年末が近づくと、
- 「大掃除って、どこから始めればいいの?」
- 「1日で終わらせたいけど、毎年ぐだぐだになる…」
と、モヤモヤしがちですよね。
実は、大掃除は「どこから」「どんな順番で」やるかを決めておくだけで、負担がかなり軽くなります。
この記事では、
- 大掃除を始める前に意識しておきたいポイント
- 一番効率がいい大掃除の順番
- 場所別の時短テク
- 一人暮らし・忙しい人向けの“ゆるい大掃除”
- そのまま使える大掃除チェックリスト
まで、まとめて紹介します。
目次
大掃除を始める前に意識しておきたい4つのポイント
いきなり掃除に取りかかる前に、ここだけ押さえておくと失敗しにくくなります。
① 完璧を目指さない
「どうせやるなら全部ピカピカにしたい!」
…その気持ちは分かるのですが、完璧主義は大掃除の敵です。
- 壁の小さなシミに30分かける
- 1か所にこだわりすぎて、他の部屋が手つかずのまま年越し
こうなりがちなので、
「今年はここまでできたら合格」
という“ゆるいゴール”を先に決めておくのがおすすめです。
② まずは「捨てる」「しまう」から始める
掃除の前に、軽く断捨離&片付けをしておくと、その後の作業が一気にラクになります。
- 1年以上使っていない家電・ダイエットグッズ
- 増えすぎた紙袋・ショップ袋
- 賞味期限切れの調味料
- くたびれたタオル
“もしかして使うかも…”はほぼ使いません。
「今年使わなかったものは手放す」を目安にすると判断しやすいです。
③ 「上から下へ」「奥から手前」を意識する
掃除の基本ルールはとてもシンプルです。
- 上から下へ:天井 → 照明 → カーテン → 窓 → 棚 → 床
- 奥から手前へ:奥の部屋 → リビング → 廊下 → 玄関
先に床をきれいにしてしまうと、あとから落ちたホコリでやり直し…という二度手間になります。
「ホコリは上から落ちる」「汚れは奥から出入口へ集める」
この2つを意識しておくだけで、掃除の効率がかなり変わります。
④ ざっくりでいいので「今日のスケジュール」を決める
とくに「1日で大掃除を終わらせたい」人は、なんとなく始めないことが大事です。
- どの部屋を掃除するか
- 時間をどのくらい使うか
- どこまでできたら終了にするか
ざっくりでいいので、紙かメモに書いておきましょう。
あとで使う大掃除チェックリストをそのまま“進行表”にしてもOKです。
大掃除はどこから?一番効率がいい“正しい順番”
結論からいきます。
おすすめの順番は、次の7ステップです。
- 天井・照明・換気口
- カーテン・窓・サッシ
- キッチン(つけ置き→換気扇→コンロ)
- 浴室・洗面所(水垢→カビ)
- トイレ(壁→便器→床)
- リビング(棚・家電まわり)
- 最後に床・玄関・ベランダ
① 天井・照明・換気口
ハンディモップやフロアワイパーで、とにかくホコリを下に落とすフェーズです。
- 照明のかさ
- エアコンの上
- ドアの上の枠
- 換気口のまわり
など、普段触らないところを軽くなでるだけでもOK。
マスクをしておくと、ホコリでむせにくくなります。
② カーテン・窓・サッシ
- カーテン → 外して洗濯機へIN
- 窓 → 内側→外側の順
- サッシ → 乾いた状態でホコリと砂をかき出してから、必要なら水拭き
カーテンの洗濯中に、他の場所を進めてしまいましょう。
③ キッチン(つけ置き→換気扇→コンロ)
一番時間がかかるキッチンと水回りは「つけ置き」が命です。
- 換気扇のフィルターやファンを外す
- お湯+洗剤または重曹を溶かした液に、30〜60分つけ置き
- つけ置き中に他の場所の掃除を進める
「つけて→忘れて→あとで洗い流す」くらいの気持ちで大丈夫です。
④ 浴室・洗面所(水垢→カビ)
- 水垢:クエン酸など“酸性洗剤”でパック
- 黒カビ:塩素系カビ取り剤を吹きかけてしばらく放置
ここも「洗剤をなじませて、ほっとく時間」を先に確保しておくとラクになります。
⑤ トイレ(壁→便器→床)
トイレは目に見える便器だけでなく、壁や床にも飛び散り汚れがつきます。
- 壁と床を拭く
- 便器内に洗剤をぐるっとかけて、少し置く
- ブラシでこする → 流す
黄ばみや尿石が強い場合は、専用のトイレ洗剤を使うと◎
⑥ リビング(棚・家電まわり)
- テレビ裏やゲーム機周辺
- 棚の上
- コンセントまわり
など、ホコリがたまりやすい場所から優先的に。
ここも「上から下へ」+「奥から出入口へ」です。
⑦ 最後に床・玄関・ベランダ
最後に全部のホコリをまとめて回収します。
- 全部屋の床に掃除機
- 必要に応じて水拭き
- 玄関の砂やホコリを外に掃き出す
- できればベランダも軽く掃き掃除
ここまで来たら大掃除はゴール目前です。
場所別|“早く終わる”大掃除のコツまとめ
キッチン
