『憶えのない殺人』後編ネタバレ|真犯人・結末と前編あらすじ、キャスト・配信

NHK土曜ドラマ『憶えのない殺人』後編「迷宮」が、2026年8月1日(土)22時からNHK総合で放送されます。認知症を患う元警官・佐治英雄(小林薫)が、身に憶えのない殺人事件で刑事・北嶺亜弓(尾野真千子)に疑われるヒューマンミステリーです。

本作は2025年にNHK BSで放送された89分の特集ドラマを、前編「容疑者」と後編「迷宮」に再編集したものです。検索が増えている「真犯人は誰」「佐治は本当に殺したのか」「原作はあるのか」「再放送・配信はどこか」を、前半はネタバレを抑え、後半は結末まで含めて整理します。

正式タイトルは「憶えのない殺人」です。「覚えのない殺人」と検索した場合も同じ作品を指します。

この記事の要点

  • 後編「迷宮」は2026年8月1日(土)22:00~22:45、NHK総合で放送
  • 2025年のNHK BS版を前後編に再編集した地上波初放送
  • 原作小説や実話ではなく、大森美香のオリジナル脚本
  • 佐治を疑わせる決定的な証拠は凶器の灰皿に残った指紋
  • 記事後半では真犯人、指紋が付いた理由、ラストの意味を解説

『憶えのない殺人』後編の放送時間・基本情報

番組名土曜ドラマ『憶えのない殺人』後編「迷宮」
放送日時2026年8月1日(土)22:00~22:45
放送局NHK総合
前編「容疑者」2026年7月25日(土)放送
初放送2025年2月22日、NHK BSで89分版を放送
主演小林薫
大森美香
音楽河野伸
演出片岡敬司
配信NHK ONE、NHKオンデマンド

2026年のNHK総合版は、89分の単発ドラマを2週に分けた構成です。新作の続編ではなく、BS放送済み作品の地上波初放送にあたります。

また、本作は東京ドラマアウォード2025の単発ドラマ部門・優秀賞を受賞しています。殺人事件の謎だけでなく、認知症の当事者が自分の記憶を信じられなくなる恐怖と、周囲が病名だけで人物を判断する危うさを描いた点が大きな特徴です。

前編「容疑者」のあらすじを簡単に振り返り

東京郊外のいずみ町で長年、駐在警官として住民を守ってきた佐治英雄は、退職から10年がたち、一人で暮らしていました。妻の鮎子はすでに亡くなり、海外で国際協力事業に携わる娘・花澄とも離れて暮らしています。

佐治には、同じ乾電池を何度も買う、自宅ではなく昔の駐在所へ帰ろうとする、亡き妻や知人の姿が見えるといった変化が現れます。地元の医師・楢崎康英から、初期の認知症が疑われると告げられますが、佐治は簡単には受け入れられません。

そんな中、町で桧沢肇が殺害されます。桧沢は、かつて地下アイドルを目指していた奥田沙苗につきまとい、佐治が現役時代に逮捕した男でした。服役後も沙苗への執着をやめず、再び彼女を傷つけたため、佐治には桧沢を強く憎む理由がありました。

事件を追う北嶺は、犯行時刻前後の防犯カメラに佐治とみられる人物が映っていたことや、佐治しか持っていない特徴的なエコバッグから疑いを深めます。佐治は無実を主張しますが、事件当夜の記憶がなく、「自分は忘れているだけで、本当は殺したのではないか」という恐怖に追い込まれていきます。

後編「迷宮」のあらすじ【ネタバレなし】

コンビニで騒動を起こした佐治は、北嶺から事情聴取を受けます。北嶺は、認知症によって殺人を犯した事実そのものを忘れている可能性を示しますが、犯行現場から佐治を犯人と断定できる証拠は見つかりません。

落ち込む佐治の前に、亡き妻・鮎子の姿が現れます。長年自分を理解してくれた妻の存在に励まされた佐治は、元警官として事件を調べ直し、たとえ自分が犯人だったとしても真相を突き止めようとします。

一方、北嶺も「認知症だから記憶がない」「徘徊したから動機のある場所へ行った」と単純に結びつけてよいのかを問われます。佐治の行動には、失われていない記憶と理由がありました。捜査が進む中、凶器から決定的な証拠が見つかり、佐治はつらい選択を迫られます。

