犯罪都市 THE ROUNDUPネタバレ考察|カン・ヘサンはなぜ逃げ切れない?身代金作戦の崩壊と最後を解説|10/24 15:40
10月24日(土)15時40分からBS10プレミアムで放送される「犯罪都市 THE ROUNDUP」は、マ・ドンソク演じる怪物刑事マ・ソクトが、ベトナムと韓国をまたいで凶悪犯カン・ヘサンを追うクライムアクションです。
公式あらすじでは、カン・ヘサンは誘拐、身代金要求、殺人を繰り返す冷酷な犯罪者として登場します。ところが物語後半を見ると、彼が追い詰められる理由は「マ・ソクトが強いから」だけではありません。金への執着、協力者との分断、計画変更の連続が、逃走ルートを自分で狭めていきます。
この記事では結末まで触れながら、カン・ヘサンの計画がどこで崩れたのかを中心に整理します。全体の事件経過は、カン・ヘサン事件の捜査線と証拠を整理した記事もあわせて読むと流れを追いやすくなります。
犯罪都市 THE ROUNDUPの放送日時と作品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月24日(土)15:40〜17:30 |
| 放送局 | BS10プレミアム |
| 主演 | マ・ドンソク |
| 主な出演 | ソン・ソック、チェ・グィファ、パク・ジファン、ホ・ドンウォン |
| 監督 | イ・サンヨン |
| 制作 | 2022年・韓国 |
| ジャンル | サスペンス/アクション |
| 原題 | THE ROUNDUP |
BS10プレミアム公式では、本作は前作「犯罪都市」の続編で、韓国で観客動員1200万人を記録した作品と紹介されています。ベトナムを舞台に加え、マ・ソクトとカン・ヘサンの追跡戦が韓国へ戻ってからも続くのが大きな特徴です。
前作からのつながりや人物関係を押さえたい場合は、映画「犯罪都市」の人物相関図も参考になります。
あらすじを時系列で整理|カン・ヘサン事件はどう始まる?
マ・ソクトと班長チョン・イルマンは、国外逃亡した韓国人犯罪者の身柄を引き取るためベトナムへ向かいます。当初は短い出張のはずでしたが、現地で引き渡し対象の男が異様におびえていることから、別の重大事件を察知します。
調べていくと、韓国人旅行者や事業家を狙い、誘拐したうえで家族に身代金を要求し、金を得ても被害者を殺すカン・ヘサンの存在が浮上します。
1. ベトナムで被害者の遺体が見つかる
マ・ソクトたちは、カン・ヘサンに関わった者の証言や隠れ家を手掛かりに捜査し、被害者チェ・ヨンギの遺体へたどり着きます。ヨンギは資産家チェ・チュンベクの息子でした。
ここで事件は単なる現地の行方不明ではなく、富裕層を狙った誘拐殺人として輪郭を持ちます。さらに父チュンベクは、息子を殺された報復としてカン・ヘサンを始末するために人を差し向けます。
2. カン・ヘサンは報復者まで返り討ちにする
カン・ヘサンは自分を狙う者たちを逆に殺し、背後にチュンベクがいることを知ります。ここから彼の目的は「過去の犯罪から逃げる」だけではなくなり、自分を狙ったチュンベクからさらに金を奪う方向へ変わります。
この判断が、後半の失敗につながる最初の大きな分岐です。本来ならベトナムで身を隠し続ける選択もあったのに、カンは報復と金のため韓国へ戻ります。
3. マ・ソクトたちも韓国へ戻り、追跡を続ける
ベトナムでは現地警察との問題もあり、マ・ソクトとイルマンは韓国へ戻されます。しかし捜査は終わりません。
前作でも登場したチャン・イスらの情報網を使い、カン・ヘサンが韓国へ入った可能性を追います。港の映像などから入国を確認し、事件は韓国内の追跡戦へ移ります。
カン・ヘサンはなぜ逃げ切れなかった?失敗の分岐点
カン・ヘサンが逃げ切れなかった最大の理由は、逃亡よりも「さらに金を取ること」を優先し続けたからです。 危険を感じた場面でも撤退せず、より大きな獲物を選び、そのたびに行動範囲と接触相手を増やしました。
