きょうの健康 ひざ手術3つの違い|人工関節・骨切り術・半月板制動術【8月14日】|8/13 24:40

2026年8月14日(金)午前0時40分~0時55分(13日木曜深夜)のNHK Eテレ『きょうの健康』は、ひざの痛み タイプ別徹底対策「増える手術の選択肢」です。

変形性ひざ関節症の手術というと「人工関節」を思い浮かべる人が多いかもしれません。今回の放送では、関節を人工物に置き換える人工関節置換術だけでなく、O脚・X脚などの脚の配列を整えてひざへの負担を分散する骨切り術、外側へずれた半月板を関節内へ戻して機能を保つことを目指す半月板制動術まで紹介されます。

「人工関節と骨切り術は何が違う?」「半月板制動術とはどんな手術?」「自分の関節を残せる手術はある?」と検索している人向けに、番組のポイントと公的・大学病院の情報を整理します。手術の適否は画像検査、変形の程度、痛みや生活への支障、年齢・活動性などを総合して決めるため、この記事だけで術式を自己判断しないようにしてください。

この記事の要点

  • 放送は2026年8月14日(金)0:40~0:55、NHK Eテレ1・東京
  • 講師は東京科学大学教授の古賀英之医師
  • 人工関節置換術は、傷んだ関節面を人工関節に置き換える代表的な手術
  • 骨切り術は、O脚・X脚などの脚の配列を矯正して負担の偏りを減らす「関節温存」の選択肢
  • 半月板制動術は、逸脱した半月板を脛骨側へ制動し、半月板機能の再建を目指す関節鏡手術
  • 早期の変形性ひざ関節症では、骨切り術と半月板への手術を組み合わせる考え方も紹介される

『きょうの健康』8月14日「増える手術の選択肢」放送日時・出演者

番組名きょうの健康 ひざの痛み タイプ別徹底対策「増える手術の選択肢」
放送局NHK Eテレ1・東京
放送日時2026年8月14日(金)0:40~0:55(13日木曜深夜)
講師古賀英之医師(東京科学大学教授)
キャスター島津咲苗、佐々木智一
主な内容人工関節置換術、骨切り術、半月板制動術、複数術式を組み合わせた関節温存治療

番組表の公式SI情報では、変形性ひざ関節症に対する人工関節置換術、O脚・X脚を矯正する骨切り術、半月板逸脱に対する半月板制動術を取り上げます。さらに、早期の段階で骨切り術と半月板制動術を同時に行い、関節への負担を減らして変形性ひざ関節症の進行を遅らせることを目指す手術も紹介されます。

シリーズの前回までに、ひざ痛の原因や運動療法も扱われています。まず原因を整理したい方は「きょうの健康 ひざの痛み原因の見分け方」、運動療法を確認したい方は「きょうの健康 ひざの痛み『あなたに合った運動は?』」もあわせてどうぞ。

結論|人工関節だけではない。ひざを残す「関節温存手術」も選択肢

日本整形外科学会は、変形性膝関節症に対して、薬・注射・運動療法・装具などの保存的治療を行い、それでも十分な改善が得られない場合に手術を検討すると説明しています。手術には、関節鏡手術、高位脛骨骨切り術、人工膝関節置換術などがあります。

今回の放送で大きなポイントになるのは、「手術=人工関節」と一つに決めつけないことです。東京科学大学では、比較的若い人や変性の程度が軽い人には自分の関節を残す骨切り術、末期の変形性関節症には人工関節置換術を行っており、半月板逸脱が関係するケースでは半月板Centralization法(制動術の考え方)も取り入れています。

手術何をする?主に狙う問題自分の関節
人工関節置換術傷んだ関節面を人工関節に置き換える進行した変形・強い痛み・機能障害関節面を人工物へ置換
骨切り術脛骨や大腿骨の角度を調整し、脚の配列を矯正するO脚・X脚などによる荷重の偏り温存する
半月板制動術逸脱した半月板を脛骨側へ縫合・制動する半月板逸脱による機能低下温存を目指す

人工関節置換術とは?進行した変形性ひざ関節症の代表的な手術

人工膝関節置換術は、傷んだ膝関節の表面を切除し、金属や樹脂などでできた人工関節へ置き換える手術です。変形性ひざ関節症が進み、保存的治療だけでは痛みや歩行などの日常生活上の支障が十分に改善しない場合に検討されます。

日本整形外科学会は、変形性ひざ関節症が進行すると、安静時にも痛みが取れにくくなり、変形が目立ち、ひざが伸びにくくなって歩行が困難になることがあると説明しています。こうした進行例で人工関節置換術が選択肢になります。

一方で、人工関節を検討する段階や手術範囲は、レントゲンなどの画像だけでなく、痛み、可動域、生活への影響、本人が望む活動レベルなども含めて判断されます。「レントゲンで変形がある=すぐ人工関節」という意味ではありません。

骨切り術とは?O脚・X脚を矯正して負担の偏りを減らす

骨切り術は、脛骨や大腿骨の一部を切って角度を調整し、脚の配列を整える手術です。O脚やX脚によって膝の一部へ荷重が集中している場合に、体重がかかる位置を変えることで負担を分散させます。

変形性ひざ関節症でよく知られるのが高位脛骨骨切り術です。人工関節へ置き換えるのではなく自分の膝関節を残すため、「関節温存手術」の一つとして位置づけられます。東京科学大学も、若年者や比較的変性の程度が軽い患者に骨切り手術を行うと案内しています。

