スクラッチ(Scratch)でプログラミングを始める前に覚えること

スクラッチ(Scratch)ではプログラムのことを「プロジェクト」と呼びます。プロジェクトはゼロから新規作成できるし、他人が作ったプロジェクトの一部を変更して作る(リミックスする)こともできるのです。新規作成にしろ、リミックスにしろ作業環境は同じです。初めてスクラッチ(Scratch)でプロジェクトを作る人は、まず作業環境の名称から覚えましょう。

 

正確な質問をするために

スクラッチ(Scratch)は子供でも使えるほど簡単なプログラミング学習環境ですが、作業を進める上でわからないことも出てきます。その時は、インターネットや参考書で調べたり、先生に聞いたりして解決してください。
ただ、わからないことを調べたり聞いたりするためには、「何がわからないのか」明確にしなければなりません。「アレがわからない」や「ソレの意味が分からない」だけでは、正確な質問をすることができないのです。そのため、作業環境の名前を知っておく必要があります。

初心者はわからないことがあって当然。大切なことは、きちんと質問をして、効率よく解決していくことが大切です。

スクラッチ(Scratch)の作業環境

下記はスクラッチ(Scratch)で実際に作業を行う画面です。この全体を「プロジェクトエディター」と呼びます。プロジェクトは、スクラッチ(Scratch)で作る作品のこと、エディターは編集する人や編集するためのモノという意味があります。

スクラッチ(Scratch)の名称の図

ステージ

スクラッチ(Scratch)では、初めてプログラミングをするときでも、最初から猫のキャラクターが表示されています。ここが「ステージ」です。ステージは、プログラミングの結果が表示されるエリア。動作確認はここで行います。

スプライトリスト

猫のキャラクターはスプライトと呼びます。その一覧が表示されるエリアを「スプライトリスト」と呼ぶのです。スプライトが増えるごとに、ここにも増えていきます。
スクラッチ(Scratch)では、基本的にスプライトごとにプログラミングをおこないます。プログラミングをしたいスプライトを選ぶには、スプライトリストから選んでクリックします。
スプライトの名前や表示する座標、大きさや向きなどの属性を確認したり、変更したりできます。

ステージもスプライトと同様にリストで表示されます。目当てのステージをクリックして選択してからプログラミングをします。

ブロックパレット

スクラッチ(Scratch)のプログラミングはブロックを組み合わせて行います。「ブロックパレット」には、使用できるブロックが表示されているので、目当てのブロックを探してください。
ブロックは色や形を見るだけで、ある程度の使い方がわかります。いろいろ試して、学習しましょう。

ブロックカテゴリー

ブロックの種類をカテゴライズして色分けしたものを一覧表示したのが「ブロックカテゴリー」です。動きを指示しるブロックは青、制御系のブロックは黄色というように、ブロックの働きによって色分けされています。

スクリプトエリア

スクラッチ(Scratch)では「スクリプトエリア」でプログラミングを行います。ブロックパレットからドラッグ・アンド・ドロップしてきたブロックを、組み合わせてプログラミングしてください。スクリプトエリアでプログラミングした動きは、ステージでプレビューを確認できます。
スクリプトエリアは、右上に薄く表示されるスプライトの内容を表示します。スプライトリストで別のスプライトを選ぶと、スクリプトエリアの内容も切り替わります。

バックパック

バックパックは、一時的にスプライトを保存しておくエリアです。スプライトにはプログラムが含まれているので、それらも一緒に保存できます。例えば、他の作品のひとつのスプライトだけを保存しておきたい場合、バックパックに入れておけば、あとで自分の作品にリミックスしやすいでしょう。

プロジェクト名

スクラッチ(Scratch)では、基本的にプロジェクトが自動保存されます。サインインしている状態で、プロジェクトを作成すると、ページを離脱したとしてもその時の「プロジェクト名」で自動で保存されるのです。フォルダーのアイコンからマイページに遷移して、確認してください。

最低限の知識は挫折を防ぐ

プログラミングを挫折する大きな理由は「わからないことが、わからない」ことです。自分がどこで迷子になってしまったのか、自分でわからなければ、周囲は助け舟を出せません。それでは、プログラミング学習事態に苦手意識を持ってしまうでしょう。そうならないためにもシステムの代表的な名称は知っておくことはおすすめします。最低限の知識を持っていれば、周囲に質問して解決できるからです。プログラミング学習では、その積み重ねが大事だといわれています。

 

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