マ・ソクトが力で圧倒したのは最後ですが、その対決に至るまでにカン自身が複数の失敗を重ねています。
分岐点1|チェ・チュンベク本人を誘拐した
カンは息子を殺しただけで終わらず、父チュンベクを韓国で誘拐します。そして妻キム・インスクへ身代金を要求します。
この行動で警察は、過去の被害を調べる側から現在進行形の誘拐事件を止める側になります。被害者家族も警察と直接協力できるため、カンは自分から捜査側へ新しい情報と時間軸を与えたことになります。
分岐点2|身代金受け渡しを複雑にしすぎた
カンはインスクに細かく移動を指示し、警察を振り回そうとします。マ・ソクト側は、チャン・イスを運転役にして身代金受け渡しへ対応します。
一見するとカンが主導権を握っていますが、指示が増えるほど協力者、車両、移動地点が増え、誰か一人の判断で計画が崩れる余地も大きくなります。
既存の身代金作戦を時系列で整理した記事では、この受け渡しの動きをより細かく確認できます。
分岐点3|仲間と目的がずれた
計画が崩れ始めると、カンの協力者たちは自分たちの利益を優先して動きます。カンが一枚岩の組織を率いているわけではないため、命令系統が崩れた瞬間に全体の動きもばらばらになります。
一方の警察側は、マ・ソクトだけではなく複数の刑事が別地点で動き、被害者救出と身代金阻止を並行します。悪党側は分裂し、警察側は役割分担するという逆転が起きます。
分岐点4|人質が救出され、身代金の前提が消える
警察側はカンの隠れ家を突き止め、チュンベク救出へ動きます。カンは刑事を負傷させながら逃げますが、人質を確保し続けることには失敗します。
人質を失えば、本来の「金を払わなければ殺す」という交渉材料が消えます。ここからカンに残るのは、身代金を取る交渉ではなく現金そのものを奪って逃げることです。
身代金作戦はなぜ崩壊した?
身代金作戦が崩れたのは、一つのミスではありません。人質救出、協力者の独自行動、チャン・イスの判断、警察の追跡が同時進行し、カンが想定した一本の流れが複数に分裂したためです。
カンは人を恐怖で動かすことには長けていますが、多人数を長時間コントロールするタイプの犯罪計画には弱点があります。 予定外の事態が起きると、その都度暴力で突破するため、さらに警察へ手掛かりを残していきます。
チャン・イスの行動が最後の逃走へどう影響した?
チャン・イスは身代金を載せた車に関わり、混乱の中で金を持って逃げます。これにより「人質と交換する金」だった現金が、今度はカン自身が直接奪いに行く対象へ変わります。
カンはチャン・イスの密航ルートをたどり、最終的に現金を手にして逃亡しようとします。しかしその過程でどこへ向かうかという情報が残り、マ・ソクトが追いつく余地が生まれます。
チャン・イスは完全な味方でも警察でもありませんが、彼の予測不能な行動がカンの計画をさらに不安定にします。
最後はどうなる?バスでの最終決戦をネタバレ
カン・ヘサンは最終的に現金を持って逃走し、バスに乗り込みますが、マ・ソクトに追いつかれます。 バスがトンネル内で止まった状況で、二人の直接対決が始まります。
カンは刃物を使い、最後まで危険な相手として立ちはだかります。一方のマ・ソクトは、序盤から積み重ねてきた圧倒的な打撃力で応戦します。
最終的にはマ・ソクトがカンを制圧し、カンは逮捕されます。映画.comのレビューでも、バス内での一騎打ちと、マ・ソクトの打撃で決着する場面が本作の大きな見せ場として語られています。
単純な勧善懲悪の結末ではありますが、そこへ至るまでに「逃げれば助かる場面で金を選ぶ」というカンの判断が何度も入ります。だからこそ最後の対決は、偶然追いつかれたのではなく、カンが自分で逃走経路を細くしていった結果として見ることができます。
カン・ヘサンに黒幕はいる?
