
マイホーム購入の不安が消えない理由は「理想と現実のギャップ」にある
マイホームを購入しようと思い立ってから、まだ1か月も経っていません。最初は「絶対買う」と勢いだけはあったのですが、今ではすっかり不安と悩みでいっぱいになってしまいました。お金のことなのか、住環境のことなのか、それとも老後のことなのか、悩みの種が多すぎて、何に対して不安なのかすら自分でもよくわからない状態です。結論からいうと、こうしたモヤモヤの正体は「理想と現実のギャップ」でした。今回は、そもそも自分はなぜマイホームを買おうと思ったのかを振り返り、理想と現実を整理することで、不安の正体をあぶり出してみようと思います。
そもそも、マイホーム購入を決意した理由
きっかけは「子育て環境への不安」
思い返すと、マイホームを買おうと思った一番大きなきっかけは子どものことでした。私たち夫婦は現在、都内の賃貸マンションに暮らしています。夫婦ともに職場が都内なので、通勤時間の短さを優先して3、4年ほど前から住み始めました。
その後、子どもが生まれて子育てをするうちに、いろいろと気になる点が出てきました。マンションの前の道は、大通りから一本入ったところにあり、路線バスも頻繁に通る交通量の多い道なのに歩道が狭く、小さな子どもが一人で歩くには危険な環境です。車の排気ガスも気になり、空気清浄機を設置したところ、窓を開けるとあっという間に汚染を知らせるランプが点灯するほどでした。こうした環境での子育てに不安を感じたことが、「このままではいけない」と思う最初のきっかけになりました。
マンションではなく一戸建てを希望する理由
子どもも2歳になり、男の子ということもあって、毎日元気に走り回るようになりました。問題は、それが家の中だということです。我が家はマンションの3階で、階下はテナントのため居住スペースではないこともあり、多少の物音は気にせず遊ばせていました。
しかし、それは少し甘い考えでした。階下フロアは問題なくても、隣室や上下階には別の住人が暮らしています。直接苦情を受けたわけではありませんが、マンションの掲示板に全体向けの注意喚起ポスターが貼られたことで、騒音が周囲に届いていた可能性に気づかされました。
集合住宅で暮らす以上、子どもには「静かにしなさい」と言い続けなければなりません。しつけはきちんとしたいと思う一方で、四六時中それを言い続けるのは、子どもにとっても、叱る私たち親にとってもストレスになります。私も妻も一戸建てで育ったこともあり、自然と「一戸建てに住みたい」という気持ちが強くなっていきました。
「資産になるなら」という周囲からの後押し
このころ、私たちの周りでは、ちょうどマイホーム購入ラッシュが起きていました。友人や身内が次々とマイホームを購入していくのを目の当たりにすると、自分たちも欲しくなってしまうのが人情です。「家賃を払い続けるなら、資産になるマイホームを買ったほうがいい」という、よく聞く言葉も後押しになりました。もともと夫婦の中にあった「マイホームが欲しい」という気持ちの背中を押されたかたちです。
将来は子どもをもう一人、実家の近くへ
現在子どもは一人ですが、将来的にもう一人欲しいというのが夫婦共通の願いです。家族が増えたときに頼れる人が近くにいたほうが心強いと考え、引っ越し先は私の実家がある神奈川県横浜市の近辺を希望しています。実家とは現在もときどき行き来しており、嫁姑関係も(おそらく)良好で、子どもも祖父母になついています。土地勘もあるので、引っ越し先としては最適だと考えました。
妻には専業主婦になってほしい
子どもは1歳のころから保育園に預けています。最初は登園のたびに泣いていて、最近ようやく慣れてきたものの、それでも時々さびしくて泣くことがあります。引っ越しをすれば、また新しい環境で泣きまくる日々が続くことになるでしょう。それが単純にかわいそうだと感じています。
親バカな考えだとは思いますが、せめて子どもが小さいうちは、できるだけ母親と一緒にいさせてあげたい。3歳で幼稚園に入ればその間だけ妻がパートに出ることもできるかもしれませんが、基本的にはいつでも家に母親がいる状態にしてあげたい。そう考えて、妻には専業主婦になってもらいたいと思っています。幸い、経済面の不安さえなければ、妻も同じ考えのようです。
理想を書き出し、「できない理由」をハッキリさせる
ここまで、マイホーム購入を決意した理由をあれこれ書き出してみました。これらをまとめると、私が思い描いていた理想は次の5つです。
- 子育てしやすい環境
- 私の地元(横浜)への移住
- 一戸建て
- 妻は専業主婦
- 将来は家族を増やしたい
不安というのは、こうした理想と現実のギャップから生まれるのだと思います。「理想はこうだけど、現実的には難しいからできない」「やりたいけどできない」という状態が続くと、モヤモヤと不安だけが積み重なっていきます。こういうときに大切なのは、できないことは「できない」とハッキリ認め、その理由まで具体的に書き出してしまうことです。私の場合、理想と、それぞれの「できない理由」を並べると次のようになりました。
- 子育てしやすい環境 → 環境の良い物件は価格が高い
- 実家近くへの移住 → 横浜の主要駅近くは特に物件価格が高い
- 一戸建て → そもそもマンションより価格が高い
- 妻は専業主婦 → 世帯収入が減る
- 将来は家族を増やしたい → 育児費用がさらに増える
こうして書き出してみると、私の理想を叶えるためには、結局のところ「お金」が必要だということがわかりました。しかし、私の年収は300万円程度と決して高くありません。正直なところ、「こんな収入でマイホームなんて買えるのか」というレベルです。ただ、前向きに考えれば、収入さえ増やせれば理想と現実のギャップはすべて埋まる、ということでもあります。もちろん、それが一番難しいことではあるのですが(笑)。
そもそも論で整理すると、悩みはシンプルになる
世の中には、嫁姑関係のトラブルや夫婦間の意見の食い違い、マイホーム購入と妊娠・出産のどちらを優先するかなど、もっと複雑な事情を抱えながらマイホーム購入を進めている方も多いと思います。それに比べれば、私の悩みは「収入をどう増やすか」というシンプルな一点に集約できることがわかり、正体不明だったモヤモヤはかなり晴れました。
もちろん、その代わりに「どう収入を増やすか」「本当に増やせるのか」という新しい悩みも生まれましたが、問題の正体さえハッキリすれば、対処方法はいくらでも考えられます。マイホーム購入に関して漠然とした不安や悩みを抱えている方は、一度「そもそも自分はなぜマイホームが欲しいのか」を書き出し、理想と現実のギャップを整理してみることをおすすめします。
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