芸能きわみ堂10月16日再放送|中村鷹之資「静と知盛」の見どころ・出演者と演奏陣|10/16 13:10
2026年10月16日(金)13時10分からNHK Eテレで放送される「芸能きわみ堂」は、若手歌舞伎俳優中村鷹之資による舞踊「静と知盛」を取り上げる回です。10月9日21時放送分の再放送にあたり、1月の放送で反響を呼んだ舞台をダイジェストで振り返ります。
「静と知盛」では、一人の踊り手が静御前と平知盛の霊というまったく性格の異なる二役を演じ分けます。番組では鷹之資の舞踊を味わうだけでなく、振付師・藤間勘十郎の解説を交え、姿勢、動き、感情の表し方の違いまで見られるのが大きなポイントです。
10月16日の放送時間と出演者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月16日(金)13:10〜13:40 |
| 放送局 | NHK Eテレ1・東京 |
| 番組 | 芸能きわみ堂 |
| テーマ | 躍動!中村鷹之資 「静と知盛」に酔う |
| 司会 | 高橋英樹、大久保佳代子 |
| 出演 | 中村鷹之資、藤間勘十郎ほか |
松竹の歌舞伎公式サイト「歌舞伎美人」では、10月9日21時からの本放送に続き、翌金曜13時10分から再放送されることが案内されています。10月16日の昼放送はこの再放送にあたります。
司会は高橋英樹と大久保佳代子です。舞台の中心となる中村鷹之資に加え、解説を担う藤間勘十郎、長唄や囃子の演奏家たちも出演します。
「静と知盛」とは?「船弁慶」を基にした舞踊
「静と知盛」は、「船弁慶」を基に、静御前と平知盛の霊という対照的な二役を一人の俳優が演じる舞踊です。
「船弁慶」は、都を離れて西国へ向かおうとする源義経一行と、義経との別れを惜しむ静御前、そして海上に現れる平知盛の霊を描きます。物語の前半と後半で雰囲気が大きく変わり、踊り手には柔らかな情感と激しい迫力の両方が求められます。
中村鷹之資は2023年の歌舞伎座「二月大歌舞伎」で、父・五世中村富十郎の十三回忌追善狂言として『船弁慶』に出演し、静御前と平知盛の霊を勤めました。歌舞伎美人のインタビューでは、父にとって特別な演目だと幼い頃から感じ、自分もいつか勤めたいと思っていたことを語っています。
今回の番組をより詳しく見る前に、本放送の内容をまとめた芸能きわみ堂10月9日「静と知盛」とは?中村鷹之資の踊り分けもあわせて確認すると、企画全体の位置づけがつかみやすくなります。
見どころ1 静御前の「静」と知盛の「動」をどう変える?
最大の見どころは、タイトル通り静御前と知盛の対照です。
静御前は、義経との別れを前にした女性として、悲しみや名残惜しさを舞で表します。大きく激しく動けばよい役ではなく、身体の線、視線、間の取り方などから心情を感じさせる繊細さが重要になります。
一方の平知盛は、壇ノ浦で滅びた平家の武将の霊として現れます。海上で義経一行に迫る場面では、静御前とはまったく異なる強さと荒々しさが必要です。
同じ俳優が続けて演じるからこそ、観客は顔つき、身体の重心、腕の使い方、歩みの速度まで含めた変化を比べられます。番組紹介でも、舞踊の基礎と繊細な表現力が求められる難役として、この二役の演じ分けが中心に据えられています。
見どころ2 藤間勘十郎の解説で舞踊の細部を見る
番組では、振付師藤間勘十郎の解説を交えながら「静と知盛」を味わいます。
歌舞伎舞踊は、初めて見ると衣裳や大きな動きに目を奪われがちですが、実際には小さな所作にも役の気持ちや人物像が込められています。そこを振付の視点から説明してもらえるのが「芸能きわみ堂」ならではの面白さです。
静御前では、別れの悲しさをただ沈んだ表情で見せるのではなく、舞として美しく成立させながら情感を伝える必要があります。知盛では、大きな動きや武将らしい力強さだけでなく、すでにこの世の者ではない存在としての不気味さや執念も感じさせなければなりません。
藤間勘十郎の解説を手がかりにすると、二役の違いが「女方と武将」という見た目だけではなく、身体の使い方そのものにあることが分かりやすくなります。
見どころ3 父・五世中村富十郎から受け継ぐ「船弁慶」
中村鷹之資にとって「船弁慶」は、単なる人気演目ではありません。父の五世中村富十郎が得意とした作品であり、自身にとっても大きな意味を持つ演目です。
歌舞伎美人によると、2023年の歌舞伎座では五世中村富十郎十三回忌追善狂言として「船弁慶」が上演され、鷹之資が静御前と知盛の霊を勤めました。鷹之資は、父がこの作品を大切にしていたことを幼い頃から感じていたと話しています。
そのため今回の舞踊は、若手俳優が難役に挑戦するというだけでなく、父から受け継いだ芸を自分の身体でどう表すかという視点でも見ることができます。
2026年には鷹之資が第47回松尾芸能賞の演劇部門新人賞を受賞しました。受賞理由では、勉強会「翔之會」を続け、父の当り役にも挑戦してきた歩みが紹介されています。伝統をそのまま再現するのではなく、先輩たちから教わりながら自分の芸として積み重ねている途中にある俳優です。
