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ガリレオXブルーカーボンとは?藻場がCO2を吸収する仕組みと再生の取り組み【10月15日】|10/15 22:30

2026年10月15日(木)22時30分からBS日テレで放送される「ガリレオX『ブルーカーボンが地球を救う CO2の吸収源として注目される海洋生態系』」は、海や沿岸の生態系が二酸化炭素を吸収・蓄積する「ブルーカーボン」がテーマです。

番組では、カーボンニュートラルの新たな選択肢として注目されるブルーカーボンと、CO2を取り込む場の一つである藻場の再生に迫ります。主な取材先として、港湾空港技術研究所の渡辺謙太さん、福山大学の山岸幸正さん、横浜国立大学の髙山佳樹さんが案内されています。

そもそもブルーカーボンとは何なのか、森林が吸収する炭素と何が違うのか、藻場が減るとなぜ問題なのか。番組を見る前に押さえておきたいポイントを整理します。

ガリレオXブルーカーボン回の放送日時と取材先

項目内容
放送日時2026年10月15日(木)22:30〜22:56
放送局BS日テレ/BS日テレ4K
番組ガリレオX
テーマブルーカーボンと藻場の再生
主な取材先渡辺謙太(港湾空港技術研究所)、山岸幸正(福山大学)、髙山佳樹(横浜国立大学)

BS日テレ公式では、「ガリレオX」は毎週木曜22時30分から22時56分に放送され、科学や科学技術の新しい動向、注目の研究を「深く・わかりやすく・面白く」伝える科学ドキュメンタリーと紹介されています。

10月15日回では、海や沿岸の生態系が大気由来のCO2を取り込み、海の中へ蓄える仕組みを扱います。一方で、CO2吸収に関わる生物や藻場の減少も課題になっており、未来に向けてブルーカーボンをどう活用するかが中心になります。

ブルーカーボンとは?海が蓄える炭素のこと

ブルーカーボンは、海洋・沿岸の生態系によって取り込まれ、貯留される炭素を指す言葉です。海草や海藻、マングローブ、塩性湿地などが関わり、陸上の森林だけではなく、海にも重要なCO2吸収の仕組みがあることを示しています。

番組情報では、ブルーカーボンは「海や沿岸の生態系が大気由来のCO2を吸収し、海の中に蓄える炭素」と説明されています。2009年に国連機関の報告をきっかけとして研究が世界的に加速したことも紹介されます。

ここで大切なのは、海藻が光合成をするという一つの現象だけでなく、取り込まれた炭素がどこへ移動し、どのくらいの期間とどまるのかを見ることです。吸収した炭素がすぐ再び大気へ戻るのか、海底や沖合などに長く貯留されるのかで、気候変動対策としての意味が変わります。

森林のCO2吸収と何が違う?

森林が陸上で炭素を取り込む仕組みは「グリーンカーボン」と呼ばれることがあります。ブルーカーボンは、それに対して海や沿岸の生態系による炭素の吸収・貯留に注目した考え方です。

海の中では、植物体として蓄えられる炭素だけでなく、枯れた有機物が海底へ沈んだり、分解されにくい形の有機炭素として海中に残ったりする流れもあります。目に見える藻場の面積だけではなく、海の物質循環全体を考える必要があります。

港湾空港技術研究所の渡辺謙太さんは、浅海域生態系の炭素隔離機能を研究しており、現在は藻場による炭素貯留と大気CO2除去の関係をより統合的に理解する研究を進めています。

なぜ藻場がブルーカーボンで重要なの?

藻場は、海草や海藻がまとまって生育する海中の生態系です。魚介類のすみかや産卵場所になるだけでなく、光合成によって炭素を取り込み、沿岸域の物質循環を支える場でもあります。

港湾空港技術研究所は、沿岸生態系によるCO2吸収をブルーカーボンの研究テーマとして掲げています。研究では藻場そのものの炭素だけでなく、水中や海底へ移る炭素も含めて評価しようとしています。

番組が「藻場の再生」に焦点を当てるのは、CO2を吸収する場を守ることが、生物多様性と脱炭素の両方に関係するからです。藻場が広がれば単純にすべて解決するわけではありませんが、海辺の環境を回復させながら炭素の吸収源を増やす可能性があります。

「藻場が減っている」と何が起きる?

藻場が減少すると、そこで暮らす生き物の生息環境が失われるだけでなく、海藻・海草によるCO2の取り込みや炭素循環の機能も弱まる可能性があります。

沿岸域では、水温、透明度、栄養塩、食害、海底環境など複数の要因が絡みます。そのため藻場再生では、海藻を植えれば終わりではなく、なぜその場所で藻場が維持できないのかを把握することが重要です。

番組では、ブルーカーボンを気候変動対策として利用する期待と同時に、吸収を担う生態系そのものが減っているという現実を扱います。「吸収量を増やす」だけでなく、「生態系をどう戻すか」という視点が大きな見どころです。

取材先・渡辺謙太さんの研究は?

