
「複数のページ リダイレクトの回避」とは?原因と改善方法を解説【PageSpeed Insights】
PageSpeed Insightsの診断結果に「複数のページ リダイレクトの回避」と表示されて、意味がわからず困っていませんか?この記事では、その意味と原因、具体的な改善方法をわかりやすく解説します。
「複数のページ リダイレクトの回避」とは?
PageSpeed Insightsでサイトを計測すると、改善点のひとつとして「複数のページ リダイレクトの回避」が表示されることがあります。
これは、目的のページに到達するまでに複数回のリダイレクト処理が発生している状態を指します。リダイレクトが1回増えるごとに余分なHTTPリクエストと通信往復が発生するため、ページの表示速度が遅くなります。
主な原因は以下のとおりです。
- サイト移転・リニューアル時の301リダイレクト・302リダイレクトが多重に設定されている
- PCサイトとモバイルサイトを別のURLで運営しており、アクセスのたびに振り分けリダイレクトが走っている
- 過去のドメイン変更やHTTP→HTTPSへの切り替え処理が残っている
なぜリダイレクトが増えると問題なのか
2016年ごろからスマートフォンでのウェブ閲覧が主流になり、ページの表示速度に対するユーザーの許容時間はどんどん短くなっています。モバイル回線でサイトを閲覧するユーザーにとって、リダイレクトのたびに発生する通信の往復は無視できないタイムロスです。
また、Googleはページの読み込み速度をSEO評価の指標のひとつとして明示しています。リダイレクトが多重に発生しているサイトは「モバイルフレンドリー」な構成とは言えず、検索順位にも悪影響が出る可能性があります。せっかくコンテンツを整えても、技術的な遅延で評価が下がるのはもったいない状態です。
「複数のページ リダイレクトの回避」の改善方法
301リダイレクト(恒久的移転)の場合
サイト移転やURL変更によって301リダイレクトが多重になっている場合は、旧URLから最終的なURLへ直接1ステップでリダイレクトされるよう.htaccessを整理します。A→B→Cという連鎖を、A→Cの1ステップに短縮するイメージです。
また、メールの署名・SNSプロフィール・外部サイトへの掲載リンクなど、あらゆる媒体のURLを新しいアドレスに統一することで、リダイレクトを踏む機会そのものを減らせます。
302リダイレクト(一時的移転)の場合
302は「一時的に別URLへ転送している」状態です。サイトリニューアルや工事中ページへの一時転送が長期化しているケースが多く見られます。リニューアル作業を早急に完了させ、302リダイレクトそのものをなくすことが根本的な解決策です。
PCサイトとモバイルサイトを別URLで運営している場合
PC用(例:example.com)とモバイル用(例:m.example.com)を別立てで運営している構成では、アクセスのたびにデバイス判定とリダイレクトが発生します。この構成はリダイレクト問題だけでなく、コンテンツ管理の手間やSEO上の重複コンテンツリスクも生じます。
レスポンシブデザイン(1つのURLでデバイスに応じて表示を切り替える設計)への移行が最も有効な解決策です。Googleもレスポンシブデザインを推奨しており、SEO評価の面でも有利に働きます。WordPressを使っている場合は、レスポンシブ対応テーマへの切り替えが現実的な対応方法です。
リダイレクト以外のPageSpeed改善も合わせて確認を
リダイレクトの多重化を解消しても、他の項目でスコアが伸び悩むことがあります。PageSpeed Insightsの改善項目はそれぞれ独立して対応できるので、以下の関連記事も参考にしてください。
- 「サーバー応答時間の短縮(TTFB)」とは?改善方法も解説【PageSpeed Insights】
- 「テキスト圧縮の有効化」をhtaccessで解決する方法【コピペ可】
- 「レンダリングを妨げるリソースの除外」とは?改善方法も解説【PageSpeed Insights】
- サイトの表示速度が改善した4手順!初心者でもPage Speed Insightsが7倍に!
なお、リダイレクト問題を含むサイト表示速度の改善には、サーバー自体の処理速度が大きく影響します。現在使っているサーバーのスペックが低い場合、設定の最適化だけでは限界があります。表示速度に悩んでいるなら、サーバー環境の見直しも検討してみてください。エックスサーバーの表示速度についての実測レポートはこちらで確認できます。
まとめ
「複数のページ リダイレクトの回避」は、目的のページに到達するまでのリダイレクトの回数を減らすことで改善できます。対応方法をまとめると以下のとおりです。
- 301リダイレクト:連鎖を整理して最終URLへの1ステップ転送に統一する
- 302リダイレクト:一時転送の原因(リニューアル等)を早急に完了させる
- PC・モバイル別URL構成:レスポンシブデザインに移行してリダイレクトを不要にする
PageSpeed Insightsのスコアは複数の要素が絡み合っているため、1つの項目を直してもスコアが大きく変わらないこともあります。できる改善から順番に対応していくことが、着実にスコアを上げる近道です。

