クローズアップ現代「木材ルネサンス」高層木造ビル・木の車・人工衛星とは?【8月25日】|8/25 19:30
2026年8月25日(火)19時30分からNHK総合で放送される「クローズアップ現代 ビルに車に人工衛星まで!日本発“木材ルネサンス”へ」では、木材が高層建築、自動車、宇宙開発へ広がる最前線を取り上げます。
今回の焦点は「木で何が作れるようになったのか」だけではありません。木材を高機能素材へ変える技術革新が進む一方、国土の約7割が森林という日本で、肝心の林業が安定して木を供給できるのかという課題まで掘り下げる内容です。
クローズアップ現代「木材ルネサンス」の放送日時・出演者
| 番組名 | クローズアップ現代 ビルに車に人工衛星まで!日本発“木材ルネサンス”へ |
|---|---|
| 放送日 | 2026年8月25日(火) |
| 放送時間 | 19:30〜19:57 |
| 放送局 | NHK総合 |
| ゲスト | 矢野浩之(京都大学 名誉教授)、蔵治光一郎(東京大学大学院 教授) |
| キャスター | 星麻琴 |
| 語り | 小松未可子 |
| 中心テーマ | 高層木造ビル、木材由来の新素材、自動車・人工衛星への応用、日本林業の課題 |
番組表の公式SIでは、高さ84メートルの木造高層ビル、木材から生まれた高強度の新素材、人工衛星の計画などが紹介されると案内されています。技術の可能性と、木材供給を担う林業の産業構造をセットで考える回です。
高さ84mの木造高層ビルは「日本橋本町三井ビルディング &forest」が有力
公式SIでは物件名までは明記されていませんが、「高さ84メートル」という数字は、三井不動産が東京・日本橋で建設を進める「日本橋本町三井ビルディング &forest」と一致します。三井不動産は2027年1月竣工予定、地上18階・高さ約84メートルと公表しています。
同社の2026年5月発表では、構造材に約1,100立方メートルの国産木材を使い、木造と鉄骨造を組み合わせたハイブリッド構造を採用。一般的な鉄骨造オフィスビルと比べ、躯体部分の建設時CO2排出量を約30%削減する想定とされています。
林野庁も2026年2月版の高層木造ビル事例集で同ビルを掲載しています。高層化の背景にはCLTや耐火部材、接合技術などの進歩があり、「木造=低層住宅」という従来のイメージが大きく変わっています。
木から自動車へ|セルロースナノファイバー(CNF)が注目される理由
自動車分野で注目される木材由来素材の代表がセルロースナノファイバー(CNF)です。木材中のセルロースをナノサイズまで細かくした繊維で、軽さと強さを生かした部材開発が進んでいます。
大阪大学・東京大学・第一工業製薬・JSTは2026年5月、CNFからプラスチックのように成形できる材料を作る新手法を発表しました。将来用途として車のフレームや建材なども挙げられており、木が「燃料や建材」だけでなく工業材料へ広がる流れが見えます。
木製人工衛星LignoSatとは?日本の木工技術が宇宙へ
木製人工衛星の代表例が、京都大学などが開発したLignoSat(リグノサット)です。政府広報によると、10センチ角の機体にホオノキを使い、釘や接着剤に頼らない日本の伝統的な木組み技術が採用されました。
初号機は2024年11月に打ち上げられ、国際宇宙ステーションから放出。約4か月の軌道運用を終え、木材が宇宙空間で機能できることを実証しました。通信面では課題が残ったものの、改良型「LignoSat-1R」は2027年度の打ち上げを目指すとされています。
金属製衛星は大気圏再突入時に酸化金属粒子を残す可能性があり、木材なら燃え尽きやすいという発想があります。木材の利用先を増やすだけでなく、宇宙ごみや大気環境まで含めた材料選択として注目されている点が重要です。
“木材ルネサンス”の課題は日本の林業にある
技術が進んでも、必要な品質・量の木材を安定供給できなければ産業として広がりません。番組は、日本が森林大国でありながら、木材を供給する林業の産業構造に課題があることにも焦点を当てます。
森林は伐採するだけでは持続しません。伐って、使い、植えて、育てる循環が成立して初めて、木造建築や新素材の需要増が森林整備と地域経済のプラスにつながります。価格、担い手、再造林、流通・加工設備まで含めた仕組みが問われます。
今回の見どころ|「木を使うほど環境にいい」は単純ではない
木材は成長過程でCO2を吸収し、建物などに長く使えば炭素を固定できます。一方で、伐採後に再造林されなかったり、輸送や加工に大きな負荷がかかったりすれば、環境効果は単純には語れません。
今回の「クローズアップ現代」は、木材を“夢の代替素材”として持ち上げるだけでなく、どこまで実用化が進み、どの課題が残っているのかを専門家とともに見る回です。高層ビル・自動車・人工衛星という一見別々の話題を、森林資源の循環という一本の線で追うと理解しやすくなります。
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よくある質問
クローズアップ現代「木材ルネサンス」の放送日時は?
2026年8月25日(火)19時30分から19時57分まで、NHK総合で放送予定です。
番組で紹介される高さ84メートルの木造高層ビルは?
公式SIの高さ84メートルという条件は、三井不動産が2027年1月竣工予定としている「日本橋本町三井ビルディング &forest」と一致します。番組内で同物件として紹介されるかは放送内容で確認が必要です。
木から自動車材料を作る技術とは?
代表例はセルロースナノファイバー(CNF)です。木材由来のナノ繊維で、軽量・高強度材料として自動車部材などへの応用が研究されています。
木製人工衛星は本当に宇宙へ行った?
京都大学などが開発したLignoSatは2024年に打ち上げられ、宇宙空間で約4か月運用されました。2026年4月の政府広報では次号機の開発も紹介されています。
まとめ
8月25日の「クローズアップ現代」は、木造高層ビル、CNFなどの木材由来新素材、木製人工衛星という3つの先端分野から、日本発の“木材ルネサンス”を検証します。技術だけでなく、木を供給する林業の持続性まで見るのが今回のポイントです。
参考情報
- Gガイド「クローズアップ現代」8月25日番組情報(公式SI)
- 三井不動産「日本橋本町三井ビルディング &forest」関連発表
- 林野庁 ウッド・チェンジ協議会/高層木造ビル事例
- JST「木材由来のナノ繊維からプラスチック様材料の形成に成功」
- The Government of Japan「The World’s First Wooden Satellite」

