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世界のドキュメンタリー「アメリカ 貧困と生きる」後編|3人の14年と現在、出口を探す人生|11/5 10:40

2026年11月5日(木)午前10時40分からNHK BSで放送される「世界のドキュメンタリー選『アメリカ 貧困と生きる 後編 出口を求めて』」は、貧困の中で育った3人の子どもを14年間追い続けたドキュメンタリーの後編です。

今回の中心となるのは、幼いころにカメラの前で将来への不安を語っていたジョニー、ブリタニー、カイリーが、2025年に20代半ばを迎えた姿です。大学へ進んだジョニー、2人の子どもを育てるブリタニー、犬と暮らす小さな家を手に入れたカイリー。

それぞれの現在から、貧困を抜け出すことの難しさと、それでも続く夢を見つめます。

11月5日「アメリカ 貧困と生きる」後編の放送日時・作品情報

項目内容
放送日時2026年11月5日(木)10:40~11:23
放送局NHK BS
番組名世界のドキュメンタリー選「アメリカ 貧困と生きる 後編 出口を求めて」
原題Born Poor
制作2025年・アメリカ
制作会社True Vision Productions、WGBH Educational Foundation
作品の軸3人の子どもを14年間追った人生の記録

番組表に掲載された放送枠は10時40分から11時23分までの43分間です。作品の原題は「Born Poor」で、アメリカの貧困を、子ども時代から若者になるまでの当事者の視点で描いています。

制作会社True Visionの作品紹介によると、撮影は2011年に始まり、3つの家族の子どもたちを幼少期から10代、そして成人期まで追跡しました。単発の取材ではなく、同じ人々の暮らしを長い年月にわたって記録した作品です。

後編で描かれる3人の現在は?

後編の大きな見どころは、幼いころの姿を知る3人が、2025年にどのような生活を送っているのかです。番組表の紹介では、3人はいずれも20代半ばになり、それぞれ異なる道を歩んでいます。

ジョニーは大学へ進み、プロのアメフト選手を目指す

ジョニーは回り道を経て大学へ進学し、プロのアメリカンフットボール選手を目指してプレーしています。子どものころからスポーツへの思いを持っていた彼にとって、大学へ進むことは、夢に向かうための大きな一歩です。

一方で、大学に進んだことだけで生活の困難がすべて解消したわけではありません。制作会社の紹介では、3人は若者になってからも、夢を追いながら経済的な困難や、幼少期の貧困が残した影響と向き合っていると説明されています。

ジョニーの歩みを見るときは、進学という結果だけでなく、そこへ至るまでに必要だった時間や回り道にも目を向けたいところです。将来の選択肢を広げるために努力を続ける姿が、後編の重要な軸になります。

ブリタニーは2人の子どもを育てるシングルマザーに

ブリタニーは高校を卒業せず、2人の子どもを育てるシングルマザーになっています。自分の生活を支えるだけでなく、子どもたちの食事や住まい、これからの暮らしにも責任を持つ立場です。

PBSの紹介記事では、ブリタニーが若い母親として、子どもたちに食事や住む場所の心配をさせたくないという思いを抱えていることが紹介されています。自分が幼いころに経験した不安を、次の世代には繰り返させたくないという願いが伝わってきます。

貧困を経験した人が大人になり、親になったとき、過去の困難は本人だけの問題ではなく、子どもの生活にも関わってきます。ブリタニーの章では、親としての責任と、自分自身の将来をどう両立させていくのかが見どころです。

カイリーは犬と暮らす小さな家を手に入れた

カイリーは、犬と静かに暮らせる小さな家を手に入れています。幼いころ、愛犬と引き離された経験があったことも番組表で紹介されています。

犬と一緒に暮らせる住まいを得たことは、彼女にとって生活の変化を感じさせる出来事です。

ただし、家を手に入れたことだけをもって、貧困から完全に抜け出したと決めつけることはできません。作品全体が追っているのは、経済的な安定を求めながら、失敗や喪失を経験しても夢を手放さない3人の姿です。

カイリーの現在は、住まいの確保が生活にどれほど大きな意味を持つのかを考えさせます。幼いころに感じていた不安と、成人後に得た自分の居場所を重ねて見ると、14年間の時間の重みが伝わってきます。

なぜ3人の人生を14年間追い続けたのか

「Born Poor」は、2011年にアメリカ中西部のクアッド・シティーズで撮影を始めました。イリノイ州とアイオワ州の境界付近、ミシシッピ川沿いに広がる地域で、リーマンショック後の景気後退の影響を受けた家庭が取材対象となりました。

制作会社の紹介によると、当時のジョニーの家族は住まいを失い、シェルターで暮らす状況にありました。カイリーは空き缶を集めてお金にし、空腹を感じていたといいます。

ブリタニーも、食べ物に困る家庭があることを幼いながらに気にかけていました。

3人の家庭は同じ状況ではありませんが、景気の悪化や仕事の喪失、住居の不安定さが、子どもの暮らしにどのような影響を及ぼすのかをそれぞれの視点から伝えています。

14年間という長い取材期間があるため、視聴者は子ども時代の発言と、大人になった後の選択を比べることができます。幼いころに思い描いた未来がそのまま実現するとは限りません。

進学、仕事、子育て、住まいなど、人生の節目ごとに状況が変わることが、長期取材ならではの見どころです。

「出口を求めて」は貧困から抜け出した結末を意味する?

