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サイエンスZEROウミガメ大追跡10月17日再放送|追跡データが季節予測に役立つ理由|10/17 11:00

10月17日(土)11時からNHK Eテレ1・東京で、「サイエンスZERO ウミガメ大追跡!未知の生態を解き明かせ」が放送されます。10月11日の本放送で紹介されたウミガメ研究を、もう一度見られる再放送です。

今回の大きな見どころは、ウミガメの移動を追うことで生態の謎を解くだけでなく、ウミガメが集めた海のデータを地球の将来予測に生かす研究まで紹介されることです。発信機を付けたウミガメがどこを泳ぎ、どの深さまで潜り、どんな水温を経験したのか。その記録が生物学だけでなく、海洋・気候研究にもつながっています。

サイエンスZERO「ウミガメ大追跡!」10月17日の放送日時と出演者

項目内容
放送日時2026年10月17日(土)11:00〜11:30
放送局NHK Eテレ1・東京
番組サイエンスZERO
今回のテーマウミガメ大追跡!未知の生態を解き明かせ
ゲスト斉藤知己(高知大学イノベーションセンター教授)
司会井上咲楽、浅井理
語り川野剛稔

番組表では、20年以上にわたり国内外の研究者が続けてきたウミガメの追跡調査を取り上げると案内されています。発信機が記録した位置情報から移動の特徴を読み解き、成熟したウミガメが産卵のためにふるさとの海へ戻る仕組みや、不思議な「クルクル」行動に迫る内容です。

10月17日は再放送ですが、初回を見逃した方にとっては、行動生態と海洋観測が一つにつながる研究をまとめて見られる機会です。

ウミガメ大追跡で何が分かる?20年以上の調査が明かす生態

ウミガメは海の中で長距離を移動するため、陸上の動物のように目で追い続けることができません。そこで研究者は、個体に発信機や記録装置を取り付け、位置や潜水などの情報を集めるバイオロギングという方法を使ってきました。

名古屋港水族館は、今回の「サイエンスZERO」で同館のウミガメ追跡調査プロジェクトが紹介されると公式に告知しています。長期間にわたり蓄積してきた位置情報は、単に「どこまで泳いだか」を示す地図ではありません。移動経路を比較することで、どの海域を利用するのか、どのように方向を決めているのかといった行動の特徴を考える手掛かりになります。

番組表では、産卵のためにふるさとの海へ戻る成熟個体にも注目するとされています。何千キロも移動することがあるウミガメが、広い海でどのように目的地へ近づくのかは、長く研究されてきたテーマです。

今回の放送では、追跡データを入口にして、「帰る能力」と「クルクル行動」を結び付けながら、これまで見えにくかった海中での行動を紹介する構成になっています。

同じ回の「クルクル行動」を中心に知りたい方は、サイエンスZEROのウミガメ追跡とクルクル行動をまとめた記事もあわせて読むと、今回の研究テーマを別の角度から整理できます。

ウミガメが「クルクル」回るのはなぜ?地磁気との関係

名城大学の公式ニュースによると、番組ではウミガメが見せる不思議な「クルクル行動」に注目し、コモロ諸島での実験を通して分かった行動が紹介されます。さらに、生まれた浜の周辺へ戻って産卵するナビゲーション能力や、地磁気とウミガメの関係についても最新研究を踏まえて解説すると案内されています。

海には道路標識がありません。それでもウミガメは広い海を移動し、繁殖の時期には特定の地域へ戻ります。番組で扱われる「クルクル」は、こうした移動能力の秘密を考えるうえで重要な行動として紹介される点がポイントです。

ここで注意したいのは、「クルクルすれば必ず方向が分かる」という単純な話ではないことです。名城大学の告知は、コモロ諸島での実験や地磁気との関係を踏まえて紹介するとしており、番組では実験結果からどこまで分かっているのかを順に見ていく内容と考えられます。

生き物の行動は、外から眺めるだけでは理由が分からないことがあります。位置情報を長期間集め、実験結果と組み合わせることで、初めて「なぜその行動をするのか」に近づけるところが今回の面白さです。

ウミガメの泳いだ記録が地球の将来予測に役立つのはなぜ?

今回の放送で特に気になるのが、番組表にある「ウミガメの泳いだ記録を使い、地球の将来を予測する季節予測研究」です。生態調査のデータが、なぜ気候の予測に結び付くのでしょうか。

JAMSTECと東京大学大気海洋研究所は2019年、ウミガメ由来の海洋観測データを季節予測シミュレーションに利用した研究成果を発表しています。この研究では、深度・水温を記録できる装置をウミガメに取り付け、人工衛星経由で海中の水温データを取得しました。

海の表面温度は人工衛星から広く観測できますが、海の内部の水温は同じようには測れません。特に島や陸地に囲まれた複雑な海域では、通常の観測機器だけで十分なデータを集めにくい場所があります。

そこで、海中を実際に移動し、何度も潜水するウミガメが重要になります。ウミガメに付けた装置が深さと水温を記録すれば、動物の行動記録と同時に、通常の観測網だけでは埋めにくい海中の情報も得られます。

5頭のウミガメが集めた水温データ

JAMSTECの発表では、インドネシア西パプア州で産卵した5頭のヒメウミガメに人工衛星対応型の発信器を取り付けています。ウミガメはニューギニア島を迂回してアラフラ海へ向かい、数十メートルから100メートル以上の潜水を繰り返しました。

