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パトリック・ツェー(謝賢)さん死去、89歳|少林サッカー「ハン」役の名優を悼む

香港映画界のレジェンド俳優、パトリック・ツェー(謝賢)さんが89歳で死去したことが、2026年7月20日、明らかになりました。日本では映画「少林サッカー」の敵役ハン役でも知られる名優で、息子で俳優のニコラス・ツェー(謝霆鋒)さんが自身のSNSで発表しました。この記事では、パトリック・ツェーさんの経歴やこれまでの受賞歴、家族との関係、そしてファンの間で語られている数々の名演について詳しく紹介します。

  • パトリック・ツェー(謝賢)さんが2026年7月20日に89歳で死去
  • 1950年代から60年以上、200本以上の映画に出演
  • 2022年、85歳で香港電影金像奨の最優秀主演男優賞を史上最高齢受賞
  • 息子は俳優のニコラス・ツェー、娘は歌手・女優のジェニファー・ツェー

パトリック・ツェー(謝賢)さんが89歳で死去|息子ニコラス・ツェーが発表

パトリック・ツェーさんの死去は、息子で俳優のニコラス・ツェーさんが2026年7月20日、自身のSNSで発表しました。ニコラス・ツェーさんは投稿で「大変残念ながら、父パトリック・ツェーが逝去しましたことをお知らせいたします」と報告し、「父は生涯を映画とエンタテインメントに捧げ、観客の皆様に喜びと笑顔をお届けしたいと願っていました」とつづりました。

投稿の中でニコラス・ツェーさんは、父がよく口にしていたという「the show must go on(ショーは続けなければならない)」という言葉を紹介し、「四哥のこと、私の父のことを思い出すときは、泣いたり、悲しんだりしないでください。いつまでも変わらず、父の魅力的な笑顔を心に留めておくだけで十分です」と呼びかけました。ニコラス・ツェーさんは葬儀の手配のため、一時的に仕事を休止して帰郷し、父の遺志に従って内輪葬を行う予定と伝えられています。

少林サッカー「ハン」役だけじゃない|1950年代から60年以上の俳優人生

パトリック・ツェーさんは1936年8月9日生まれ。香港芸能界では「四哥(四兄貴)」の愛称で親しまれ、1950年代から俳優として活動を始めました。日本では、チャウ・シンチー監督・主演の「少林サッカー」で、主人公チームの宿敵となるチームのオーナー、強雄(ハン)役を演じたことで広く知られています。相手チームの監督として憎らしいほどの好演を見せ、公開から25年以上が経った今も語り草になっています。

それ以外にも、チョウ・ユンファさんと共演したクライム映画「マカオ・トリプル」(英雄本色シリーズとは別作品)など、60年以上にわたり200本以上の映画に出演してきました。派手さよりも渋い存在感で知られ、主役より脇役で光るタイプと評されることも多く、短い出番でも強い印象を残す俳優として、香港映画ファンから長年支持されてきました。1960年代から70年代にかけてはテレビドラマでも活躍し、香港エンタテインメント界の黄金期を第一線で支え続けた存在として知られています。

少林サッカーはどんな映画?地上波放送のたびに検索される理由

「少林サッカー」は2001年に公開された香港映画で、チャウ・シンチーさんが監督・主演を務め、日本でも公開当時から大きな話題を呼びました。少林拳の達人たちがサッカーチームを結成し、パトリック・ツェーさん演じるハン率いるチームに挑むというストーリーで、コミカルな演出とスケールの大きなアクションが融合した作品として世代を超えて愛されています。

地上波の金曜ロードショーなどで定期的に放送されるたび、「ハン役の俳優は誰?」「あの憎らしい監督のその後は?」といった検索が増える作品でもあり、パトリック・ツェーさんの訃報をきっかけに、あらためて作品を見返したいと考える人も多いようです。放送前後に検索する人にとっては、ハン役を演じたパトリック・ツェーさんのプロフィールや代表作を知っておくと、より深く作品を楽しめるはずです。

息子ニコラス・ツェー、娘ジェニファー・ツェーとの家族エピソード

パトリック・ツェーさんの息子は俳優のニコラス・ツェーさん、娘は歌手・女優として活動するジェニファー・ツェーさんです。ニコラス・ツェーさんはかつて、父親が賞を獲れなかったことを冗談交じりに指摘した過去があったことでも知られていますが、パトリック・ツェーさんが2022年に最優秀主演男優賞を受賞した際には、その言葉を撤回し「あなたこそが最優秀主演男優だ」と改めて称賛したというエピソードも伝えられています。

