「AMPコンポーネントのscriptタグがありますが使用されていません」エラーの意味と直し方【AMP終了後の対応も解説】

WordPressでAMP化したサイトをSearch Consoleでチェックしていると、「エラー:AMP コンポーネントの「script」タグがありますが、使用されていません」という表示に気づくことがあります。見慣れない英語混じりのメッセージで、何をどう直せばいいのか戸惑う方も多いはずです。この記事では、このエラーが具体的に何を指しているのか、放置してよいケースとそうでないケースの見分け方、そして実際の対処手順を順を追って説明します。あわせて、AMPの位置づけが大きく変わった現在、このエラー対応そのものにどこまで時間をかけるべきかについても触れます。

このエラーは何を指しているのか

エラーメッセージだけを見ると深刻なトラブルのように感じますが、内容を分解してみると意外とシンプルです。まずは落ち着いて、何が起きているのかを確認していきましょう。

「AMPコンポーネント」とは何か

AMP(Accelerated Mobile Pages)には、通常のHTMLにはない独自の拡張タグが用意されています。動画の埋め込みや広告枠の表示など、本来であればvideoタグやiframeタグで実装する処理を、AMPでは専用の「AMPコンポーネント」と呼ばれるカスタムタグで行います。

これらのコンポーネントを使うには、ページのhead内で対応するscriptタグを読み込んでおく必要があります。今回のエラーは、この読み込み用のscriptタグだけが残っていて、肝心のコンポーネント自体はページ内のどこにも使われていない、という状態を指しています。AMPの仕様では「使っていない機能のscriptを読み込んだままにしない」ことが求められているため、この不一致がエラーとして検出されます。

様子見でよいケースもある

このエラーは、Google側のクロールタイミングのズレによる一時的な誤検知として表示されることも少なくありません。実際、何も手を加えずに再検証をリクエストしただけでステータスが「有効」に変わったという報告も複数見られます。サイト全体に影響するような重大なペナルティではないため、表示された直後に大掛かりな修正へ走る必要はありません。まずは件数や対象ページを確認し、落ち着いて次の手順に進みましょう。

対処の手順

エラーの内容が把握できたら、次は実際の対処に移ります。いきなり設定を大きく変えるのではなく、影響の小さい手順から順番に試していくのがポイントです。

手順1:Search Consoleで対象ページと件数を把握する

Search Consoleにログインし、AMPに関するレポートを開いて、このエラーが出ているページの件数と一覧を確認します。サイトの規模によっては数十〜数百ページにまたがって表示されることもありますが、件数の多さに焦る必要はありません。同じテンプレートを使っているページであれば、原因も対処方法もまとめて共通であることがほとんどです。

手順2:まずは「修正を検証」から再検証をリクエストする

テーマやプラグインの設定を変更する前に、Search Console上の該当エラーから「修正を検証」(再検証リクエスト)を実行してみましょう。前述のとおり、これだけでGoogle側の判定が更新され、エラーが解消されるケースが少なくありません。

再検証の結果は、数日から1週間程度でメール通知が届きます。「修正が確認されました」といった内容のメールが届けば、その時点で対応は完了です。

手順3:それでも解消しない場合はAMP配信自体を見直す

再検証後もエラーが残り続けるページについては、該当ページのAMP出力を停止してしまうのが手っ取り早い解決策です。利用しているAMPプラグインの設定画面から、投稿タイプや個別ページ単位でAMP生成の対象から除外できる項目を探してみてください。設定変更後に改めて「修正を検証」を実行し、メールでの確認が届くまでこの流れを繰り返します。

なお、AMPページ全体には他にもさまざまなエラー・警告が表示されることがあります。たとえば「タグ「amp-auto-ads extension .js script」がドキュメントで複数回使用されています」といった別のエラーが出ている場合は、こちらの記事もあわせて確認してみてください。

そもそも、今からAMPエラーに対応する価値はあるのか

Googleはすでにモバイル検索の優遇条件からAMPを切り離しており、AMPに対応していなくても通常のページとして検索結果に表示されるようになっています。Search ConsoleのAMPレポート自体は引き続き利用できますが、AMPに対応していること自体が評価される時代ではなくなっている、という前提を踏まえておく必要があります。

そのため、AMP関連のエラーや警告がいくつも表示されているサイトでは、ひとつひとつのエラーに個別対応するよりも、「AMP配信自体をやめて通常ページの表示速度を改善する」という方向に切り替えたほうが、結果的に手間が少なく済むことも多くあります。AMPプラグインを停止したうえで、画像の圧縮、不要なプラグインの整理、キャッシュ機能の活用といったCore Web Vitals対策に切り替えるのが現実的な選択肢です。AMPを外す際の具体的な手順や注意点は、こちらの記事でも解説しています。

一方で、AMPページからの広告収益が一定の割合を占めているなど、すぐにAMPをやめる判断が難しい場合は、まず今回のようなエラーを一つずつ解消しながら様子を見るというのも現実的な進め方です。サイトの状況に合わせて、無理のない方針を選んでください。

まとめ

  • 「AMPコンポーネントのscriptタグがありますが使用されていません」は、使われていない拡張機能のscriptタグだけがページに残っている状態を表すエラー
  • Googleの一時的な誤検知であることも多く、まずは「修正を検証」で再検証をリクエストするのが最初の一手
  • 再検証後も解消しない場合は、該当ページのAMP生成を無効化してから改めて検証をリクエストする
  • AMPはすでに検索順位の優遇要素ではなくなっているため、エラー対応に時間がかかるならAMP自体をやめてCore Web Vitals対策に切り替えるのも有力な選択肢

このテーマの関連記事はこちら