体感!グレートネイチャー氷河SP|氷河はなぜ消える?生成・移動・後退と「成長する氷河」【9月9日】|9/9 15:30

2026年9月9日(水)15時30分からNHK BSP4Kで放送される「体感!グレートネイチャー SP 消えゆく絶景!?氷河!」は、南極、南米パタゴニア、カナディアンロッキー、アラスカをつなぎ、氷河が「生まれる・動く・失われる」という一連の変化を追う89分の特集です。NHKオンデマンド公式では、この20年で地球上から失われた氷が28兆トンに及ぶことを入り口に、南極氷床の調査映像を初公開すると案内しています。

当サイトには同じ氷河SPについて、南極・パタゴニア・カナディアンロッキー・アラスカのロケ地を整理した既存記事があります。今回は内容を重ねず、「氷河はどうできるのか」「なぜ後退するのか」「成長する氷河とは何か」という仕組みに軸足を置き、放送中に浮かびやすい疑問を先回りして整理します。

9月9日「消えゆく絶景!?氷河!」の放送時間と見どころ

項目内容
番組名体感!グレートネイチャー SP 消えゆく絶景!?氷河!
放送局NHK BSP4K
放送日時2026年9月9日(水)15:30〜16:59
本編89分
語り井田香菜子
主な舞台南極/南米パタゴニア/カナディアンロッキー/アラスカ
中心テーマ氷床調査、氷河の力、生成メカニズム、後退後の変貌、成長する氷河

NHKの公式番組説明で特に注目したいのは、地域ごとに役割が分かれている点です。南極では巨大な氷床の現在、パタゴニアでは地形を変える氷河の力、カナディアンロッキーでは氷河の生成、アラスカでは氷河が失われた後の変化と珍しい「成長する氷河」が扱われます。単なる絶景集ではなく、氷の一生を地域横断で理解できる構成です。

氷河はどうできる?雪が氷になり、重力でゆっくり流れ始める

氷河の出発点は、長期間にわたって解け切らずに積み重なる雪です。米国のNational Snow and Ice Data Center(NSIDC)は、標高の高い涵養域で雪が蓄積し、圧縮されて氷へ変わり、氷体の重さによる変形で斜面下方へ流れると説明しています。つまり、氷河は「凍ったまま止まっている巨大な氷」ではなく、時間をかけて動く存在です。

今回のカナディアンロッキーは、この生成メカニズムを見る舞台として公式に予告されています。放送では白い景観だけでなく、雪の蓄積域、氷の厚み、流れの向きといった要素に注目すると、氷河が大地を移動する仕組みをつかみやすくなります。

氷河はなぜ消える?ポイントは「入ってくる雪」と「失われる氷」の収支

氷河の増減を理解するキーワードが質量収支(mass balance)です。NSIDCによると、雪の蓄積量が融解・蒸発・昇華・氷山としての崩落などの損失量を上回れば氷河は成長し、逆に損失が上回れば縮小します。末端が後退しているときでも、氷そのものは下流へ流れ続けています。

海に接する氷河では、空気の暖かさだけではなく海水も重要です。NASAは、暖かい海水が氷河の基部を削る「アンダーカッティング」が後退を加速させる仕組みを紹介しています。番組の南極パートで「どのように溶け出しているのか」を見る際は、表面の融解だけでなく、氷と海の接点にも目を向けると理解が深まります。

南極・パタゴニア・カナダ・アラスカは何を見る場所?4地域の役割を整理

南極|地球の氷が集中する巨大氷床の現在

NHK公式は、地球上の氷の約9割が集中する南極で、分厚い氷床の調査映像を初公開するとしています。今回の最大のポイントは「どれほど大きいか」だけではなく、巨大な氷床でも変化が起きていることを映像で追う点です。

パタゴニア|氷が大地を削り、地形を変える力

パタゴニアでは「氷河の恐るべきパワー」がテーマです。氷河は流れながら岩盤や堆積物に作用するため、山岳地形や谷の形を理解するうえでも重要な存在です。崩落の迫力だけに目を奪われず、氷の移動が周囲の地形に何を残しているかを見ると番組の狙いが伝わりやすくなります。

カナディアンロッキー|氷河が生まれる場所

カナディアンロッキーでは氷河生成の場に立ち会います。積雪が残り続ける場所、氷へ変わる過程、そして流れ始めるまでを意識すると、「氷河はどこから来るのか」という疑問への答えが見えてきます。

アラスカ|消えた後の変貌と、珍しい「成長する氷河」

アラスカでは、氷河が失われた後に景観や環境がどう変わるかに加え、世界的にも珍しい「成長する氷河」が登場します。縮小する氷河と成長する氷河を同じ回で扱うため、氷河の変化を一方向の物語としてではなく、場所ごとの条件で比較できるのが見どころです。

「成長する氷河」はなぜある?ロケ地記事とあわせて見ると理解しやすい

世界の多くの地域で氷河の質量は減少傾向にありますが、すべての氷河が同じ速度・同じ方向へ変化するわけではありません。ある氷河で雪の蓄積が損失を上回れば、その氷河は前進・成長する可能性があります。番組の「成長する氷河」は、広域的な傾向と局地的な例外を切り分けて考える材料になります。

「具体的にどこで撮影されたのか」を先に確認したい方は、当サイトの氷河SPのロケ地まとめも参考になります。同シリーズの地形比較としては、風と砂が地形や化石に作用するモンゴル・ゴビ砂漠の地質解説も、氷河による地形形成との違いを見比べる材料になります。

参考情報:NHKオンデマンド「SP 消えゆく絶景!?氷河!」NSIDC Science of GlaciersNSIDC Why Glaciers MatterNASA glacier retreat解説

よくある質問

9月9日の「体感!グレートネイチャー」氷河SPは何時から?

2026年9月9日(水)15:30〜16:59、NHK BSP4Kで放送予定です。本編は89分です。

氷河はなぜ動くの?

雪が長い時間をかけて圧縮されて氷となり、厚く重くなった氷体が重力の影響で低い方へ変形・流動するためです。番組ではカナディアンロッキーで氷河が生まれる場面を扱います。

氷河が後退しているなら、氷は動いていないの?

いいえ。末端が後退している氷河でも氷そのものは下流方向へ動いています。積雪などによる増加量より、融解や崩落などによる損失量が大きいと、全体として縮小・後退します。

アラスカの「成長する氷河」は温暖化と矛盾しない?

矛盾とは限りません。氷河の増減は場所ごとの降雪量や融解量などの収支で決まるため、広域では縮小傾向でも、局地条件によって成長する氷河が存在します。番組はその珍しい例にも迫ります。

まとめ|9月9日の氷河SPは「絶景」より一歩深く、氷の収支と動きに注目

9月9日15時30分の「体感!グレートネイチャー SP 消えゆく絶景!?氷河!」は、南極、パタゴニア、カナディアンロッキー、アラスカを通して、氷河が生まれ、動き、地形を変え、失われる過程までを一続きで見られる特集です。NHK公式が示す28兆トンという失われた氷の規模だけでなく、氷河の増減を決める「蓄積と損失のバランス」を押さえておくと、各地の映像がつながって見えてきます。

すでにロケ地を扱った記事があるため、今回は仕組みに焦点を分けました。放送では、南極の氷床調査、パタゴニアの力、カナダの生成、アラスカの成長例を「同じ氷河でもなぜ違うのか」という視点で見比べると、このSPの核心をつかみやすいでしょう。

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