地球ドラマチック「スフィンクスの謎」誰が造った?カフラー王説・建造技術を解説|9/19 19:00
2026年9月19日(土)19時からNHK Eテレ「地球ドラマチック 選 古代エジプト スフィンクスの謎を解き明かせ」が放送されます。4500年前の巨大像について、誰が、なぜ、どうやって造ったのかを最新調査と専門家の証言から追う科学歴史ドキュメンタリーです。
この回は2025年1月にも放送された番組の再放送。フランスのPernel Mediaが2023年に制作し、日本語版は金沢大学の河合望教授が監修しています。放送を見る前に、現在の考古学で何が有力視され、どこに議論が残るのかを整理します。
9月19日「地球ドラマチック」放送情報
| 番組 | 地球ドラマチック 選 古代エジプト スフィンクスの謎を解き明かせ |
| 放送 | 2026年9月19日(土)19:00~19:45 |
| 放送局 | NHK Eテレ |
| 語り | 今井朋彦 |
| 制作 | Pernel Media(フランス・2023年) |
| テーマ | 建造者・建造目的・彫刻技術・保存上の危機 |
番組紹介では、頭が人間、体がライオンの巨大像を一枚岩から削り出したこと、建造背景や象徴的な意味、新たに迫る危機まで扱うとされています。
スフィンクスは誰が造った?有力なのはカフラー王
エジプト観光・考古省は、ギザの大スフィンクスについて第4王朝、カフラー王の治世に彫られたことを示す証拠があると説明しています。スフィンクス神殿がカフラー王の河岸神殿や参道に隣接すること、顔貌とカフラー像の類似などが主な根拠です。
一方、研究史ではクフ王やジェドエフラー王との関係を論じる説もあり、「絶対に一点の疑いもない」と単純化できるテーマではありません。番組タイトルが「謎を解き明かせ」とするのも、像単体ではなく周辺の神殿・採石場・地質まで含めて検討する必要があるためです。
なぜライオンの体と人間の頭?王権と太陽信仰の象徴
古代エジプトのスフィンクスは、王の顔とライオンの身体を組み合わせ、力と王権を示す表現でした。のちの新王国時代には大スフィンクスは太陽神と結びつき、「地平線のホルス(ホルエムアケト)」として信仰されます。
前足の間にはトトメス4世の「夢の碑」が置かれています。これは若き王子だったトトメス4世が、砂に埋もれたスフィンクスを救えば王位を得られるという夢を見たという物語を伝える碑で、スフィンクスが建造後も長い時代にわたり祈りと王権の場として再解釈されたことを示します。
どうやって一枚岩から造った?岩盤と神殿を一体で見る
大スフィンクスは運び込んだ巨石を積み上げた像ではなく、ギザ台地の石灰岩の岩盤を直接掘り下げ、残した部分を彫刻した巨大像です。周囲を掘り下げた際に切り出された石材は、近くのスフィンクス神殿などにも使われたと考古学的に分析されています。
つまり「像を彫った技術」だけでなく、採石と建築を同時に進めた大規模工事として見ることが重要です。番組ではこうした高度な技術と、建造当時の宗教的・政治的背景を結びつけて読み解いていきます。
同じ「地球ドラマチック」の既存記事では、「海の女王シャチを追え!」もあります。自然科学回との違いを見比べると、番組が専門家の調査を物語として見せる構成が分かりやすいです。
FAQ|スフィンクスの建造者・放送時間
スフィンクスは誰が造ったの?
エジプト観光・考古省は、ギザの大スフィンクスは第4王朝のカフラー王の治世に造られたことを示す証拠があると説明しています。ただし帰属をめぐる研究史には異説もあります。
スフィンクスはどうやって造られた?
ギザ台地の岩盤を直接削り出した巨大彫刻です。周辺の神殿・採石痕との関係も、建造年代や工程を考える重要な手がかりです。
9月19日の放送時間は?
NHK Eテレで2026年9月19日(土)19時から19時45分までの予定です。語りは今井朋彦さんです。
まとめ|4500年の謎は「像・神殿・信仰・保存」を一緒に見ると分かる
大スフィンクスは、第4王朝のカフラー王の時代に造られたという見方が現在の有力説です。ただし、建造者だけでなく、岩盤からどう彫り出し、何を象徴し、後世の人々がどう祈りの対象としてきたかまで見て初めて、この巨大像の歴史が立体的に見えてきます。
9月19日の放送は、さらに現代の保存上の危機まで扱います。4500年前の建造技術の謎と、4500年後の私たちがどう守るかという問題が一本につながっている点が、この回の核心です。

