
きょうの健康「耳鳴り」原因・治療|補聴器・教育的カウンセリング・TRT【8月12日】|8/12 12:00
2026年8月12日(水)正午のNHK Eテレ『きょうの健康』は、「これで解消!耳の不快な症状『耳鳴り』」の再放送です。何も音がしていないのに「キーン」「ジー」「ザー」などの音を感じる耳鳴りについて、起こる仕組みと、つらさを軽くするための対策を取り上げます。
番組の中心は、耳鳴りが起こる仕組みを理解して不安を和らげる「教育的カウンセリング」、難聴がある人への補聴器の活用、音を使って耳鳴りへの反応を変えていく耳鳴り再訓練法(TRT)です。
「耳鳴りはなぜ起こる?」「治し方は?」「補聴器で楽になる?」「片耳だけの耳鳴りは危険?」「病院は何科?」と調べている人向けに、番組情報と耳鼻咽喉科・聴覚医学の専門情報を分けて整理します。
この記事の要点
- 放送は2026年8月12日(水)12:00~12:15、NHK Eテレ1・東京
- 初回放送は2026年3月4日(水)20:30~20:45
- 講師は神﨑晶医師。番組表では国立東京医療センター感覚器センター室長として出演
- 耳鳴りは難聴と一緒に起こることが多く、聞こえにくくなった音域を脳が補おうとする仕組みが関係すると考えられている
- 慢性的でつらい耳鳴りでは、仕組みを理解する教育的カウンセリングが重要
- 難聴を伴う場合は、補聴器で周囲の音を聞き取りやすくすることで耳鳴りが目立ちにくくなることがある
- 急に聞こえが悪くなった、片耳だけで続く、脈に合わせて鳴る場合などは耳鼻咽喉科で確認したい
『きょうの健康』耳鳴り回の放送日時・出演者
| 番組名 | きょうの健康 これで解消!耳の不快な症状「耳鳴り」 |
|---|---|
| 放送局 | NHK Eテレ1・東京 |
| 再放送日時 | 2026年8月12日(水)12:00~12:15 |
| 初回放送 | 2026年3月4日(水)20:30~20:45 |
| 講師 | 神﨑晶医師(番組表記:国立東京医療センター感覚器センター室長) |
| キャスター | 岩田まこ都、大川悠介 |
| 主な内容 | 耳鳴りの仕組み、教育的カウンセリング、補聴器、耳鳴り再訓練法(TRT) |
番組表では、加齢性難聴などによって外部から入る音が減ると、脳が失われた音域を補おうとして感度を高め、その結果として耳鳴りを感じるという考え方が紹介されています。治療では「音そのものを完全に消す」ことだけを目標にせず、耳鳴りに対する不安や注意の集中を弱め、生活への影響を減らすアプローチが中心になります。
耳鳴りとは?「キーン」「ジー」「ザー」と聞こえる理由
耳鳴りは、外に音源がないのに音を感じる状態です。高い「キーン」という音だけでなく、「ジー」「ザー」「ゴー」「ピー」など、人によって聞こえ方はさまざまです。片耳だけの場合も両耳の場合もあり、ずっと続く人もいれば、静かな場所や夜だけ目立つ人もいます。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、耳鳴りは難聴とともに出現することが多いと説明しています。加齢性難聴、突発性難聴、メニエール病など、聞こえに関わる病気で耳鳴りが出ることもあるため、耳鳴りだけでなく「聞こえ方に変化がないか」を見ることが重要です。
なお、同じ耳の不快感でも、耳の入口から鼓膜までの炎症は外耳炎、鼓膜の奥の炎症は中耳炎です。耳の痛み・かゆみ・耳だれがある人は「きょうの健康『外耳炎』原因・治療・正しい耳掃除」、耳の詰まりや中耳炎の種類が気になる人は「きょうの健康『中耳炎』大人の症状・種類・治療」も参考になります。
教育的カウンセリングとは?耳鳴りへの不安を減らす治療
今回の番組で重要なキーワードが「教育的カウンセリング」です。耳鳴りの仕組みや、どのようなときに強く意識しやすいかを理解し、「この音は危険なのでは」といった不安を小さくしていく考え方です。
日本聴覚医学会の「耳鳴診療ガイドライン2019年版」でも、教育的カウンセリングは耳鳴り診療の重要な要素として扱われています。耳鳴りは不安やストレス、睡眠不足などでつらさが増すことがあり、音への警戒が強くなるほど意識から離れにくくなるため、耳鳴りを正しく理解すること自体が治療の土台になります。
補聴器で耳鳴りが楽になることがあるのはなぜ?