演奏陣は誰?長唄と囃子も重要な出演者
Gガイドの出演者欄では、中村鷹之資と藤間勘十郎のほか、杵屋勝四郎、杵屋巳三郎、杵屋巳之助、杵屋勝四助、杵屋勝松、杵屋勝一郎、杵屋五三吉次、杵屋五三吉雄、福原徹彦、田中傳左衛門、田中傳八郎らの名前が掲載されています。
舞踊番組では踊り手だけに目が向きやすいですが、「静と知盛」の雰囲気を作るうえで長唄や囃子は欠かせません。静御前のしっとりとした場面と、知盛の霊が現れる緊迫した場面では、音の性格も大きく変わります。
その変化を耳でも追っていくと、鷹之資の動きが音楽とどのように結びついているのかが見えやすくなります。とくに知盛の場面は、身体の勢いだけでなく、演奏が作る波や風のような緊張感と一体になって迫力が生まれます。
「披露楽曲」はある?今回の中心は長唄舞踊
今回の「芸能きわみ堂」は一般的な音楽番組のように複数のポップス曲を披露する構成ではなく、長唄舞踊「静と知盛」そのものを中心にした企画です。
放送情報では「静と知盛」をダイジェストで届けると案内されており、出演する長唄・囃子方の名前も多数掲載されています。一方、番組内で演奏される細かな曲名や場面ごとの全曲目までは、事前情報では確認できませんでした。
そのため、見るときは「何曲歌うか」よりも、静御前から知盛へ人物が変わるにつれて、唄と三味線、囃子がどのように空気を変えていくかに注目すると楽しみやすい回です。
前回(10月9日本放送)の内容
10月9日21時からの本放送でも、中心となったのは中村鷹之資の「静と知盛」でした。番組情報では、今年1月に放送して反響を呼んだ舞台をダイジェストで届け、静御前と平知盛の霊という対照的な二役への挑戦を、藤間勘十郎の解説とともに振り返る構成とされています。
10月16日はその内容を昼の時間帯にもう一度見られる機会です。本放送の記事では二役の基本的な違いを中心にまとめていますが、今回の記事では再放送を見る際に注目したい演奏陣、父・富十郎とのつながり、舞踊の音と所作の関係まで広げて整理しています。
10月9日本放送と10月16日再放送の違い
今回の10月16日13時10分放送は、10月9日21時から放送された回の再放送です。松竹の出演・配信情報でも、本放送の翌金曜13時10分からの再放送が案内されています。
内容の中心は同じ「静と知盛」ですが、昼の再放送をきっかけに初めて見る方にとっては、静御前と知盛を一人で演じ分けること、父・富十郎ゆかりの演目であること、藤間勘十郎の解説が入ることの3点を押さえておけば、短い30分でも見どころを追いやすくなります。
すでに本放送を見た方は、二度目だからこそ踊りの細部へ目を向けられます。最初は物語を追い、再放送では視線、足運び、扇や長刀の扱い、演奏との呼吸を意識して見るという楽しみ方もできます。
中村鷹之資はどんな歌舞伎俳優?
中村鷹之資は五世中村富十郎の長男で、幼い頃から舞台に立ってきた歌舞伎俳優です。父を早くに亡くしたあとも、先輩俳優や周囲から教えを受けながら舞踊と芝居の経験を重ねてきました。
特に父の当り役へ挑戦する歩みは継続しており、「船弁慶」もその代表的な演目です。歌舞伎美人の2026年の記事では、松尾芸能賞新人賞の受賞理由として、自身の勉強会「翔之會」で父の当り役に次々と挑んできたことが挙げられています。
「静と知盛」は、若さや勢いだけで成立する舞踊ではありません。静御前の繊細さと知盛の強さを一人で切り替える必要があり、鷹之資の現在地を見るうえで分かりやすい演目です。
参考にした情報
よくある質問
芸能きわみ堂「静と知盛」の再放送はいつですか?
NHK Eテレで2026年10月16日(金)13:10〜13:40に放送予定です。10月9日21時放送分の再放送です。
「静と知盛」では中村鷹之資が何役を演じますか?
静御前と平知盛の霊の二役を一人で演じ分けます。柔らかな情感と激しい武将の霊という対照が見どころです。
藤間勘十郎は何をするのですか?
番組では振付師の藤間勘十郎が解説を担当し、「静と知盛」の舞踊表現や二役の演じ分けを味わう手がかりを伝えます。
中村鷹之資と「船弁慶」にはどんな関係がありますか?
「船弁慶」は父・五世中村富十郎が得意とした演目で、鷹之資自身も静御前と平知盛の霊を勤めています。父の芸を受け継ぎながら自分の表現を深めている重要な作品です。
まとめ
10月16日13時10分からの「芸能きわみ堂」は、中村鷹之資が静御前と平知盛の霊を一人で演じ分ける「静と知盛」を味わう再放送です。
静御前の繊細さと知盛の激しさ、藤間勘十郎の解説、長唄・囃子の演奏、そして父・五世中村富十郎から続く「船弁慶」との縁を知っておくと、30分のダイジェストでも舞台の奥行きが見えやすくなります。本放送を見逃した方はもちろん、二度目に細かな所作や音へ注目したい方にも見どころの多い回です。

