「コンテンツの初回ペイント」とは?改善方法も解説【PageSpeed Insights】

Googleが提供する無料のWebページ診断「PageSpeed Insights」。診断にかけるとWebページの読み込み時間の短縮につながるヒントが得られます。
その中のひとつである「コンテンツの初回ペイント」とはどういう意味か、また診断結果を改善する方法についても解説します。

 

「コンテンツの初回ペイント」とは?

コンテンツの初回ペイントとは、Webサイトのコンテンツや画像が初めて表示されるまでにかかった時間のことです。これは、PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)という表示速度チェックツールを使った際に、表示される項目です。

PageSpeed Insightsでは、コンテンツの初回ペイントの他にも、速度インデックスやインタラクティブになるまでの時間など、様々な表示速度に関する項目を評価し、スコアを表示してくれます。

スコアは評価によって色別で表示され、緑が多ければ「早い」、黄色は「平均」、赤は「遅い」になります。赤の部分が多ければ、コンテンツの初回ペイントが遅いということになるでしょう。

「コンテンツの初回ペイント」の改善方法

コンテンツの初回ペイントのスコアが悪かったのであれば、早急に改善が必要です。なぜなら、Webサイトを運営していく上で、サイトの表示速度はSEOに大きく影響するからです。

検索順位が下がる、アクセス数が減る、コンバージョン率が下がる、サイトからの離脱率が高まるなど、表示速度の遅さは、サイトの運営者にとってもユーザーにとってもデメリットしかありません。とくにモバイル用のサイトでは、表示速度の遅さがパソコン以上に検索順位を下げる原因になると言われています。

コンテンツの初回ペイントを改善するための具体的な方法としては、まず、サーバーを見直してみましょう。サーバーには共有サーバーと専用サーバーがあり、表示速度の面では専用サーバーに軍配が上がります。

共有サーバーはレンタル料の安さがとても魅力ですが、サーバーを共有して使用するため、アクセスが集中すると表示が遅くなる傾向にあります。

一方の専用サーバーは個人でサーバーを占有できます。サーバーとしてのスペックも高いため、安定した表示速度を保つことができます。レンタル料は割高になりますが、共有サーバーを利用しているのであれば、専用サーバーへの変更を考えてもいいでしょう。

また、WebサイトにWordPressを使っている場合、テーマ選びが重要になります。デザインを重視して凝ったデザインのテーマを選んでいたり、アクセス解析などの機能が充実しているテーマを使っていると、重くなりがちです。表示速度を早くするためには、できるだけ軽量化されたテーマを選びましょう。

また、プラグインの入れすぎも表示速度が遅くなる原因になるので必要最小限にするようにしましょう。サイト内の画像を最適化することも重要です。容量が大きくなるほど読み込みが遅くなるので、大きすぎる画像を使わない、画像を少なくする、などの対策をとってみましょう。

少し専門的になりますが、JavaScriptやCSSの最適化も表示速度を上げるのに効果的です。専用のツールを利用することで簡単に圧縮することができます。このように、コンテンツの初回ペイントの改善方法はいくつもあります。まずはできることから始めてみましょう。

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