Python2系と3系の違い-初心者が選ぶ時に役立つ4つのポイント

Pythonは2018年現在においても注目度の高いプログラミング言語です。シンプルな書き方であることが評価されており、多くの開発現場で採用されています。また初心者も学習しやすく、最初のプログラミング言語としても選ばれています。

そのPythonにはメジャーバージョンが二つ存在しますPython2系とPython3系です。2系と3系では多くの違いがあるため初心者は、どちらのバージョンを選べばいいか迷ってしまいがち。そこで記事では、Python2系と3系の違いを伝え、初心者がどちらのバージョンを選ぶべきか判断できるように解説します。

 

Python2系か3系かを選ぶポイント1_Pythonの歴史

Pythonは1991年に生まれた言語です。1994年にPython1系、2000年にPython2系が公開されています。そして2008年にPython3系が登場しました。
このことからわかる通り、Pythonは2系より3系のほうが新しいといえます。IT技術は日進月歩。少しでも新しい技術を習得すべき、と考える人はPython3系を選ぶとよいのではないでしょうか。
また、Python2系のサポートは2020年で終了する予定です。

Python2系と3系には互換性がない

Python2系とPython3系には、互換性がありません。例えばPython2系で作ったプログラムは、Python3系の環境で動かすことができないことがあるのです。もちろんその逆もあります。
そのため2系から3系、3系から2系への変換ツールが用意されているのです。しかし、性能は完ぺきではなく、エラーが起こることも。その場合は、手動で修正することになります。このことから、Python2系とPython3系両方の知識があるとベターだといえるでしょう。

Python2系か3系かを選ぶポイント2_ライブラリの数

Python2系とPython3系の違いは、ライブラリの数にも表れています。
ライブラリとは、「ある処理をするための便利なファイル」のようなもの。例えば、「データベースにつなげる」「ログを出力する」というよく使う処理を、ゼロからコーディングすると面倒です。しかしこれらの処理は、ライブラリを使って処理すると、簡単に表現できます。このことからPython開発にとってライブラリは、なくてはならないものだといえるのです。これらライブラリは、個人や企業が作成したものも多く存在します。

Python3系が公開されたばかりのころは、利用できるライブラリの数が、Python2系に比べて少なかったです。しかし2018年現在、Python2系とPython3系のライブラリの数に大きな差はありません。ほとんどのライブラリがPython3系に対応しているからです。
そのためライブラリの数から、Python2系とPython3系に差をつけることは難しいといえます。どちらを選んでも問題ありません。

Python2系か3系かを選ぶポイント3_仕事現場での採用率

開発現場ではPython2系とPython3系のどちらが、より多く採用されているのでしょうか。Pythonプログラマーの募集要項からわかるのは、2018年11月現在、大きな差はありません。

バージョンは指定せず大まかにPythonの経験があればよい仕事現場があれば、Python2系と3系両方の経験が必須だという現場もあります。3系のみ、また2系のみをそれぞれ採用しているという開発現場もありました。つまり仕事現場によって、Python2系を使っているか、Python3系を使っているかはまちまちです。そのため就職まで想定した初心者が、一概にどちらのバージョンを学ぶべきか判断が難しいといえます。
ただ多くの場合、最新版である3系へ移行する流れがあることは事実です。

Python2系か3系かを選ぶポイント4_入門書やスクールでの採用率

はじめてPythonを学ぼうとする人は、入門書やスクールに通うことも多いでしょう。その場合、Python2系か3系のどちらかを専門的に学習することになります。
新しい専門書やPythonスクールであれば、その多くがpytho3系を取り上げているものです。なかには「Python2系と3系の両方に対応」というものもあります。
初心者であれば、専門書やスクールのわかりやすさを重視してもよいでしょう。バージョンは二の次と考えても問題ありません。まずはPythonに触れ、慣れることが肝心だからです。

Python2系か3系の選び方

はじめてプログラミングを学ぶ初心者の人は、最新版のPython3系を選んでおくと無難だといわれています。しかし仕事環境によっては、2系が必要となることもあるでしょう。また、これらの要因に左右されず自由にバージョンを選べる人は、気に入った参考書に従ってPython2系か3系かを選ぶこともできます。
このようにPython2系か3系を選ぶポイントは、いくつかあります。記事を参考にしてベストな選択をしてください。

このテーマの関連記事はこちら