すくすく子育て「赤ちゃんの泣き最新研究」|抱っこで5分歩くと85%泣き止む?8分座る寝かしつけ【8/13】|8/13 11:20

2026年8月13日(木)午前11時20分からNHK Eテレで放送される「すくすく子育て」は、「赤ちゃんの泣き最新研究」がテーマです。

注目は、泣いている赤ちゃんを抱っこして一定のテンポで歩き、その後は抱っこしたまま座るという方法。「5分歩く」「8分待つ」という具体的な時間がなぜ出てくるのか、約85%という数字は何を意味するのか、いわゆる「背中スイッチ」にも関係する最新研究まで整理します。

すくすく子育て「赤ちゃんの泣き最新研究」の放送日時・出演者

番組名すくすく子育て 赤ちゃんの泣き最新研究
放送日時2026年8月13日(木)11:20~11:50
放送局NHK Eテレ1・東京
出演りんたろー。、丸山桂里奈、黒田公美、坂田陽子
語り笠間淳、加納千秋
主なテーマ赤ちゃんの泣き、抱き歩き、寝かしつけ、月齢による泣きの理由

番組表では「成功のカギは、歩くテンポ」と紹介されています。専門家は、乳児の泣きと睡眠を研究する東京科学大学教授の黒田公美さんと、助産師の坂田陽子さん。科学的な研究成果だけでなく、家庭で実践するときの具体的な対処法も扱う内容です。

結論|「5分抱き歩き+8分抱き座り」とは?

研究チームが提案している基本形は、泣いている赤ちゃんに対して、次の流れを試す方法です。

  1. 赤ちゃんを安全に抱っこする
  2. 一定のテンポで5分間、できるだけ止まらず歩く
  3. 赤ちゃんが眠っても、すぐベッドへ置かない
  4. 抱っこしたまま座って約8分待つ
  5. その後、布団やベッドへ寝かせる

これは「どんな赤ちゃんでも必ず13分で眠る」という方法ではありません。狙いは、泣いている乳児にみられる運ばれると落ち着く反応を利用し、さらに眠り始め直後の浅い睡眠を少し安定させてから寝床へ移すことです。

2025年のSciBaby中間結果では84.4%が泣き止んだ

東京科学大学が2025年に公表したSciBaby(サイベビー)の中間結果では、30人の乳児を対象に約300回の実験を実施。開始時に大泣き・泣きかけだった乳児のうち、5分間の抱き歩きによって84.4%が泣き止み、さらに58.4%がその後の8分間の抱き座り終了までに眠ったと報告されています。

NHKエデュケーショナルの番組紹介で「成功率85%」とされているのは、この84.4%という泣き止みの中間結果をもとにした表現です。ここでの「85%」は、全員が眠った割合ではなく、泣いていた乳児が泣き止んだ割合である点が大切です。

2022年の研究では「歩く」こと自体の効果を検証

土台になったのは、2022年に学術誌「Current Biology」で発表された研究です。泣いている乳児に5分間の抱っこ歩きを行った実験では、対象となった泣いている乳児が全員泣き止み、45.5%が歩いている間に眠りました。さらに歩き終えたあと1分以内に眠った乳児もいました。

一方で、もともと泣いていない乳児を5分間抱っこして歩いても、眠りを促す効果は大きくありませんでした。つまりこの方法は、元気に起きている赤ちゃんを強制的に眠らせる方法というより、泣いていて眠気や疲れがある乳児を落ち着かせる場面で検討された方法です。

なぜ抱っこして歩くと泣きやむ?「輸送反応」のしくみ

研究のキーワードは「輸送反応」です。哺乳類の子どもには、親に運ばれると泣きが減り、体が落ち着く反応があると考えられています。

人の赤ちゃんでも、ただ座って抱っこするだけの場合より、抱っこして歩くなど「運ばれている」状態のほうが泣きが減り、心拍数が低下する傾向が確認されました。赤ちゃんを安全に運びやすくするために備わった生得的な反応ではないかと研究されています。

