教学の立場から近代日本の宗教と国家を広く見渡し、小原克博さんは牧師・同志社大学学長としてキリスト教の側から議論に参加します。三好千春さんはカトリック修道者で南山大学教授です。

仏教側からは僧侶で佛教大学名誉教授の廣瀬卓爾さん、本願寺史料研究所研究員の近藤俊太郎さんが参加。新宗教研究では駒澤大学准教授の永岡崇さんが登場します。異なる専門領域がぶつかることで、宗教と戦争の関係を一方向から決めつけずに考えられる構成です。

この回を見るときの3つの注目点

  • 国家への協力はどのように正当化されたか:教義や社会奉仕の言葉が、戦時体制とどう接続したのか
  • 宗教内部に異論はあったのか:組織の方針と個々の宗教者の態度を分けて見る
  • 過去の検証が現在に何を残すか:宗教と政治の距離を現代社会でどう考えるか

今回のテーマに近い「戦争の記憶」を個人史から考える回として、当サイトには「われ過てり 生きろ」胡桃澤伸・満蒙開拓の記事があります。宗教者の戦争体験という角度では、「アルペ神父と広島」もあわせて読むと、制度史と個人史の違いが見えてきます。

「宗教と政治」の現在を考えるための歴史回

この討論は過去の戦争史だけを振り返る番組ではありません。宗教団体が政治や国家とどの距離を保つべきか、社会的な危機のときに多数派の空気へどう向き合うのかという問題は、現在にもつながります。

特に重要なのは、過去の行動を現在の価値観だけで裁くのではなく、当時の国際情勢と制度を理解しつつ、どこに別の選択肢があり得たのかを考えることです。前編は、そのための歴史的な材料を整理する回です。

よくある質問

8月24日の「こころの時代」は何時からですか?

NHK Eテレで2026年8月24日(月)22:50~23:50です。東京・大阪とも同時ネットです。

この回は再放送ですか?

はい。2025年12月14日に初回放送された「徹底討論vol.11 宗教は戦争にどう関わってきたのか(前編)」のアンコールです。

誰が出演しますか?

島薗進、小原克博、永岡崇、廣瀬卓爾、三好千春、近藤俊太郎の6人が出演し、結城さとみが語りを担当します。

参考情報

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