ただし、骨切り術なら誰でも自分の関節を残せるわけではありません。変形の場所や程度、靱帯・半月板の状態、可動域、活動性などによって適否が変わります。

半月板制動術とは?「半月板逸脱」を戻して機能再建を目指す

半月板は、膝関節の内側と外側にあるクッション状の組織で、荷重分散や衝撃吸収、関節の安定性に重要な役割があります。その半月板が関節の外側へ押し出される状態が半月板逸脱です。

東京科学大学は、半月板逸脱では半月板が荷重部から外へ飛び出して機能しにくくなることに注目し、関節鏡で半月板を本来の位置へ戻すCentralization法を開発してきました。厚生労働省の現行診療報酬にも「K069-4 半月板制動術(関節鏡下)」が掲載され、逸脱した半月板を脛骨に制動して半月板機能を再建することを目的とする術式として扱われています。

「半月板損傷=切除」とは限りません。半月板をできる限り温存する考え方が広がっており、損傷部を縫う手術や、逸脱を戻す制動術など、病態に応じて選択肢が分かれます。

骨切り術+半月板制動術を同時に行うのはなぜ?

変形性ひざ関節症では、O脚・X脚などのアライメント異常と半月板逸脱が同時に存在することがあります。この場合、骨の角度だけを整えても半月板の機能低下が残る可能性があります。

そこで東京科学大学では、初期の変形性膝関節症に対し、骨切り術による関節への荷重調整と、半月板Centralization法による半月板機能の再建を組み合わせる治療に取り組んでいます。今回の『きょうの健康』でも、早期に骨切り術と半月板制動術を組み合わせ、変形性ひざ関節症の進行を遅らせることを目指す選択肢が紹介されます。

どの手術が向いている?年齢だけでなく「変形・半月板・活動性」で考える

「何歳なら人工関節?」「若ければ骨切り術?」と年齢で線引きしたくなりますが、実際の術式選択は年齢だけでは決まりません。日本整形外科学会は、問診・診察で痛み、関節の動き、腫れ、O脚変形などを確認し、X線、必要に応じてMRIで状態を評価すると説明しています。

  • 変形の程度:関節のすき間がどの程度狭くなっているか
  • 脚の配列:O脚・X脚などで負担が一部へ集中していないか
  • 半月板の状態:損傷や逸脱があるか
  • 痛みと機能:歩行、階段、仕事、家事、睡眠などへどの程度影響しているか
  • これまでの治療:運動療法、薬、注射、装具などで改善したか
  • 活動性:仕事やスポーツを含め、どの程度の活動を希望するか

手術を考えるときは「どの手術が一番新しいか」ではなく、自分の膝で何が痛みと機能低下の中心になっているかを確認することが重要です。

手術を考える前に確認したいこと

変形性ひざ関節症は、すべての人が手術になる病気ではありません。日本整形外科学会は、症状が軽い場合には鎮痛薬や外用薬、ヒアルロン酸注射、大腿四頭筋の強化、関節可動域改善訓練、装具などを行い、十分な改善が得られない場合に手術を検討するとしています。

  • 保存的治療を続けても生活に支障が大きいか
  • 痛みの原因が変形性ひざ関節症だけなのか
  • 半月板逸脱や靱帯の問題が関係していないか
  • 自分の関節を残す手術が候補になるか
  • 期待できることだけでなく、合併症やリハビリも説明を受けたか

「手術を勧められたが、人工関節しか選べないのか知りたい」という場合は、画像や診断名をもとに、骨切り術や半月板温存手術が候補になる病態かどうかを整形外科で確認すると、選択肢を整理しやすくなります。

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ひざの手術でよく検索される疑問

人工関節置換術と骨切り術は何が違いますか?

人工関節置換術は傷んだ関節面を人工関節へ置き換える手術です。骨切り術は骨の角度を調整して荷重の偏りを変え、自分の膝関節を残すことを目指します。どちらが適するかは変形の程度や場所、活動性などで変わります。

半月板制動術はどんな人に行う手術ですか?

厚生労働省の診療報酬上では、半月板制動術は逸脱を伴う半月板損傷などに対し、逸脱した半月板を脛骨側へ制動して機能再建を目的に行う関節鏡手術として位置づけられています。適応はMRIなどの画像や症状を含めて専門医が判断します。

変形性ひざ関節症は手術しないと治りませんか?

すべての人が手術になるわけではありません。日本整形外科学会は、薬、注射、運動療法、装具などの保存的治療を行い、それでも十分な改善が得られない場合に手術を検討するとしています。

O脚なら骨切り術を受けられますか?

O脚は骨切り術を検討する重要な要素ですが、O脚だけで適応は決まりません。変形の場所や程度、半月板・靱帯の状態、可動域、年齢、活動性などを総合して判断します。

人工関節を勧められたらセカンドオピニオンを受けてもいいですか?

治療方針を十分に理解して納得するため、別の医師に意見を求めることは選択肢の一つです。特に人工関節、骨切り術、半月板温存手術など複数の選択肢について比較したい場合は、現在の画像や検査結果を準備して相談すると話が進みやすくなります。

まとめ|8月14日の『きょうの健康』は「人工関節以外の手術」を知る回

2026年8月14日0時40分からの『きょうの健康』では、変形性ひざ関節症の手術について、人工関節置換術だけでなく、関節を残す骨切り術、半月板逸脱に対する半月板制動術まで紹介されます。

検索前に押さえておきたいのは、「どの手術が優れているか」ではなく「自分の膝の病態にどの手術が合うか」という視点です。人工関節、骨切り術、半月板制動術は役割が異なり、変形の程度、脚の配列、半月板の状態、生活上の困りごとなどを見ながら選びます。

参考情報

本記事は番組内容の予習・復習を目的とした一般向け情報です。個別の診断、手術適応、術式の選択は、整形外科での診察・画像検査などをもとに判断されます。

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