THE 陰翳礼讃 谷崎潤一郎が愛した美|8Kで見る「光と影」の美学・出演者|8/31 21:00
2026年8月31日(月)21:00からNHK BS8Kで放送される「THE 陰翳礼讃 谷崎潤一郎が愛した美」は、谷崎潤一郎の名随筆「陰翳礼讃」を、光の階調まで描き分ける8K映像でたどる59分のドキュメンタリーです。
番組の核になるのは、単に「暗い場所が美しい」という話ではありません。明るさを均一にするのではなく、障子越しの光、建築の奥に沈む影、漆器や羊羹の色など、陰影があるからこそ立ち上がる質感を映像としてどう見せるかが大きな見どころです。
THE 陰翳礼讃の放送日時・出演者
| 番組名 | THE 陰翳礼讃 谷崎潤一郎が愛した美 |
| 放送局 | NHK BS8K |
| 放送日時 | 2026年8月31日(月)21:00~21:59 |
| 出演 | 安藤忠雄、大竹伸朗、ロバート・キャンベル、樋場早紀、松本若菜、田中孝史 |
| 朗読 | 長谷川勝彦 |
| 語り | 井上あさひ |
| 初回制作・放送 | 2020年放送の8K番組 |
番組では、建築家の安藤忠雄さん、現代美術家の大竹伸朗さん、文学研究者のロバート・キャンベルさんらの作品や語りも交えながら、谷崎が見つめた「陰翳の美」を現代の感覚へ引き寄せていきます。
谷崎潤一郎「陰翳礼讃」は何を書いた随筆?
「陰翳礼讃」は1930年代に発表された随筆で、西洋化によって生活空間が明るく均一になっていく時代に、日本の住まいや工芸、食、化粧などに残る「薄暗さの美」を言葉で捉えた作品です。海外でも翻訳され、日本文化を知る入口の一つとして読まれてきました。
谷崎が面白いのは、抽象的な美学だけを語らず、厠、座敷、障子、漆器、羊羹といった日常の具体物を通して美意識を語るところです。番組はその文章を8Kの暗部表現とHDRの階調で映像化し、「読む」作品を「見る」体験へ変えています。
8Kで見ると何が違う?暗部の階調が主役になる
一般的な映像では黒くつぶれてしまいやすい暗部にも、実際には微妙な明るさの差があります。「陰翳礼讃」の世界では、その差こそが情報です。光源そのものより、光が届かない場所に残る反射や素材の艶が画面の主役になります。
8K番組としての価値は解像度の数字だけではなく、木、紙、漆、肌、石といった素材が持つ細かな質感と、明暗の間にある階調を丁寧に拾える点にあります。テレビの明るさを上げ過ぎず、部屋を少し暗くして見ると番組の意図を感じ取りやすいでしょう。
安藤忠雄・大竹伸朗・ロバート・キャンベルは何を語る?
番組には、建築・美術・文学という異なる分野の表現者が登場します。谷崎の文章をそのまま再現するのではなく、現代の作家や文化人が「影」をどう受け止めているかを重ねることで、90年以上前の随筆が今も古びない理由を浮かび上がらせます。
とくに建築は、光を入れることと影を残すことを同時に考える領域です。安藤忠雄さんの建築観と谷崎の美意識を重ねて見ると、番組を建築ドキュメンタリーとしても楽しめます。
谷崎潤一郎をもっと知りたい人へ
谷崎潤一郎をめぐる作品世界に関心がある方は、当サイトのNHKドラマ「デンジャラス」の原作・キャスト・放送情報も参考になります。桐野夏生の小説を原作に、谷崎を取り巻く女性たちを描くドラマで、文学者・谷崎の別の側面へつながる記事です。
また、吉岡里帆さんの「デンジャラス」関連記事では、谷崎の代表作「細雪」と役柄の関係にも触れています。「陰翳礼讃」の美意識と、谷崎作品に描かれる女性像を横断して読むと理解が深まります。
よくある質問
THE 陰翳礼讃はいつ放送?
2026年8月31日(月)21:00から21:59までNHK BS8Kで放送予定です。
番組は何を映像化したもの?
谷崎潤一郎の随筆「陰翳礼讃」が描く、光と影がつくる日本の美意識を8K映像で表現した番組です。
出演者は誰?
安藤忠雄、大竹伸朗、ロバート・キャンベル、樋場早紀、松本若菜、田中孝史が出演し、長谷川勝彦が朗読、井上あさひが語りを担当します。
まとめ
「THE 陰翳礼讃 谷崎潤一郎が愛した美」は、谷崎の文章を解説するだけでなく、陰影そのものを8Kで体験させる番組です。8月31日21時からの放送では、安藤忠雄さんら現代の表現者の視点と、長谷川勝彦さんの朗読、井上あさひさんの語りを手がかりに、光を足すのではなく影を残す日本の美意識を味わえます。