晩年は車椅子や杖を使う姿も報じられ、体調面での不安がたびたび伝えられていましたが、それでも公の場に姿を見せ続けた父の姿勢を、ニコラス・ツェーさんは誇りに感じていたようです。今回の訃報でも、悲しみよりも「父の魅力的な笑顔を心に留めておいてほしい」というメッセージを選んだところに、家族としての父への深い敬意がうかがえます。ジェニファー・ツェーさんも歌手・女優として活動を続けており、パトリック・ツェーさんの俳優としての血筋は、子どもたちの活躍を通じて今も香港エンタテインメント界に受け継がれています。

2022年に85歳で最優秀主演男優賞|香港電影金像奨史上最高齢受賞の記録

パトリック・ツェーさんは2019年、香港電影金像奨(香港映画金像賞)の終身成就奨(功労賞)を受賞しています。さらに2022年には、クライム映画「黄昏をぶっ殺せ(原題:殺出個黃昏)」での演技が評価され、85歳で最優秀主演男優賞を受賞。これは同賞史上最高齢の受賞記録となりました。ブルース・リーさんの命日と同じ日に逝去したことも、香港のファンの間では感慨深い出来事として受け止められています。

功労賞と主演男優賞の両方を受賞した俳優は香港電影金像奨の歴史上パトリック・ツェーさんが唯一とされており、「功労賞をもらったら、もうそれで終わりだと思っていた」という本人の言葉も伝えられています。高齢になってなお主演として評価され続けたことは、香港映画界における同氏の存在の大きさを物語っています。

ネットの声:ファンが振り返るパトリック・ツェーの名演

訃報を受けて、SNSやニュースサイトのコメント欄には数多くの追悼の声が寄せられました。「少林サッカーのハン役は相手チームの監督で、本当に憎らしく思えるほどの好演だった」と当時の鑑賞体験を振り返る声や、「公開からもう25年以上経つのか」と時の流れに驚く声が目立ちました。共演していた呉孟達さん(監督ファン役)が先に亡くなっていたこともあわせて語られ、「非常に楽しい作品で、当時つきあっていた人と見に行き、館内で大笑いした」という個人的な思い出を語るコメントも見られます。

俳優としての評価では、「派手さよりも渋い存在感が唯一無二だった」「主役より脇役で光るタイプで、短い出番でも印象に残る」という声が多く、代表作として「少林サッカー」に加えて「マカオ・トリプル」や「英雄本色」(チョウ・ユンファ主演作とは別)を挙げるファンも見られました。「年を取ってもとてもスタイリッシュで、あんなお年寄りは日本にはいないかもしれない」と、晩年までダンディーな佇まいを貫いていたことをしのぶ声も上がっています。

息子のニコラス・ツェーさんについても、「なかなか良い俳優になってきているのがいい」「親父さん譲りの雰囲気を感じる」と、親子の芸風を重ねて評価するコメントが多く寄せられており、パトリック・ツェーさんの俳優としてのDNAが次の世代にも受け継がれていることを感じさせます。

サム・ニールさんなど、相次ぐ海外名優の訃報

2026年は、パトリック・ツェーさんに限らず、世界的に活躍した名優の訃報が相次いでいます。「ジュラシック・パーク」シリーズで知られるサム・ニールさんの訃報も大きな話題となりました。長年にわたり映画界の第一線で活躍したベテラン俳優たちが世を去るたび、その功績と作品をあらためて見つめ直す動きが世界的に広がっています。SNS上でも国や世代を問わず、それぞれの俳優の代表作を語り合う投稿が増えており、訃報が改めて名作を見直すきっかけになっている様子がうかがえます。

サム・ニールさんの歩みについてはサム・ニールさん死去|ジュラシック・パークの名優を偲ぶで詳しく紹介しています。世代や国籍は異なっても、長年映画を支えてきた名優たちへの敬意は共通しており、パトリック・ツェーさんの訃報も、香港映画の黄金期を知る世界中のファンにとって大きな喪失として受け止められています。

まとめ:香港エンタメ黄金期を支えた名優への追悼

パトリック・ツェーさんは1950年代から60年以上にわたり、200本以上の映画で香港エンタテインメント界を支え続けた名優でした。2022年には85歳で香港電影金像奨の最優秀主演男優賞を史上最高齢で受賞し、晩年まで現役俳優として活躍を続けた姿は、多くのファンの記憶に刻まれています。息子ニコラス・ツェーさんが伝えた「the show must go on」という言葉のとおり、パトリック・ツェーさんが残した数々の作品は、これからも世代を超えて語り継がれていくはずです。

訃報のニュースをきっかけに「少林サッカー」をはじめとする代表作を見返す動きも広がっており、香港映画の黄金期を知らない若い世代にとっても、パトリック・ツェーさんの存在を知るきっかけになりそうです。追悼の意味も込めて、あらためて作品を鑑賞してみてはいかがでしょうか。

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