「テキスト圧縮の有効化」とは?gzip・Brotli圧縮の設定方法を解説【PageSpeed Insights】

Googleの「PageSpeed Insights」でサイトを計測すると、「テキスト圧縮の有効化」という項目が指摘されることがあります。名前だけを見ると難しそうに感じますが、実際にはサーバー側の設定を1つ変更するだけで解決できるケースがほとんどです。この記事では、この指摘が出る理由と、初心者でも実践できる具体的な改善方法を、最新のBrotli圧縮にも触れながら解説します。

「テキスト圧縮の有効化」とは何を意味するのか

PageSpeed Insightsは、Googleが提供している無料のページ速度診断ツールです。URLを入力するだけで、表示速度のスコアと改善すべきポイントを自動的に洗い出してくれます。

その診断結果に表示される「テキスト圧縮の有効化」は、HTML・CSS・JavaScriptといったテキストベースのファイルが、圧縮されないままサーバーから送信されている状態を指しています。Google公式のドキュメントでも「テキストベースのリソースはgzip、deflate、またはBrotliで圧縮して配信すること」と案内されており、未対応のままだと転送量が無駄に増え、ページの読み込みが遅くなる原因になります。

表示速度はユーザー体験だけでなく、Googleの検索順位の評価要素のひとつでもあります。スコアが大きく下がっている場合は、優先的に対応しておきたい項目です。

gzip圧縮とBrotli圧縮の違い

これまでテキスト圧縮の定番として使われてきたのが「gzip」です。gzipを有効にするだけでも、HTMLやCSSのファイルサイズを最大70〜90%程度小さくできるといわれています。

近年はさらに圧縮効率の高い「Brotli(ブロトリ)」という形式が普及しています。Brotliはgzipよりもさらにファイルサイズを削減できるアルゴリズムで、主要なブラウザはすべて対応済みです。PageSpeed Insightsのドキュメントでも、gzip・deflateと並んでBrotliが圧縮形式の選択肢として挙げられています。サーバーがBrotliに対応している場合は、gzipよりもBrotliを優先したほうがより高い効果が期待できます。

エックスサーバーを使っている場合は対応済みのことが多い

レンタルサーバーとして人気の高いエックスサーバーでは、サーバー側でBrotli圧縮が標準で有効になっており、利用者が個別に設定しなくても自動的にテキスト圧縮が適用されています。それでもPageSpeed Insightsで「テキスト圧縮の有効化」が表示される場合は、次のいずれかが原因であることが多いです。

  • キャッシュプラグインや独自の.htaccessの記述が圧縮設定と競合している
  • CDN(Cloudflareなど)側で圧縮設定が無効になっている
  • 計測対象のファイルが外部サービス(広告タグや埋め込みウィジェットなど)から配信されている

自社サーバーの設定だけではどうにもならない外部スクリプトが原因の場合もあるため、まずは自分のドメインから配信されているファイルが対象になっているかを確認しましょう。

.htaccessでgzip/Brotli圧縮を設定する方法

サーバーが自動でBrotliに対応していない場合や、エックスサーバー以外のレンタルサーバーを使っている場合は、ルートディレクトリの.htaccessに記述を追加することで圧縮を有効にできます。

# テキスト圧縮を有効化(gzip)

  AddOutputFilterByType DEFLATE text/html text/plain text/xml text/css
  AddOutputFilterByType DEFLATE application/javascript application/x-javascript
  AddOutputFilterByType DEFLATE application/json application/xml


# Brotliに対応している場合はこちらも追加

  AddOutputFilterByType BROTLI_COMPRESS text/html text/plain text/xml text/css
  AddOutputFilterByType BROTLI_COMPRESS application/javascript application/x-javascript
  AddOutputFilterByType BROTLI_COMPRESS application/json application/xml

サーバーにmod_brotliが入っていない場合、Brotliの記述部分は無視されるだけなので、エラーにはなりません。まずはgzip部分だけでも追加しておけば効果があります。

編集前に必ずバックアップを取る

.htaccessはサイト全体の表示に関わる重要なファイルです。記述を間違えると、最悪の場合サイトが真っ白になって表示されなくなることがあります。編集前に必ず元のファイルをダウンロードして手元に保存し、何かあればすぐに戻せるようにしておきましょう。

  • FTPソフトでルートディレクトリの.htaccessをダウンロードしてバックアップ
  • テキストエディタで上記のコードを末尾に追加してアップロード
  • 反映後にPageSpeed Insightsで再計測し、指摘が消えているか確認

.htaccessを編集したくない場合はプラグインを使う

「サーバーの管理画面やファイル編集はハードルが高い」という場合は、WordPressのキャッシュ系プラグインからテキスト圧縮を有効化する方法もあります。「WP Rocket」や「W3 Total Cache」などのプラグインには、gzip圧縮を有効にする設定項目が用意されています。

ただし、複数のキャッシュ系プラグインを同時に有効化すると、設定が競合して逆に表示が崩れることがあります。すでに別のキャッシュプラグインを導入している場合は、機能が重複しないように注意してください。

画像ファイルはテキスト圧縮の対象に含めなくてよい

JPEG・PNG・WebPなどの画像ファイルは、もともと専用のアルゴリズムで圧縮済みの形式です。これらをgzipやBrotliで再圧縮しても効果はほとんどなく、逆にサーバーの処理負荷が増えるだけになることもあります。

画像については、テキスト圧縮とは別に、WebPなど次世代フォーマットへの変換やアップロード時のリサイズで最適化するのが効果的です。画像サイズの見直し方は「「適切なサイズの画像」とは?原因と改善方法をわかりやすく解説【PageSpeed Insights】」でも詳しく解説しています。

あわせて改善したいPageSpeed Insightsの項目

テキスト圧縮はサーバー設定だけで完結する項目ですが、表示速度を本格的に改善するには、CSSやJavaScript、フォントの読み込み方法も見直す必要があります。次の記事もあわせてチェックしてみてください。

まとめ

「テキスト圧縮の有効化」は、サーバー側でgzipまたはBrotliによる圧縮を有効にするだけで解決できる項目です。エックスサーバーなど多くのレンタルサーバーではすでにBrotliが自動で適用されていますが、それでも指摘が消えない場合は、.htaccessへの追記やキャッシュプラグインの設定を見直してみましょう。

サーバー側の圧縮設定は、一度対応してしまえば継続的にスコア改善の効果が続く項目です。表示速度の改善はSEOにもユーザー体験にも直結するため、対応がまだの方はこの機会に設定しておくことをおすすめします。

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