その結果、約3か月にわたり、海面下の水温情報をほぼ毎日取得できたとされています。つまりウミガメは、自分自身の移動経路を知らせるだけでなく、泳いだ海域の立体的な水温情報も運んでくれる存在になったわけです。

このデータを季節予測システムの初期値に取り込んだところ、3か月後の周辺海域の水温変動予測が大きく改善しました。番組でいう「ウミガメの泳いだ記録が地球の将来の予測にも」という言葉には、こうした具体的な研究成果があります。

生態調査と海洋観測が同時に進む

ウミガメに装置を付ける本来の目的は、移動や潜水などの生態を知ることです。しかし、同じ装置から水温などの環境データも得られれば、生物研究と海洋観測を同時に進められる可能性があります。

JAMSTECは、動物由来の観測データが国際的な海洋観測システムに統合されれば、海の変動の理解や予測技術の向上につながる可能性を示しています。今回の「サイエンスZERO」は、ウミガメそのものの不思議だけでなく、「野生動物が観測者になる」という研究の広がりまで楽しめる回です。

季節予測とは?天気予報との違い

JAMSTECが研究している季節予測は、明日の降水確率を細かく当てる一般的な天気予報とは目的が異なります。数か月先の海水温の変動や、平年からどの程度ずれた状態になりそうかを、気候モデルを使って見通す研究です。

海は大量の熱を蓄えるため、海水温の状態は大気にも影響します。JAMSTECの発表では、熱帯の海水温変動が猛暑や暖冬、水産資源の変動などと関係するため、予測開始時点の海の状態を正確に把握することが重要だと説明されています。

そのため、予測モデルに入れる最初の海水温データが充実するほど、計算の出発点を現実に近づけられます。ウミガメが海中で集めたデータを利用する意義は、まさに観測が不足しやすい場所の情報を補えることにあります。

番組を見るときは、「ウミガメがどこへ行くのか」だけでなく、「その移動の途中でどんな海の情報を集められるのか」という視点を持つと、後半の季節予測研究がより分かりやすくなりそうです。

出演者と研究者は誰?

今回のゲストとして番組表に掲載されているのは、高知大学イノベーションセンター教授の斉藤知己さんです。司会は井上咲楽さんと浅井理さん、語りは川野剛稔さんが担当します。

また、名城大学は、農学部の楢﨑友子准教授の研究が番組で紹介されると発表しています。楢﨑准教授の研究紹介では、コモロ諸島での実験、ウミガメのクルクル行動、ナビゲーション能力、地磁気との関係が取り上げられるとされています。

JAMSTECの研究発表には、土井威志さん、東京大学大気海洋研究所の佐藤克文さんらによる研究が掲載されています。番組の研究者情報を整理したい方は、サイエンスZEROのウミガメ回で紹介される研究者をまとめた記事も参考になります。

10月17日の再放送で注目したい3つのポイント

今回の内容は、ウミガメの生態と地球科学が一本の線でつながっているところが魅力です。特に注目したいのは、長期追跡・ナビゲーション・季節予測の3点です。

第一に、20年以上にわたる追跡データの蓄積です。短期間の観察では偶然に見える行動でも、長い期間と多くの個体を比べることで共通点や違いを見つけやすくなります。

第二に、ふるさとの海へ戻るナビゲーション能力です。名城大学の告知では、地磁気との関係やクルクル行動が扱われます。広い海の中で方向を判断する仕組みが、実験によってどのように検証されるのかが見どころです。

第三に、ウミガメを海の観測者として利用する研究です。JAMSTECの成果では、ウミガメが取得した水温データを使うことで季節予測の精度が改善しました。動物の行動を知るための装置が、気候研究にも役立つという意外なつながりがあります。

見逃し配信・再放送について

10月17日11時の放送は、10月11日23時30分から放送された回の再放送として番組表に掲載されています。今回の放送枠は11:00〜11:30です。

配信サービスの公開期間や視聴可否は変更されることがあるため、視聴時点のNHK公式サービスで確認するのが確実です。本記事では、確認できたテレビ放送の日時を中心にまとめています。

参考にした情報

よくある質問

サイエンスZEROのウミガメ回は10月17日の何時からですか?

2026年10月17日(土)11:00〜11:30にNHK Eテレ1・東京で放送予定です。10月11日に放送された「ウミガメ大追跡!未知の生態を解き明かせ」の再放送です。

ウミガメの追跡で何が分かるのですか?

発信機などで位置や潜水の記録を集めると、移動経路や利用する海域、産卵地へ戻る行動などを調べられます。今回の番組ではクルクル行動や地磁気との関係にも注目します。

ウミガメのデータが気候予測に役立つのはなぜですか?

ウミガメに深度・水温を記録する装置を付けると、通常の観測ではデータが少ない海域の海中水温を取得できます。JAMSTECの研究では、その水温データを季節予測システムに取り込むことで周辺海域の水温予測が改善しました。

まとめ

10月17日の「サイエンスZERO ウミガメ大追跡!未知の生態を解き明かせ」は、20年以上続く追跡調査から分かったウミガメの行動と、その観測データを季節予測へ応用する研究を紹介する回です。

ふるさとの海へ戻る能力、クルクル行動と地磁気の関係、そしてウミガメが集める海中の水温データ。生き物の謎を追う研究が、そのまま海洋や気候を理解するための観測につながっているところが、この回の大きな見どころです。

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