- 換気扇:つけ置き最優先
- コンロ:重曹+お湯のペーストで、焦げ部分をパック
- シンク:クエン酸スプレー → ペーパーで数分パック → 流す
「つけて → ほっといて → サッと落とす」の3ステップが基本です。
お風呂・洗面所
- 壁や床の水垢 → クエン酸水でパック
- 鏡のウロコ → クエン酸+ラップで少し長めに放置
- 排水口 → 重曹+クエン酸+お湯で発泡させて放置
「こする前にふやかす」がキーワードです。
トイレ
- 匂いの原因は“壁”にもあるので、壁拭きは最初に
- 便器のフチ裏は、ブラシを押し付けすぎないほうが入りやすい
- 床はペーパー+洗剤でサッと拭くだけでもスッキリ感UP
リビング・寝室
- カーテンや布団は「干す」「洗う」だけでもやった感が出る
- ソファやラグはコロコロ+掃除機でOK
- 余裕があれば、スイッチプレートやドアノブも一拭き
一人暮らしの大掃除は「捨てるものリスト」からが最速
ワンルームや1Kなら、まずはモノを減らすだけでも“掃除した感”が出ます。
▽先に見直したいもの
- 増えすぎた紙袋・レジ袋
- 期限切れの食品・調味料
- 使っていないケーブル・充電器
- 1年以上着ていない服
- へたったタオル・バスタオル
これだけでも床が見える面積が増え、掃除機がかけやすくなります。
◆忙しい人向け|“ショートカット版”大掃除メニュー
「今年はがっつりやる余裕がない…」というときは、“ここだけやればOK”セットにしてしまいましょう。
▽15分で1か所だけやるなら
- キッチン:コンロ周りだけ拭く
- 風呂:排水口だけきれいにする
- リビング:テレビまわりだけリセット
- 玄関:たたきを水拭きする
「全部は無理だけど、この4か所だけやったら合格」
くらいの基準で大丈夫です。
そのまま使える|大掃除チェックリスト
チェックリストがあると、
- 「どこまで終わったか」が一目で分かる
- 家族で分担しやすい
- やり残し防止になる
とメリットだらけです。
下のリストはコピペして印刷 or エクセルに貼って使える形にしています。
▼大掃除チェックリスト
| エリア | やること | 順番目安 | 予定日 | 完了チェック |
|---|---|---|---|---|
| 全体 | 不用品をまとめる(ゴミ・譲るもの・売るもの) | 事前〜大掃除前日 | ☐ | |
| 全体 | 掃除道具・洗剤を揃える | 事前 | ☐ | |
| 天井・照明 | 全部屋の天井・照明・換気口のホコリ取り | ① | ☐ | |
| 窓・カーテン | カーテン洗濯、窓・サッシ・網戸の掃除 | ② | ☐ | |
| キッチン | 換気扇・フィルターのつけ置き | ③先に | ☐ | |
| キッチン | コンロ・キッチン台・シンクまわり | ③ | ☐ | |
| 浴室 | カビ取り剤をスプレーして放置 | ④先に | ☐ | |
| 浴室 | 壁・床・鏡・排水口の掃除 | ④ | ☐ | |
| 洗面所 | 洗面ボウル・鏡・水栓まわり | ④〜⑤の間 | ☐ | |
| トイレ | 壁・床の拭き掃除 | ⑤ | ☐ | |
| トイレ | 便器内の洗剤つけ置き → ブラシ掃除 | ⑤ | ☐ | |
| リビング・各部屋 | 棚・家電まわりのホコリ取り | ⑥ | ☐ | |
| リビング・各部屋 | 床の掃除機・水拭き | ⑦ | ☐ | |
| 玄関 | 靴の整理・不要な靴の処分 | ⑦ | ☐ | |
| 玄関 | たたき・下駄箱の掃除 | ⑦ | ☐ | |
| ベランダ | 床・手すり・物干し竿の拭き掃除 | ⑦お好みで | ☐ |
※「順番目安」の番号は、本文の7ステップとリンクさせています。
それでも手に負えない場所は“プロや代行サービス”に任せてもOK
- 換気扇の分解掃除
- エアコン内部
- お風呂の天井カビやしつこい水垢
このあたりは、家庭用の道具だけでは限界があるゾーンです。
1年に1回だけ、ハウスクリーニングや家事代行を使うのも立派な選択肢。
「自分でやるところ」と
「プロに任せるところ」
を分けてしまうと、大掃除のストレスがぐっと減ります。
まとめ|大掃除は「順番+ゆるい目標+チェックリスト」でラクになる
- 大掃除は 上→下・奥→手前 を意識すると効率アップ
- 「つけ置き時間」を先に取ると、キッチン・水回りが一気にラクになる
- 一人暮らしは“捨てるものリスト”から始めるのが最速
- 忙しい年はショートカット版だけでもOK
- チェックリストがあると、進捗もやり残しも一目で分かる
「今年はここまでできたからOK!」
くらいのゆるさで、“がんばりすぎない大掃除”で年末を乗り切りましょう。



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