後編の副題は「出口を求めて」ですが、3人全員が貧困から抜け出し、問題が解決したという意味ではありません。制作会社は、3人が成人後も経済的な安定を求め、幼少期の貧困が残した影響と向き合っていると説明しています。

ジョニーには大学進学と競技の目標があり、ブリタニーには子どもを育てる日々があり、カイリーには犬と暮らす住まいがあります。生活の形は違っても、3人に共通するのは、過去の経験を抱えながら、より安定した未来を目指していることです。

そのため、番組の見どころは「誰が成功したか」を決めることではありません。幼いころに抱えていた不安が大人になってどう変わったのか、本人たちが何を大切にしているのかを見つめることにあります。

アメリカの貧困を考えるうえで知っておきたいこと

アメリカの貧困は、収入の額だけで測り切れるものではありません。住居費や医療費、税金、仕事にかかる費用、政府の支援をどのように計算へ含めるかによって、貧困の捉え方は変わります。

アメリカ国勢調査局が公表した2024年の報告では、従来の公式貧困率は10.6%、補足的貧困指標(SPM)は12.9%でした。SPMは、政府の支援制度や税金、仕事に伴う費用、医療費、地域ごとの住宅費の違いなども考慮する指標です。

2つの数字は計算方法が異なるため、単純に同じ基準の数字として比べることはできません。

この統計は番組に登場する3人の家庭の状況を直接示すものではありませんが、貧困をどう測るかによって見える姿が変わることを理解する手がかりになります。仕事があるか、学校へ通えたかだけでは、住まいの安定や子どもの将来への不安まで把握できない場合があります。

作品は統計の数字だけでは見えにくい日常を、3人の子ども時代から成人期までの記録を通して伝えています。貧困を「努力が足りないから」と単純化せず、家庭が置かれた経済環境や、長く続く影響にも目を向けたい内容です。

前回(11月4日放送の前編)では何が描かれた?

前編「子どもたちの14年」は、2026年11月4日(水)午前11時からNHK BSで放送される番組として案内されています。前編では、2008年のリーマンショック後に仕事を失い、住宅ローンや家賃を払えず住まいを追われた家庭の子どもたちが、どのような環境で育ったのかを振り返ります。

前編が子ども時代から10代までの歩みを中心に描くのに対し、11月5日の後編は、3人が20代半ばとなった2025年の姿を扱います。前編を見ていない場合でも、後編の番組紹介から、ジョニー、ブリタニー、カイリーがそれぞれ異なる人生を歩んでいることを把握できます。

2日間の放送を続けて見ると、幼いころの発言と成人後の生活を比べながら、14年間の変化を追いやすくなります。

見逃し配信・視聴方法

今回の放送はNHK BSのテレビ番組として案内されています。確認できた番組表には、NHK ONEやNHKオンデマンドでの見逃し配信についての記載はありませんでした。

配信で視聴したい場合は、NHK ONEやNHKオンデマンドの作品ページに本作が掲載されているかを確認してください。テレビで見る場合は、11月5日(木)午前10時40分からの放送枠が目安です。

同じ「世界のドキュメンタリー」では、アメリカの社会問題を扱った作品も放送されています。米国の移民政策を扱った回に関心がある方は、「米市民が見た不法移民」を扱った世界のドキュメンタリーの記事もあわせてご覧ください。

参考にした情報

よくある質問

「アメリカ 貧困と生きる」後編はいつ放送されますか?

2026年11月5日(木)午前10時40分から11時23分まで、NHK BSで放送される予定です。

後編に登場する3人は誰ですか?

ジョニー、ブリタニー、カイリーです。2025年時点で、ジョニーは大学へ進みプロのアメフト選手を目指し、ブリタニーは2人の子どもを育て、カイリーは犬と暮らす小さな家を手に入れています。

原題「Born Poor」はどのような作品ですか?

アメリカで貧困の中に育った3人を、2011年から14年間にわたって追い、子ども時代から成人期までの変化を記録したドキュメンタリーです。

まとめ

11月5日放送の「アメリカ 貧困と生きる」後編は、ジョニー、ブリタニー、カイリーの3人が20代半ばとなった2025年の姿を通して、貧困から抜け出す難しさと、それぞれが求める未来を描きます。

大学進学を目指すジョニー、2人の子どもを育てるブリタニー、犬と暮らす家を手に入れたカイリー。14年間の記録を通して、3人が歩んできた道のりと、今も続く夢に注目したい作品です。

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