キャスト・登場人物一覧

役名出演者人物設定
佐治英雄小林薫いずみ町で25年間駐在を務めた元警官。初期の認知症を患い、殺人事件の容疑者になる
北嶺亜弓尾野真千子桧沢殺害事件を追う刑事。物証と佐治の記憶の欠落から疑いを深める
楢崎康英橋本じゅん佐治の健康を気にかける地元の医師。認知症の人にも理性と尊厳があると訴える
稲岡勇也松澤匠北嶺とともに捜査する刑事
奥田沙苗鞘師里保元地下アイドル。桧沢のストーカー被害に長年苦しんできた
桧沢肇西村和泉殺人事件の被害者。沙苗につきまとい、佐治に逮捕された過去を持つ
安原芳江阿南敦子町のスーパーで働き、かつての駐在だった佐治を慕う住民
佐治花澄中越典子佐治の娘。父の認知症を知り、海外から帰国する
内山宗史郎螢雪次朗町の住民で消防団長。佐治をよく知る
佐治鮎子筒井真理子佐治の亡き妻。佐治の記憶や幻影の中に現れる

小林薫さんと尾野真千子さんは、NHK連続テレビ小説『カーネーション』でも共演しています。本作では、容疑者と刑事として激しく向き合いながら、後半では互いの見方が変化していく関係を演じます。

原作はある?実話ではなく大森美香のオリジナル脚本

『憶えのない殺人』に原作小説はありません。脚本家・大森美香さんによるオリジナル作品で、特定の実在事件をそのままドラマ化した実話作品でもありません。

大森美香さんは『カーネーション』『あさが来た』『青天を衝け』などを手がけてきました。本作では、認知症を単なるミステリーの仕掛けにせず、病気によって本人の尊厳や長年の生き方まで否定されかねない問題を、捜査する側の視点も含めて描いています。

タイトルの「憶え」には、事件当夜の記憶だけでなく、町を守った年月、妻との暮らし、住民との関係など、佐治の中に残り続けるさまざまな記憶が重ねられています。

後編の見どころは認知症と「記憶の理由」

認知症だから理性がないとは限らない

北嶺は、佐治が事件を忘れている可能性を合理的に追います。しかし楢崎は、認知症の人にも理性と尊厳があり、記憶が曖昧であることを理由に罪を押しつければ人権に関わると指摘します。

この対話により、物語は「記憶がない人は犯人なのか」という謎から、周囲がその人の人生や行動の理由をどこまで見ようとするかという問いへ広がります。

同じ行動を繰り返すことにも背景がある

佐治が何度も乾電池を買っていたことや、昔の駐在所へ向かっていたことは、単なる不可解な行動ではありません。長年、町の安全を守ってきた生活習慣と責任感が、現在の行動に残っていたことが分かります。

北嶺も、認知症だった祖母が繰り返し向かった場所には、家族を助けた思い出があったと知ります。行動だけを見て判断せず、その人にとっての意味を尋ねることが、後編の重要なテーマです。

【ネタバレ】真犯人は誰?佐治を疑わせた証拠と結末

ここから先は後編「迷宮」の真犯人とラストに触れます。

真犯人は奥田沙苗

桧沢肇を殺した真犯人は、鞘師里保さん演じる奥田沙苗です。沙苗は引っ越しを重ねても桧沢につきまとわれ、再び生活を脅かされていました。警察に守られ続けることも、逃げ続けることもできない状況で追い詰められ、桧沢を殺害します。

沙苗は事件の約1週間前に凶器となる灰皿を用意し、桧沢の部屋を訪ねて犯行に及びました。衝動だけではなく、長期間のストーカー被害によって極限まで追い込まれた末の計画的な犯行だったことが示されます。

凶器に佐治の指紋が付いた理由

捜査を決定的に動かしたのは、凶器の灰皿から佐治の指紋が見つかったことでした。しかし、佐治が桧沢を殴ったわけではありません。

事件後、沙苗は灰皿を袋に入れて公園のごみ箱付近へ捨てます。深夜にその場を通りかかった佐治は、猫の鳴き声をきっかけに血のついた灰皿を見つけ、手に取っていました。この行動を忘れていたため、佐治自身も指紋の説明ができず、自分が犯人だと思い込んでしまいます。