番組の主な取材先として紹介されている渡辺謙太さんは、港湾空港技術研究所・沿岸環境研究領域の上席研究官です。研究所の公式プロフィールでは、浅海域生態系の炭素隔離機能を研究テーマの一つとしています。

JSTの研究課題では「ブルーカーボン貯留と大気CO2除去の統合的理解」を掲げ、藻場などが海洋中に有機炭素を貯留する仕組みが、どの程度の時間・空間スケールで大気中CO2の除去に寄与するのかを調べています。

この点はブルーカーボンを理解するうえで重要です。海中に炭素が存在していることと、それが大気から取り除かれた効果として長く維持されることは同じではありません。科学的な測定と評価が必要になります。

海底だけでなく沖合まで見る理由

藻場で作られた有機物は、すべてその場にとどまるわけではありません。波や流れで別の場所へ運ばれ、沿岸から沖合へ移動することもあります。

そのため研究では、藻場の中だけを測るのではなく、どこまで炭素が運ばれ、どのような形で残るかを見る必要があります。番組の「CO2の吸収源として注目される海洋生態系」という題名には、海全体の炭素循環を捉えようとする視点が含まれています。

藻場はどうやって測る?最新の「見える化」技術

ブルーカーボンを気候変動対策に使うには、「どこにどれだけ藻場があるのか」を正確に把握することが欠かせません。そこで進んでいるのが、ドローンやレーザー、数値モデルを使った計測です。

国土交通省と港湾空港技術研究所は2026年、Blue carbon Data Archive System(BDAS)の利用開始を発表しました。これは、グリーンレーザー搭載ドローンなどで得た計測データや、水深・底質・水温・透明度といった環境データを活用し、藻場の分布や面積をWebGIS上で可視化する仕組みです。

ブルーカーボンの価値を評価するとき、藻場の面積が曖昧では吸収量の推定も難しくなります。地図として見える化できれば、再生前と再生後の比較や、保全が必要な場所の把握にもつながります。

グリーンレーザーは何を測る?

グリーンレーザーは、水中を比較的透過しやすい緑色の光を使い、上空から浅い海の地形や藻場の状況を測る技術です。国土交通省は2026年3月、藻場の分布や面積を正確に把握するための計測マニュアルもまとめています。

人が潜って一地点ずつ調べる方法だけでは、広い海域を繰り返し測るのは大変です。リモートセンシング技術を組み合わせることで、広域の変化を効率的に追えるようになります。

番組で藻場再生の現場と研究をどう結び付けて見せるのかは注目ポイントです。目に見えない「炭素」の話を、地図や海中映像、研究データでどこまで具体的に見せてくれるのかがガリレオXらしいところです。

ブルーカーボンは地球温暖化対策の切り札になる?

ブルーカーボンには大きな期待がありますが、海だけで温暖化問題を解決できるわけではありません。CO2排出そのものを減らす取り組みと並行して、自然の吸収源を守り、増やす手段の一つとして考える必要があります。

一方で、藻場や干潟などを再生することには、炭素の吸収以外にも価値があります。魚や小さな生物のすみかを増やし、水質や沿岸環境の改善につながるなど、複数の効果が期待されます。

国土交通省も、ブルーカーボンについてCO2吸収源としてだけでなく、海洋環境改善などの多面的な効果を持つものとして位置付けています。気候変動対策と自然再生を別々に考えるのではなく、一つの沿岸政策として組み合わせられる点が特徴です。

ガリレオXの別テーマもあわせて見る

「ガリレオX」は、毎回まったく異なる科学テーマを扱います。10月1日には、記憶や感情を変化させる最新脳科学を取り上げました。

ガリレオX最新脳科学|記憶や「好き・嫌い」は変えられる?では、脳研究の考え方と取材テーマをまとめています。

今回のブルーカーボン回とは分野が違いますが、「見えない現象をどう測るか」という点は共通しています。脳内の変化も海中の炭素循環も、最新の計測技術によって初めて具体的に捉えられる現象です。

参考にした情報

よくある質問

ガリレオXのブルーカーボン回はいつ放送ですか?

2026年10月15日(木)22時30分から22時56分まで、BS日テレとBS日テレ4Kで放送予定です。

ブルーカーボンとは何ですか?

海草・海藻、干潟、マングローブなど海洋・沿岸の生態系によって取り込まれ、海の中に貯留される炭素のことです。

なぜ藻場の再生が必要なのですか?

藻場はCO2を取り込むだけでなく、多くの生き物の生息場所にもなります。減少した藻場を回復させることは、炭素吸収源と沿岸生態系の両方を守ることにつながります。

10月15日回の主な取材先は誰ですか?

番組情報では、港湾空港技術研究所の渡辺謙太さん、福山大学の山岸幸正さん、横浜国立大学の髙山佳樹さんが主な取材先として案内されています。

まとめ

10月15日の「ガリレオX」は、ブルーカーボンと藻場の再生がテーマです。海や沿岸の生態系が大気由来のCO2を取り込み、その炭素を海中に蓄える仕組みを、研究者の取り組みとともに追います。

注目したいのは、藻場を増やせばよいという単純な話ではなく、吸収された炭素がどこへ行き、どのくらい残るのかを科学的に測ろうとしている点です。ドローンやグリーンレーザー、WebGISによる藻場の見える化まで含め、海の自然再生と脱炭素をどう結び付けるのかを考える回になりそうです。

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