本作でカン・ヘサンの背後に、さらに大きな黒幕がいる構図ではありません。 彼自身が誘拐・殺人・身代金要求の中心にいる犯罪者です。
協力者はいますが、物語の脅威は巨大組織の陰謀より、カン個人の冷酷さと予測不能な暴力に置かれています。そのためマ・ソクトとの対決も「組織対組織」ではなく、最後は二人の強さが正面からぶつかる構図になります。
この点は、続編の「犯罪都市 NO WAY OUT」以降で描かれる別タイプの敵と比べると分かりやすいです。次作の放送情報や見どころは、犯罪都市 NO WAY OUTのBS10放送ガイドでまとめています。
伏線と証拠|警察側が反転できたポイント
本作は本格ミステリーのように一つの小さな証拠から犯人を当てる作品ではありません。代わりに、証言・遺体・港の映像・犯罪者ネットワーク・身代金受け渡しの動きが積み重なって、カンの行動範囲を狭めていきます。
最初の大きな手掛かりは、ベトナムで引き渡し対象の犯罪者が異常におびえていたことです。そこから死亡した仲間、埋められた被害者、カンの拠点へと捜査が広がります。
韓国へ戻ってからは、チャン・イスの裏社会とのつながりと港の情報がカンの入国確認に役立ちます。さらに誘拐事件が発生すると、妻インスクとの連絡や身代金受け渡しを通じて、カンの現在地に近づく材料が増えます。
つまり警察側の強さは、マ・ソクトの腕力だけではありません。ばらばらの情報を現場でつなぎ、犯罪者側より早く次の動きを読むことが、最後に追いつくための土台になっています。
マ・ソクトとカン・ヘサンの違いが結末を分けた
二人とも、状況を力で突破する点では似ています。しかし決定的に違うのは、周囲との関係です。
マ・ソクトは班長や同僚、チャン・イス、被害者家族まで巻き込みながら動きます。対してカンは、他人を利益や恐怖でしかつなげません。計画が順調な間はその差が見えませんが、予定外の事態が起きた時に差が一気に表れます。
警察側は誰かが負傷しても別の人物が捜査を続けます。カン側は協力者が独自行動を始めると、計画そのものが崩れます。この「関係の強さ」の違いが、最後の一騎打ち以前に勝敗を大きく傾けています。
参考にした情報
- BS10プレミアム「犯罪都市 THE ROUNDUP」公式作品ページ
- BS10プレミアム「犯罪都市」シリーズ4作一挙放送ニュース
- Gガイド「犯罪都市 THE ROUNDUP」10月24日放送情報
- Wikipedia「The Roundup (2022 film)」
- 映画.com「犯罪都市 THE ROUNDUP」レビュー
よくある質問
犯罪都市 THE ROUNDUPでカン・ヘサンの最後はどうなりますか?
カン・ヘサンは現金を持って逃走しますが、バスでマ・ソクトに追いつかれ、激しい一騎打ちの末に制圧されて逮捕されます。
カン・ヘサンはなぜ逃げ切れなかったのですか?
危険な場面でも逃亡を優先せず、チュンベク誘拐や身代金奪取など、さらに大きな金を狙い続けたためです。計画変更が増え、協力者との足並みも崩れ、警察に追跡の手掛かりを与えました。
カン・ヘサンの背後に黒幕はいますか?
本作ではカン・ヘサン自身が誘拐・殺人・身代金要求の中心人物で、彼を操るさらに大きな黒幕がいる構図ではありません。
まとめ
「犯罪都市 THE ROUNDUP」でカン・ヘサンが敗れるのは、最後にマ・ソクトの拳へ力負けしたからだけではありません。ベトナムで逃げ切るより報復と金を選び、韓国でチュンベクを誘拐し、人質救出後も現金に執着したことで、自ら逃走経路を狭めています。
身代金作戦が崩れた後も撤退せず、チャン・イスが持つ金を追ったことが、最終的にバスでマ・ソクトと対峙する流れを作りました。
事件の時系列を追うだけでも痛快な作品ですが、「どの判断でカンの優位が失われたか」を見ると、アクションの裏にある追跡戦の面白さがよりはっきりします。