沙苗が自首した理由

沙苗は桧沢を殺したあと、自分も死ぬつもりでした。ところが事件の夜、偶然会った佐治が、彼女が生きていたことを心から喜びます。かつて守ってくれた駐在の笑顔が残り、沙苗は死ぬことを思いとどまります。

佐治が指紋を理由に自首しようとしたころ、沙苗は警察へ出頭します。佐治は沙苗の犯行を肯定しませんが、彼女がここまで追い詰められた背景を警察側も忘れてはならないと伝えます。

ラストの敬礼が示すもの

夏祭りの日、北嶺は佐治と再会します。しかし佐治は、すでに北嶺のことを思い出せません。北嶺は自分が刑事であり、後輩として佐治を尊敬していると伝え、去っていく佐治へ敬礼します。

佐治の記憶から北嶺が消えても、北嶺や町の人々の中には、佐治が警官として生きた時間が残ります。ラストは、本人が忘れてしまっても、その人の生き方や与えたものまで失われるわけではないという結末です。

ウェブの声|小林薫と尾野真千子の演技に反響

ウェブ上では、小林薫さんが見せる戸惑い、怒り、不安、穏やかさの変化に引き込まれたという反応が目立ちます。自分の記憶を信じられない恐怖が表情だけでも伝わり、認知症を身近な問題として考えたという声もあります。

尾野真千子さん演じる北嶺についても、最初は証拠を積み上げる捜査官だった人物が、佐治や楢崎との対話を通じて認知症への見方を変えていく過程が印象的だと受け止められています。

一方で、佐治が血のついた灰皿を拾ったことで指紋が残る展開には、偶然性が強いと感じた視聴者もいます。それでも、真犯人当てだけで終わらず、沙苗を追い詰めたストーカー被害と、佐治の人生を誰が記憶するのかまで描いた余韻を評価する声が多く見られます。

再放送・見逃し配信はどこで見られる?

2026年8月1日の放送は、NHK総合での後編「迷宮」です。2025年のBS版を前後編に再編集した地上波初放送であり、作品そのものはすでに完結しています。

  • NHK ONE:NHK総合の同時配信と、放送後おおむね1週間の見逃し配信
  • NHKオンデマンド:89分の特集ドラマ版を有料配信
  • U-NEXT:NHKオンデマンド作品として89分版の配信ページあり

NHK ONEの見逃し期間が終わったあとは、NHKオンデマンドで作品名を検索すると探しやすくなります。総合版は前後編ですが、オンデマンドでは89分の1本版として表示される場合があります。

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よくある質問

『憶えのない殺人』に原作小説はありますか?

原作小説はありません。大森美香さんによるオリジナル脚本です。

『憶えのない殺人』の真犯人は誰ですか?

真犯人は鞘師里保さんが演じる奥田沙苗です。長年続いた桧沢のストーカー行為に追い詰められ、殺害に及びました。

佐治英雄は桧沢を殺したのですか?

佐治は犯人ではありません。事件後に凶器の灰皿を拾ったため指紋が付き、当夜の行動を覚えていなかったことから疑われました。

2026年の放送は再放送ですか?

2025年にNHK BSで放送された89分版を前後編に再編集した、NHK総合での地上波初放送です。

見逃し配信はどこで見られますか?

放送直後はNHK ONE、長期視聴はNHKオンデマンドで確認できます。U-NEXTにもNHKオンデマンド作品として89分版の配信ページがあります。

まとめ

『憶えのない殺人』後編「迷宮」は、佐治が殺人犯なのかを追うミステリーであると同時に、認知症になった人の記憶と尊厳をどう受け止めるかを問いかける作品です。

真犯人は奥田沙苗で、佐治の指紋は事件後に凶器を拾ったことで付着しました。佐治の疑いは晴れますが、沙苗が犯罪に至るまでストーカー被害から逃れられなかった事実は残ります。そしてラストの敬礼は、佐治が忘れても、彼の生き方を周囲が覚えているという静かな救いを示しています。

参考情報

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