こころの時代「アルペ神父と広島」8/16再放送|李聖一が語る“他者のために”とは|8/16 5:00

2026年8月16日(日)午前5時からNHK Eテレ1・東京で、「こころの時代 “他者のために” アルペ神父と広島」が再放送されます。

番組がたどるのは、1945年8月6日の広島で被爆者の救護にあたったイエズス会司祭ペドロ・アルペと、その生き方を母から聞いて育ったカトリック司祭李聖一(り・そんいる/り・せいいち)さんの物語です。原爆、在日コリアンとしてのアイデンティティ、核兵器廃絶、難民支援という複数のテーマを、「他者のために生きるとは何か」という一本の問いで結びます。

8月10日放送分の背景まで詳しく読みたい方は、先に公開している「こころの時代『アルペ神父と広島』李聖一が語る“他者のために”とは」もあわせてご覧ください。この記事では、8月16日早朝の再放送を見たい人向けに、人物関係と見どころを絞って整理します。

この記事の要点

  • 再放送は2026年8月16日(日)午前5:00~6:00、NHK Eテレ1・東京
  • 出演はカトリック司祭・李聖一さん、語りはサヘル・ローズさん
  • ペドロ・アルペ神父は広島原爆後、長束の修練院で被爆者を救護
  • 李聖一神父は、アルペ神父に助けられた被爆者の母からその生き方を聞いて育った
  • 「他者のために」は核廃絶、教育、難民支援へつながる番組の中心テーマ

こころの時代「アルペ神父と広島」8月16日の再放送時間

番組名こころの時代~宗教・人生~ “他者のために” アルペ神父と広島
放送局NHK Eテレ1・東京
放送日2026年8月16日(日)
放送時間午前5:00~6:00
放送区分再放送
出演カトリック司祭・李聖一
語りサヘル・ローズ
主なテーマ広島原爆、被爆者救護、在日コリアン、核兵器廃絶、難民支援

この回は2026年3月29日に放送された内容で、8月にも再び編成されています。8月16日は日曜早朝5時からの放送なので、リアルタイム視聴が難しい場合は録画予約の日付に注意してください。

今回の内容|アルペ神父から李聖一神父へ受け継がれたもの

舞台の一つとなるのは、広島のカトリック・イエズス会の修練院です。ペドロ・アルペ神父は広島への原爆投下を経験し、負傷者の救護にあたりました。番組は、その行動を「戦時中の一つの美談」として終わらせず、アルペがその後も核廃絶を訴え、苦しむ人の側に立とうとした歩みまで追います。

李聖一神父の母は被爆者で、アルペ神父に助けられた経験を持ちます。李さんは母からその話を聞いて育ち、アルペの教えを自分の人生の指針として受け止めてきました。番組では、李さん自身が在日コリアンとしてどのようにアイデンティティを確立し、司祭として生きる道を選んだのかも重要な軸になります。

ペドロ・アルペ神父とは?広島で被爆者救護にあたったイエズス会司祭

ペドロ・アルペ(Pedro Arrupe、1907~1991)はスペイン出身のイエズス会司祭です。1938年に日本へ渡り、1942年から広島・長束の修練院で修練長を務めました。

イエズス会の公式資料によると、1945年8月6日の原爆投下後、修練院は臨時の救護所となり、アルペの机も治療のために使われました。医学を学んだ経験も生かしながら、共同体とともに負傷者を受け入れたことが記録されています。

その後、アルペは1965年から1983年まで第28代イエズス会総長を務めます。広島で目の当たりにした破壊と苦しみは、平和、正義、人間の尊厳をめぐる後年の発言や活動とも深く結びついていきました。

「他者のために」とは?Men for Othersが意味すること

タイトルの「他者のために」は、アルペ神父が1973年にイエズス会の卒業生へ語った「Men for Others」という考え方に由来します。

重要なのは、単に「誰かに親切にする」という意味だけではないことです。イエズス会の公式発信では、アルペの言葉は、善意を一方的な「慈善」で終わらせず、他者との関係の中で尊厳を守る「連帯」へ変えていく考え方として説明されています。

  • 困っている人を外側から「助ける対象」にしない
  • 相手の尊厳や声を大切にする
  • 社会の不正義や排除の構造にも目を向ける
  • 自分と異なる背景を持つ人と共に生きる

李聖一神父の人生を通して見ると、この考え方は抽象的な宗教用語ではなく、被爆者の救護、在日コリアンとしての葛藤、核廃絶、難民支援を結ぶ実践的な言葉として見えてきます。

李聖一神父が語る「在日コリアン」と信仰

番組表の紹介では、李聖一神父がアルペの教えを、自身の在日コリアンとしてのアイデンティティの確立や、司祭として生きるための指針にしてきたことが示されています。

被爆の記憶は、日本人だけの物語ではありません。植民地支配や戦争の歴史の中で広島に暮らしていた朝鮮半島出身者やその家族も被爆しました。李さんの語りを通して、「誰を被害者として記憶するのか」「異なる背景の人とどう共に生きるのか」という問いが浮かび上がります。

核廃絶と難民支援へ|アルペの思想は現在も続いている

アルペ神父の活動は広島で終わりません。イエズス会総長となった後も、平和や社会正義を重視し、1980年には難民支援を行うJesuit Refugee Service(JRS)の創設を進めました。

2026年7月にもイエズス会は、難民や庇護希望者を支援する取り組みを紹介する中で、アルペの「他者のために」という言葉を改めて掲げています。半世紀以上前の言葉が、現在の難民支援や教育の現場でも使われ続けていることが分かります。

番組が「新たな戦争の時代に輝く意味を問う」とするのは、アルペを過去の人物として記念するのではなく、核兵器、戦争、難民、排除という現在の問題にどう向き合うかを視聴者自身に考えさせるためでしょう。

語りはサヘル・ローズ|番組を見る前に押さえたいポイント

語りを担当するのはサヘル・ローズさんです。初回放送時には自身のSNSでもナレーション担当を告知し、「隣人愛」や「平和」を問いかける番組であることを伝えていました。

  • アルペ神父は原爆投下直後にどのような救護をしたのか
  • 李聖一神父の母はアルペ神父とどう関わったのか
  • 「他者のために」は慈善と何が違うのか
  • 在日コリアンのアイデンティティと信仰がどう結びつくのか
  • 核廃絶と難民支援にアルペの思想がどう受け継がれたのか

この5点を意識すると、1時間の番組で扱われる人物と歴史のつながりが見えやすくなります。

FAQ

Q. 8月16日の再放送は何時から?
午前5時から6時まで、NHK Eテレ1・東京です。

Q. 出演者は?
カトリック司祭の李聖一さんが出演し、サヘル・ローズさんが語りを担当します。

Q. 「他者のために」とは?
アルペ神父が1973年に示した「Men for Others」に由来し、他者の尊厳を守り、共に生きる連帯の姿勢を表す言葉として受け継がれています。

参考情報

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