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国宝へようこそ「鳥獣戯画」10月30日|甲乙丙丁4巻の違いと8Kで見るポイント|10/30 16:30

10月30日(金)16時30分からNHK BSP4Kで放送される「国宝へようこそ 選(8)『鳥獣戯画』」は、国宝「鳥獣人物戯画」の甲・乙・丙・丁の全4巻を、8Kの高精細映像でたどる45分番組です。

鳥獣戯画といえば、ウサギとカエルが相撲を取る場面が有名ですが、それは主に甲巻の世界です。今回の番組は甲巻だけでなく、空想上の動物まで登場する乙巻、人間も描かれる丙巻、軽快な筆遣いが際立つ丁巻まで扱います。4巻を続けて見ることで、「鳥獣戯画」という呼び名の中にかなり異なる表現が同居していることが分かります。

10月30日の放送日時と出演者

項目内容
放送日時2026年10月30日(金)16:30〜17:15
放送局NHK BSP4K
番組国宝へようこそ 選(8)「鳥獣戯画」
出演大友良英、井上涼、片岡真実
語り余貴美子
主な対象鳥獣人物戯画 甲・乙・丙・丁巻

番組表の紹介では、各巻をそれぞれ約8分の8Kドリー映像で見せ、大友良英、井上涼、片岡真実の3人が推論を交えながら語る構成です。単に作品の有名場面を紹介するのではなく、絵巻を横へ進みながら細部を追い、人物や動物の動き、線のリズムを連続した映像として味わう点が特徴です。

鳥獣戯画の甲・乙・丙・丁は何が違う?

鳥獣戯画は4巻すべてが同じ内容・同じ雰囲気ではありません。番組紹介でも、甲・乙・丙・丁それぞれの違いがはっきり示されています。

甲巻|ウサギ・カエル・サルが動き回る最も有名な巻

甲巻は、鳥獣戯画のイメージを決定づけた巻です。ウサギやカエル、サルなどが、人間のように遊び、競い、ふるまう場面が続きます。

見どころは、文字による説明がなくても動きが伝わる線です。走る、倒れる、振り返る、笑うといった動作が、少ない筆線の変化で表されています。絵巻は右から左へ読み進めるため、静止画を一枚だけ切り取るよりも、前後の場面をつないで見ると「次に何が起きるか」という時間の感覚が生まれます。

鳥獣戯画の作者について詳しく知りたい場合は、鳥獣戯画の作者は誰?NHK8K映像と作者考察でも整理しています。今回の記事では作者問題より、4巻の見え方の違いを中心に見ていきます。

乙巻|実在動物だけでなく麒麟や龍まで登場する

乙巻は、甲巻のような擬人化された物語というより、さまざまな動物を次々に見せる図鑑のような印象を持つ巻です。番組紹介では、麒麟や龍などの空想上の動物も描かれることが明示されています。

ここで面白いのは、実際に観察できる動物と、想像上の存在が同じ絵巻の中に並ぶことです。現実と空想が分けられていないように見える構成から、当時の人がどのような「動物の世界」を思い描いていたのかを考えるきっかけになります。

甲巻のウサギやカエルだけを鳥獣戯画だと思っていると、乙巻の雰囲気の違いはかなり大きく感じられます。10月30日の放送では、8K映像で毛並みや輪郭、墨の濃淡まで追えるため、動物ごとの描き分けにも注目したいところです。

丙巻|動物だけでなく人物も描かれる

丙巻の特徴は、番組紹介にもある通り人物が登場することです。鳥獣戯画という名前から動物だけの絵巻を想像していると、ここで印象が変わります。

人の遊びや勝負、動物の場面などが含まれることで、甲巻とは別の角度から当時の生活や娯楽を想像できます。人間と動物が完全に別世界として切り離されているわけではなく、4巻を通して見ることで、作品群の幅広さが見えてきます。

また、丙巻は「4巻が一人の作者によって最初から統一的に描かれた作品なのか」という疑問を抱かせる材料にもなります。作者に関する説は確定していないため断定はできませんが、巻ごとの筆致やテーマの違いを見比べること自体が鑑賞の大きなポイントです。

丁巻|自在な筆遣いそのものを楽しむ

丁巻について番組紹介は、自在な筆遣いを特徴として挙げています。何が描かれているかだけでなく、線がどのように動き、どの程度の速さや勢いを感じさせるかを見る巻といえます。

8K映像との相性が特に良いのも、この筆遣いの部分です。墨の線には均一でない太さやかすれがあり、拡大することで筆を運んだ勢いや止め方まで想像しやすくなります。

絵巻は「有名な場面を知っているかどうか」だけで楽しむものではありません。丁巻では、描線そのものを追うことで、作者の手が紙の上を動いた感覚に近づけるところが見どころです。

3人の〈見巧者〉は何を見る?