「抱っこしているのに泣き止まないのはなぜ?」と感じることがありますが、今回の研究では抱っこの密着だけでなく、一定の移動が加わることがポイントになっています。

成功のカギ「歩くテンポ」は?実践するときのポイント

番組表でも「成功のカギは、歩くテンポ」と予告されています。SciBabyの公式案内では、音楽に合わせて一定のテンポで、できるだけ止まらずに歩くことがポイントとされています。

  • 平らで片付いた室内を歩く
  • 赤ちゃんの体を保護者の体に密着させ、頭をしっかり支える
  • 急に走ったり、跳ねたりしない
  • 歩いている途中で眠っても、5分間は淡々と歩く
  • 5~10分歩いても泣き続ける場合は、いったん中止して体調を確認する

研究チームの公開資料では「一定のペース」が重視されています。番組でどのようなテンポの取り方が紹介されるのかは、放送の注目ポイントになりそうです。

なぜ寝たあと8分座る?「背中スイッチ」と眠りの深さ

寝かしつけで最大の難関になりやすいのが、抱っこでは眠ったのに、布団へ置いた途端に起きる「背中スイッチ」です。

2022年の研究では、眠った乳児を寝床へ置くと約3分の1が起きました。寝かせる動作の速さよりも、眠り始めてから寝床へ移すまでにどれくらい時間がたっていたかが結果と関係していました。

そこで研究チームは、眠った直後に置かず、抱っこしたまま座って5~8分程度待つ方法を提案しています。SciBabyでは実践しやすい形として「8分間の抱き座り」が採用されています。

2025年のSciBaby実験では、抱き座り8分を統一して行っても、寝た乳児のうち約20%は寝床へ置くと起きたとされています。つまり、8分待てば絶対に背中スイッチを防げるわけではありません。赤ちゃんごとの違いが大きいことも、研究が続いている理由です。

赤ちゃんが泣き止まないときは?研究を試す前に確認したいこと

赤ちゃんの泣きには、空腹、おむつ、暑さ・寒さ、眠気など日常的な理由もあれば、体調不良が隠れている場合もあります。番組でも、月齢によって変化する泣きの理由や助産師からの具体的なアドバイスが紹介される予定です。

日本小児科学会監修の「こどもの救急」では、生後3~4か月ごろには、顔色がよく熱もなくても長く泣くことがあると案内されています。一方、次のような様子があるときは、寝かしつけの工夫だけで済ませず、医療機関への相談を検討する目安になります。

  • 元気がなく、ぐったりしている
  • 呼吸が苦しそう、顔色や皮膚色が悪い
  • 泣いていたのに急に泣き止み、ぐったりした
  • 嘔吐や血便がある
  • 38℃以上の発熱がある
  • 抱っこしてあやしても1時間以上泣き止まない

また、泣き止まないときでも赤ちゃんを激しく揺さぶることは避けてください。休日・夜間に受診すべきか迷う場合は、厚生労働省の子ども医療電話相談「#8000」も利用できます。

最新研究はアプリSciBaby、寝かしつけデバイス「necoron」へ

「5分歩く+8分座る」の研究は、論文だけで終わらず、育児を支援する技術へ発展しています。

SciBabyはiPhone・Androidに対応

東京科学大学の研究チームが開発するSciBabyは、抱き歩きの時間や抱き座りのタイミングを音声で案内するスマートフォンアプリです。2025年にAndroid版が公開され、2026年4月22日にはiOS版もリリースされました。

研究用の脈拍センサーと組み合わせることで、赤ちゃんの生理状態を記録し、将来的には一人ひとりに合った「寝床へ置くタイミング」をAIで予測する研究にもつながっています。