耳鳴りと難聴が一緒にある人では、補聴器が選択肢になることがあります。聞こえにくくなった外部の音を補うことで、会話や生活音が入りやすくなり、相対的に耳鳴りへ向いていた注意が分散しやすくなるためです。
米国国立聴覚・コミュニケーション障害研究所(NIDCD)も、難聴を伴う耳鳴りでは補聴器が主な対策の一つになると説明しています。ただし、耳鳴りがあるからといって全員に補聴器が必要なわけではありません。まず聴力検査を行い、難聴の程度や生活上の困りごとに合わせて耳鼻咽喉科や補聴器相談医と検討します。
耳鳴り再訓練法(TRT)と音響療法|音を消すより「気になりにくくする」
番組では、音楽などを使う「耳鳴り再訓練法」も紹介されます。一般にTRT(Tinnitus Retraining Therapy)は、耳鳴りについてのカウンセリングと、環境音や小さな音を利用する音響療法を組み合わせ、耳鳴りを必要以上に意識しない状態を目指す方法です。
夜の静かな部屋で耳鳴りが目立つ人では、無音にするより、ラジオ・環境音・小さなBGMなどを使ったほうが気になりにくい場合があります。一方で、音量を大きくして耳鳴りを無理にかき消す必要はありません。耳鳴りや難聴の状態に合わせて、専門家と方法を調整するのが基本です。
片耳だけ・突然の耳鳴りは?早めに受診したいケース
多くの耳鳴りは深刻な病気と直結するものではありませんが、耳鳴りの出方によっては原因を確認したほうがよい場合があります。特に「急に聞こえが悪くなった」ことを伴う耳鳴りは、突発性難聴などの可能性があるため、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診してください。
- 突然の耳鳴りと同時に聞こえが悪くなった
- 片耳だけの耳鳴りが続く、左右で聞こえ方に差がある
- 脈拍に合わせてドクドク、ザーザーと鳴る
- 強いめまい、ふらつき、顔の動かしにくさなどを伴う
- 耳鳴りが睡眠や仕事に大きく影響している
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、突発性難聴は早期治療が重要と案内しています。また、海外の耳鳴り診療ガイドラインでも、片耳だけの耳鳴り、左右差のある難聴、拍動性耳鳴りなどでは詳しい評価が必要になる場合があるとされています。
耳鳴りは何科?耳鼻咽喉科で行う主な検査
耳鳴りで受診する診療科は、まず耳鼻咽喉科です。問診では、いつから始まったか、片耳か両耳か、どんな音か、聞こえにくさ・めまい・耳の詰まりがあるかなどを確認します。
- 耳の診察:耳垢、外耳炎、中耳炎などがないか確認
- 純音聴力検査:聞こえにくい音域や左右差を確認
- 語音聴力検査など:必要に応じて言葉の聞き取りを評価
- 画像検査:拍動性耳鳴りや片耳だけの耳鳴り、左右差のある難聴などで必要性を判断
耳鳴りの原因が耳垢や中耳の病気など明確な場合は、その治療で改善することがあります。一方、慢性的な耳鳴りでは「完全に消す薬」を探し続けるより、難聴への対応、カウンセリング、音響療法、睡眠やストレスへの対策などを組み合わせ、生活への影響を減らすことが現実的な目標になります。
耳鳴りについてよくある質問
耳鳴りは自然に治ることがありますか?
一時的な耳鳴りは自然に軽くなることがあります。一方、長く続く耳鳴りでは、難聴やほかの耳の病気がないかを調べたうえで、つらさを軽くする治療を検討します。
耳鳴りを治す薬はありますか?
慢性の耳鳴りそのものを確実に消す薬は確立していません。原因となる病気がある場合はその治療を行い、慢性的でつらい耳鳴りではカウンセリング、補聴器、音響療法、認知行動療法などが検討されます。
耳鳴りがすると補聴器が必要ですか?
全員に必要なわけではありません。聴力検査で難聴があり、聞こえにくさと耳鳴りの両方が生活に影響している場合に、補聴器が役立つことがあります。
片耳だけの耳鳴りは危険ですか?
片耳だけだから必ず危険というわけではありませんが、左右差のある難聴や別の病気が隠れていないか確認するため、続く場合は耳鼻咽喉科で聴力検査を受けるのがおすすめです。突然の難聴を伴う場合は早めの受診が重要です。
耳鳴りは何科を受診すればいいですか?
まず耳鼻咽喉科です。耳の診察と聴力検査を行い、必要に応じて追加の検査やほかの診療科への紹介を検討します。
まとめ|耳鳴りは「仕組みを知る」「聞こえを補う」「気になりにくくする」がポイント
2026年8月12日放送の『きょうの健康』耳鳴り回では、耳鳴りが起こる仕組みを理解する教育的カウンセリング、難聴がある人への補聴器、音を使う耳鳴り再訓練法などが紹介されます。
慢性的な耳鳴りでは、音を完全に消すことだけにこだわらず、耳鳴りへの不安を減らし、聞こえを整え、睡眠や日常生活への影響を小さくしていくことが大切です。一方、突然の聞こえにくさを伴う耳鳴り、片耳だけで続く耳鳴り、脈に同期する耳鳴りなどは、原因を確認するため耳鼻咽喉科へ相談してください。
参考情報
- 番組表.Gガイド|きょうの健康「耳鳴り」2026年8月12日
- 東京医療センター|神﨑晶医師「きょうの健康」出演情報
- 東京医療センター|聴覚障害研究室 神崎晶医師
- 日本聴覚医学会|関連ガイドライン(耳鳴診療ガイドライン2019年版)
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会|耳の症状
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会|突発性難聴
- NIDCD|Tinnitus