今回の番組では、大友良英、井上涼、片岡真実の3人が〈見巧者〉として登場します。番組表では、3人が各巻の映像を見ながら推論を織り交ぜて語ると紹介されています。

大友良英は音楽家、井上涼はアーティスト、片岡真実は美術館館長という異なる立場です。同じ絵を見ても、線のリズムに目が行く人、絵のユーモアや構成を見る人、美術史的な位置づけを考える人では注目点が変わります。

この番組の楽しみ方は、3人の説明を唯一の答えとして受け取るより、「同じ絵からこんなに違う読み方ができるのか」と比較することにあります。鳥獣戯画は詞書がなく、作者や制作事情にも謎が残るため、見る側の推論が入り込む余地が大きい作品です。

8Kドリー映像で見る意味は?

「国宝へようこそ」は、NHKエデュケーショナルの公式紹介で、肉眼を超える映像によって国宝を目の前で見ているような鑑賞体験を届けるシリーズとされています。

鳥獣戯画のような長い絵巻では、単に高解像度で拡大するだけでなく、横方向へ連続して追うことに意味があります。人物や動物の向き、前後の場面とのつながり、余白の取り方まで含めて、絵巻独特の時間の流れを感じやすくなるからです。

各巻を約8分ずつ見せる構成なら、甲巻の有名場面だけを急いで紹介するのではなく、乙・丙・丁巻にもそれぞれまとまった時間が割かれます。4巻の違いを比較したい人に向いた構成です。

作者の謎は番組を見る前にどこまで知っておく?

鳥獣戯画は作者が確定していないことで知られています。そのため、「誰が描いたのか」は大きな関心事ですが、10月30日の「国宝へようこそ」は作者当てだけに絞った番組ではありません。

まず4巻を見て、題材や筆線、人物・動物の扱いがどれほど違うかを実感してから作者問題を考えるほうが、なぜ複数の作者や制作時期が議論されるのかを理解しやすくなります。

甲巻の長い画面を8Kで追う企画や作者説については、鳥獣戯画の作者と甲巻11mの8K映像を解説した記事もあわせて読むと、別番組との違いも整理できます。

「犯人・黒幕」型ではなく、鳥獣戯画で解くべき謎は何?

ドラマのように犯人や黒幕がいる番組ではありませんが、鳥獣戯画には別の意味で多くの謎があります。誰が描いたのか、なぜ4巻で内容が違うのか、動物たちの姿にどこまで風刺や物語を読むべきなのかという問いです。

ただし、番組紹介で示されているのは3人の〈見巧者〉が推論を交えて語るということです。推論は確定した史実とは違います。番組を見るときは、確認されている作品の特徴と、出演者がそこから導く解釈を分けて受け取ると分かりやすいでしょう。

今回の放送では、甲巻だけを「正解」として見るのではなく、乙・丙・丁巻まで進んだときに鳥獣戯画という作品の印象がどう変わるかが最大のポイントです。

参考にした情報

よくある質問

国宝へようこそ「鳥獣戯画」は10月30日の何時からですか?

2026年10月30日(金)16時30分から17時15分まで、NHK BSP4Kで放送予定です。

鳥獣戯画は甲巻だけではないのですか?

いいえ。国宝の鳥獣人物戯画は甲・乙・丙・丁の4巻で構成されます。甲巻はウサギやカエルで有名ですが、乙巻には多様な動物、丙巻には人物、丁巻には自在な筆遣いが見どころとしてあります。

今回の出演者は誰ですか?

大友良英、井上涼、片岡真実が〈見巧者〉として出演し、余貴美子が語りを担当します。

まとめ

10月30日の「国宝へようこそ 選(8)『鳥獣戯画』」は、有名な甲巻だけでなく、甲・乙・丙・丁の4巻を一続きの作品群として見比べられるのが大きな魅力です。

甲巻では動物たちの躍動、乙巻では実在と空想が交じる動物世界、丙巻では人物の登場、丁巻では筆線そのものに注目すると、4巻の違いがはっきりしてきます。3人の〈見巧者〉の推論も参考にしながら、確定した事実と解釈を分けて見ると、鳥獣戯画の「最も有名なのに謎が多い」という面白さを味わいやすい放送です。

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