タカラトミー「necoron」は背中スイッチ対策を支援

2026年には、理化学研究所の研究成果と特許技術をもとにしたタカラトミーの寝かしつけサポートデバイス「necoron(ネコロン)」も公開されています。赤ちゃんの心拍情報から状態を推定し、LEDの色で「抱っこで歩く」「抱っこして座る」「ベッドへ寝かせる」といった行動の目安を知らせる開発中の製品です。

現時点では販売時期は未定と案内されていますが、「背中スイッチ」を感覚だけでなく生体データから予測しようとする流れは、赤ちゃんの泣き研究が実生活へ応用されている分かりやすい例です。

出演者|りんたろー。・丸山桂里奈と専門家

番組には、MCのりんたろー。さんと丸山桂里奈さんが出演します。りんたろー。さん、丸山さんはいずれも子育て世代として、研究を家庭でどう受け止めるかという目線にも注目です。

りんたろー。番組MC。EXITのメンバー
丸山桂里奈番組MC。元サッカー日本女子代表
黒田公美東京科学大学 生命理工学院教授。乳児の泣き・睡眠と輸送反応を研究
坂田陽子助産師。家庭での具体的な対応を解説

ウェブの声|「置くと起きる」がやはり難所

育児Q&Aサイトなどを見ると、「抱っこでしか寝ない」「布団へ置くと起きてしまう」という悩みは繰り返し投稿されています。5分の抱き歩きと8分待つ方法を試したものの、寝床へ置くと泣いてしまったという体験も見られます。

こうしたウェブの声からも、研究結果は「必ず成功する裏ワザ」と捉えるより、安全に試せる選択肢をひとつ増やすものと考えるのがよさそうです。SciBaby側も効果には個人差があると明記しています。

よくある質問

Q. 赤ちゃんは本当に5分抱っこして歩けば泣き止む?

A. 2025年のSciBaby中間結果では、開始時に泣いていた乳児の84.4%が5分間の抱き歩きで泣き止みました。ただし全員に同じ効果があるわけではなく、体調や眠気などによって反応は異なります。

Q. 85%は寝た割合?

A. いいえ。約85%は「泣き止んだ」割合です。同じ中間結果では、58.4%がその後の8分間の抱き座り終了までに眠りました。

Q. 寝たらすぐ布団へ置いていい?

A. 研究では、眠り始めてすぐより5~8分程度待ってから寝床へ置いたほうが起きにくい可能性が示されています。SciBabyでは8分間の抱き座りを案内しています。

Q. 歩く速さはどのくらい?

A. 公開されているSciBabyの案内では、音楽に合わせて一定のテンポで、できるだけ止まらず歩くことが推奨されています。走ったり跳ねたりせず、平らで安全な場所で行います。

Q. 何分歩いても泣き止まないときは?

A. 研究チームは、5~10分歩いても泣き続ける場合はいったん歩くのをやめ、赤ちゃんの体調にいつもと違う点がないか確認するよう案内しています。ぐったり、呼吸が苦しそう、顔色不良、発熱、嘔吐・血便などがある場合は医療機関への相談を検討してください。

まとめ|赤ちゃんの泣きを「根性」ではなく科学で考える30分

8月13日の「すくすく子育て 赤ちゃんの泣き最新研究」は、赤ちゃんが泣き止まないときの対応を「経験則だけ」にせず、心拍や睡眠状態を測った研究から考える回です。

  • 泣いている乳児には「5分間の抱き歩き」が有効な可能性
  • 2025年の中間結果では84.4%が泣き止み、58.4%が8分の抱き座り終了までに入眠
  • 歩くときは一定のテンポで、安全な場所をできるだけ止まらず進む
  • 眠ってもすぐ置かず、5~8分待つことが背中スイッチ対策のポイント
  • 効果には個人差があり、泣き方や体調がいつもと違う場合は体調確認を優先する

「どうして泣いているのかわからない」「抱っこでは寝るのに置くと起きる」と悩む人にとって、試す順番と時間の目安が具体的に分かる内容です。

参考情報

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